【体験談】こうして受かったワインエキスパート勉強法(1次試験編)

今年も受付が始まりました日本ソムリエ協会ワインエキスパート呼称資格認定試験

COVID-19(新型コロナ)の影響で、CBT試験期間が2020年7月20日(月)~ 9月6日(日)に拡大されましたね

各ワインスクールも授業ができない状態が続き、受験生の皆さんにとっても大変な年となってしまいました

そこで、昨年ワインエキスパートを取得した経験を公開しますので、少しでも受験生の皆さんの参考になれば嬉しいです

この記事でわかること

  • 1次試験に向けた勉強法
  • 勉強に必要な教科書、参考書
  • 抑えなければならないポイント
  • いつまでに何を覚えていないといけないか

1次試験に向けた勉強法

スクールか?独学か?

私はスクールに通いました。約1年前から開始した受験準備コース(10月〜2月)と、本番に向けた受験対策コース(3月〜7月)です。

独学でも合格されている方はたくさんいらっしゃるようです。

どちらが良いというわけではないですが、私の場合は全く基礎知識がなくゼロからのスタートだったのと、独学だとやり切る自信がなかったので、スクールに入りました。

それぞれの利点・欠点としては、

スクール独学
良い点・教本のポイントを教えてくれる
・いろんな覚え方を教えてくれる
・進捗状況を先生が管理してくれる
・同じ目標を持った友達ができる
・過去問を効率よく知れる
・お金がかからない
・スケジュールに縛られない
・周りを気にせずマイペースで取り組める
・なんかかっこいい感じがする
悪い点・お金がかかる
・毎週通わなければならない
・周りに優秀な生徒がいると焦る
・教本のポイントを絞りにくい
・いろんなツールが利用できない
・一人でいろんな情報収集しなければならない

なにをやって良いのかわからない方や、基礎知識がゼロの方はスクールがおすすめ

一方で、先輩や同僚でソムリエやワインエキスパート取得者がいる方や、ある程度の基礎知識がある方は独学でも良いのかもしれません

具体的な勉強法

勉強を習慣づける

とにかく、勉強を習慣づけるのが良いでしょう

1日30分でも1時間でも良いので、早いうちから少しずつ繰り返し覚えるのが良いと思います

私の場合は、毎日の通勤時間(片道30分)を利用して単語帳アプリを覚え続けました

また、スクールの前日に1時間ほど復習の時間を設けました

問題を解きまくる

何度も繰り返しいろんな問題を解くのが良いでしょう

覚えたら問題を解く→間違った箇所を教本でおさらい→また問題を解く→間違った箇所を教本でおさいらい→無限に続ける

問題例はWebでたくさん公開されていますので、いろいろ調べてみてください

ただし、注意点として以下のような順位や数値を問う問題は最新の教本で順位や数値が変更になっている可能性が高いので、直接教本から覚えるようにした方が良いです

  • 国別ワイン生産量の上位3位までの組み合わせとして正しいものは?
  • 東京における成人一人あたりの果実酒と清酒の消費量として正しいものは?

勉強に必要な教科書、参考書

教本一択!

教本以外に必要な参考書はありません!というか、なくても大丈夫です

もちろん巷で売られている参考書を利用しても全然問題はないと思いますが、とにかく教本が壊れるまで教本一択で勉強されることをお勧めします!

私の教本はボロボロになりました。背表紙がいっちゃってます・・・

その理由

なぜ教本一択で良いか?

それは、試験問題が教本に書いてあることからしか出題されないからです

とはいえ教本は約750ページありますし、年々増えていきます

これを全部覚えるのは不可能に近いので、ポイントを絞って、教本をベースに勉強することをお勧めします!

抑えなければならない10のポイント

とにかく出題範囲が広いので、満遍なく出題ポイントを抑えていく必要がありますが、その中でも特に早めに抑えるべきポイントを10個まとめました

1.ワインの醸造法

赤、白、ロゼの醸造法や各工程の名前や作用を抑えましょう。この時、日本語名だけでなくフランス語や英語名も合わせて覚えましょう。実際の試験では原語で出題される場合が多いので、日本語だけ覚えていると当日パニックになります。書けなくても良いので読めるようにしておきましょう。

