ビジネスシーンでワインを飲む機会は少なくないと思います
その際、さらっとワイン知識を披露すれば、会話が広がり一目置かれる存在に!?
うんちくっぽくなるのは良くありませんが、ためになる知識であれば喜ばれるはず
そんなワイン知識を10個まとめました!
この記事を読み終わると・・・
- さらっと使えるワイン知識10個を知れる
- うまく使えば一目置かれる存在になれる
- 今日からあなたもワインに興味が持てる
一目置かれる10のワイン知識
1.シャンパンではなく、シャンパーニュ
乾杯の際に飲まれる機会が多いシャンパーニュ
日本ではシャンパンと言われることが多いですが、正式にはシャンパーニュです
フランスのパリから140kmほど東にシャンパーニュ地方があり、ここで造られる発泡性ワインのことをシャンパーニュといいます
注文の際に「シャンパーニュください」と注文すれば、カッコ良いと思いますよ!
2.シャンパーニュとスパークリングワイン
スパークリングワインとは発泡性ワイン全般を指します
よく、発泡性ワインのことをシャンパーニュと勘違いしている方もいらっしゃいますが、シャンパーニュはスパークリングワインの中の1つです
(1)で紹介した通り、シャンパーニュ地方で造られた発泡性ワインだけをシャンパーニュと呼び、それ以外の発泡性ワインはスパーリングワインと呼びます(シャンパーニュと言ってはいけません!)
スパークリングワインは世界各地で生産されています
スペインのカタルーニャ周辺で造られているカヴァはコスパに優れ有名です
もし間違って理解している人がいたら、さらっと説明できると一目置かれますよ!
3.ワインボトルの種類
ワインボトルの形はいろいろありますが、次の3つを抑えておくと話のネタになるかも
ボルドー型
フランスのボルドー地方で造られるワインは「いかり肩」の形状をしたボトルが使われます
ボルドーワインの特長として、タンニンが豊富なフルボディのワインが多いため、オリ(タンニンが結合したカスのようなもの)が発生することが多々あります
このオリ自体に害はありませんが、グラスに入ると味わいが変わってしまったり、舌触りがザラザラしたりするため、できるだけオリが入らないようにグラスに注ぎます
その際、ボトルのいかり肩の部分にオリが留まるため、グラスに入るのを防ぐことができます
よって、この形状のボトルがでてきたら、ボルドーワインであることや、フルボディのワインである可能性が予想できますよ!
※ただし、他の地方でも同じ形状のワインはありますので、ご注意ください
ブルゴーニュ型
フランスのブルゴーニュ地方(ボルドーと並ぶ2大銘醸地)では、「なで肩」の形状をしたボトルが使われます
昔、ブルゴーニュのワイン貯蔵庫は狭かったため、上下互い違いでコンパクトに収められる「なで肩」のボトルが考案されたと言われています
よって、この形状のボトルがでてきたら、ブルゴーニュワインである可能性が予想できますよ!
※ただし、他の地方でも同じ形状のワインはありますので、ご注意ください
ドイツ型
ドイツの一部の地方やフランスのアルザスでは、ブルゴーニュ型よりもさらに肩の部分が「超なで肩」になったスリムな形状でやや高さもあるボトルが使われます
さわやかな酸味とやや甘めのアルコール度の低い白ワインが特長です
また、フランスのアルザス地方でも、ほぼ同じ形のボトルが使われています
よって、この形状のボトルが出てきたら、ドイツかアルザスのワインである可能性が予想できますよ!
4.ワインの注文
ワインを注文する時に使える知識を紹介します
この3つを覚えていれば、スマートに注文できるはず
赤ワインでも白ワインでも使えますよ!
ライトボディ
ライトボディのワインとは、軽やかな口あたりで、少し冷やして飲んでも楽しめます
品種でいうと、赤ワインではピノノワール、ガメイ、マスカットベイリーAなど
白ワインではソーヴィニヨンブラン、ミュスカデ、甲州などが多いです
ミディアムボディ
ミディアムボディのワインとは、フレッシュな果実のテイストで、口あたり良く、親しみやすい味わいで、さまざまなスタイルの食事に合うでしょう
品種でいうと、赤ワインではメルロー、サンジョヴェーゼ、テンプラニーリョなど
白ワインでは、リースリング、ピノグリージョ、ヴィオニエなどが多いです
フルボディ
フルボディのワインは、いわゆる重いワインで、色が濃く、果実味やタンニンが豊かで、樽香や複雑な香りのするワインです
品種でいうと、カベルネソーヴィニョン、シラー(シラーズ)、マルベックなど
白ワインでは、シャルドネなどが多いです
よく、グラスワインに対してボトルワインのことをフルボディという方がいますが、本来フルボディとは味わいのことであり、ボトルワインを注文する時は「ボトルでください」というのが正しいです
なお、ボトルでワインを注文する際には予算も合わせていうようにすると良いでしょう!
5.ブルゴーニュ
フランスの2大銘醸地は知識として持っていたいところです
その1つがブルゴーニュです
フランスの北東部に位置し、基本的に単一(1種類の)品種からワインが造られます
基本的に、赤ワインはピノノワール、白ワインはシャルドネと覚えてください
よって、ブルゴーニュの赤でお願いしますと注文するとピノノワールが、白でと注文するとシャルドネが出てきます!
6.ボルドー
フランスの2大銘醸地のもう1つがボルドーです
フランス南西部の大西洋沿いに広がるワイン産地で、ブルゴーニュとは対照的に、基本的に2種類以上の品種をブレンドして造られます
同じ生産地のワインでも、ブランドによってブレンド比率が異なり、いろんな味わいを楽しむことができます
また、ボルドーで知っておきたいのが、メドックの格付けといわれる、61の生産者(シャトー)を1級〜5級に分類した格付けです
中でも1級に格付けされている5大シャトーは知っていると一目置かれるでしょう!
テレビ番組の芸能人格付けで出てくる一流ワインも、ここから多く出題されます(笑)
- シャトー・ラフィット・ロッチルド
- シャトー・ラトゥール
- シャトー・マルゴー
- シャトー・ムートン・ロッチルド
- シャトー・オーブリオン
7.ボージョレー・ヌーヴォー
日本人に馴染みがあるボージョレー・ヌヴォーも知っておくと良いでしょう
「ボージョレー・ヌーヴォー」とは、フランス・ボジョレー地区でその年に収穫されたブドウを使った新酒のことです
毎年11月の第3木曜日に解禁となり、全世界の人が一斉にボージョレー・ヌーヴォーを飲み始めることができます。中でも日本は時差の関係で一番早く飲めるため盛り上がりも大きいといわれています
ボジョレー・ヌーヴォーは「ガメイ種のぶどうを100%使ったもの」とフランスの法律で定められているため、「赤ワイン」か「ロゼワイン」しか作れません
よって、ボージョレー・ヌーヴォーには「白ワイン」はありません!→みんな結構知らない
注:新酒でなければ、ボージョレーにも白ワインはあります
8.ワインの飲み方
ワインが実際に運ばれてきた時に、どうすれば良いのか戸惑いますよね?
ボトルワインを注文した際のテイスティング
レストランでは、「テイスティング」をお願いされることがありますよね
これは、注文したワインが正常な状態であるかどうかを、香りや味などで確認することを指します
このテイスティングは、そのテーブルのホスト(主催者)が皆を代表してテイスティングすることになっています(ホストテイスティングと呼ばれます)
たくさんの人の前でテイスティングをすることになると焦りますよね
大丈夫です!
そんな時は「テイスティングは結構です」と言って、ソムリエにお任せしましょう!
これは、別に恥ずかしいことではありませんので、遠慮なく言いましょう!
ワインがグラスに注がれたら(グラスで提供されたら)
次に、ワインがグラスに注がれ(直接提供され)、実際に飲む時にどうしたら良いか?
よく、グラスをクルクル回している人がいますよね?
ワイングラスをクルクル回すことを「スワリング」と言います
ワインの味わいや香りに変化をもたせるために行います
ワインは空気に触れることで、香りや味が変わります→これを「ワインが開く」といいます
よって、スワリングはやりすぎるとワインの香りがどんどん飛んでいってしまうので、必ずしも必要ではありません
スワリングせずに飲む場合は、まずグラスを鼻の高さに持ってきて香りを取りましょう
その後、軽く1口含み、テイストを楽しみましょう
あとは適当に飲みたい時に飲めば大丈夫です!
9.日本ワイン
日本人であれば、日本ワインについても知っておくと良いと思います
日本ワインは最近盛り上がりを見せており、生産者も増えてきて、流通も多くなってきています。しかし、まだまだ規模が小さいため価格は高めです。
「日本ワイン」とは、日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して日本国内で醸造されたワインを指します
日本を代表するブドウ品種は覚えましょう!赤白1つずつなので、すぐに覚えられますよ!
白ワイン用品種の「甲州」と、赤ワイン用品種の「マスカット・ベーリーA」です
「甲州」のワインはグレープフルーツ、レモンなどの柑橘の爽やかな香りと、穏やかな酸味が特徴でアルコール度数が比較的低い軽やかなワインです
「マスカット・ベーリーA」のワインはイチゴ、赤いベリー系のチャーミングな香りと、きめ細かい酸味があり、キャンディーのようなフレーバーが特徴でアルコール度数が比較的低い軽やかなワインです
10.酒精強化ワイン
最後に酒精強化ワインを紹介します
酒精強化ワインとはワインの発酵途中でブドウを原料とした強度のアルコール(ブランデー等)を添加して造る甘口のワインのことを指します
食前酒や食後酒として出てくることがありますので、知識としていれておきましょう
世界三大酒精強化ワインとして、次のワインが知られています
- シェリー@スペイン
- ポートワイン@ポルトガル
- マデイラ@ポルトガル
強度のアルコール添加によって酵母の働きが止まる現象を利用し、糖分が残り甘味が強くアルコール度が高いワインとなります。通常のワインのアルコール度数が約10〜14度であるのに対し、酒精強化ワインは18度前後になります。
甘口は食前酒や食後酒として、辛口は食前酒として飲まれることが多いです
保存性が高いため、一度栓を開けても長く楽しめることができます
まとめ
いかがでしたでしょうか?
いろいろ知ってくると、ワインをより楽しく、美味しくいただくことができると思います
飲み会で一目置かれる知識をぜひ実践してみてください!