2.各国のワイン法

各国のワイン法はよく出題されています。特に最近制定された日本、品質分類が特種なドイツ、オーストリア、各州で微妙に異なるアメリカなど覚えましょう。

3.日本のワイン主要産地と特色

日本ソムリエ協会の試験なので、日本からの出題は最近増えているようです。日本ワインも盛り上がりを見せているので、今後もある程度の割合で出題されると思います。

主要産地と地図上の位置や、各県の主要ブドウ品種(黒ブドウ、白ブドウ共に上位3位くらい)はマストです。

4.フランス 主要産地と特徴

フランスはとにかく覚えることが多いので、まずは主要産地とその特徴を頭に入れておくと良いと思います。また、歴史と合わせて覚えると覚えやすいと思います。

主要産地のワイン生産可能色は全部覚えようとせず、優先順位をつけて覚えていくのが良いと思います。優先順位は過去問でよく出題されているものを優先に覚えていくと良いでしょう。

5.フランス ブルゴーニュとボルドー

フランスでも別格なのが、ブルゴーニュとボルドーです。

ブルゴーニュは北から順番に地名、畑名、ブドウ品種、地図上の位置を覚えましょう。

ボルドーはメドック格付けが大きな壁ですが、1回頭に入ると確実に加点できるので早めに覚えてしまいましょう。いろんな覚え方があると思いますが、他人が考えた語呂合わせより、自分で考えた語呂合わせの方が圧倒的に記憶に残るので、早めに作って、それで頭に入れるようにすると良いと思います。

6.イタリア 20州と各州の特徴

イタリアは20州の名前と地図上の位置(周りの海も)を覚え、各州の特徴を抑えるようにしましょう。ブドウ品種はたくさんありすぎてなかなか頭に入らないので、これも過去問を参考に優先順位をつけて頻出されるものだけ頭に入れましょう。

7.ドイツ 13州と各州の特徴

ドイツもイタリア同様、13州の地図上の位置と各州の特徴を抑えましょう。

8.酒精強化ワインの製法と種類

酒精強化ワインはよく出題されます。特にシェリー、ポート、マデイラについては、製法や種類を抑えるようにしましょう。

9.スパークリングワイン

フランスのシャンパーニュはその歴史、生産地、製法、生産者分類などを網羅的に抑えましょう。その他、スペインのカヴァも抑えましょう。

10.各国のワインにまつわる歴史

各国のワインにまつわる歴史も重要です。特にニューワールドは歴史が浅いため、年号も出題されます。覚え方のコツとしては、世界中のワインの歴史がつながっているので、各国単体で覚えるより、世界全体で覚えていくと分かりやすいと思います。

どこの国から、いつワインが伝わってきたか。ある出来事と同じ時期に、別の国ではどんなことが起きたかなど。

【逆算式】いつまでに何を覚えていないといけないか

試験をいつ受けるか

まず、試験をいつ受けるかを決めて、逆算でスケジュールを決めましょう

CBTの場合、2回受けることができるので、お金の心配がなければ2回受けれるコースを選択した方が良いでしょう

その場合、1回目を早めに受け、2回目を最後の方に受けるのが良いと思います。ただ、働いている方は仕事の予定などもあるので、必ずそうしなければいけないということではありません

ちなみに、私は1回目を7月下旬に受けました。合否は試験終了と同時にわかります。そのため、1回目で合格すると2回目は受ける必要ありません。

1回目を早めに受けておいた方が良い理由は、1回目で受かると2次試験までの準備に十分な時間が取れます。また、落ちても2回目まで1ヶ月以上の勉強時間を取れるので、2回目に向け十分な準備ができます。

いつまでに何を覚えるか

昨年の経験から、もし今年受けるのであれば自分だったらこうするというスケジュールを立ててみました!7月下旬に1回目の試験を受けるとした場合のスケジュール案です。

※丸番号は上の覚えてくべき10項目の番号です

7月30日:CBT試験1回目

7月27日:家にこもって3日間の集中暗記→これ重要!

7月20日:教本に載っている範囲のポイントをノートにまとめ終わる

6月30日:②と③と⑩をだいたい覚え終わる→以降、過去問と単語帳で繰り返し復讐

5月31日:①と⑦と⑧と⑨をだいたい覚え終わる→以降、過去問と単語帳で繰り返し復讐

4月30日:④と⑤と⑥をだいたい覚え終わる→以降、過去問と単語帳で繰り返し復讐

4月01日:気合を入れる(ここからギアを1段上げるつもりで)

4月より前:できるだけ教本を読む(ひととおり目を通しているくらい)

お役立ちツール

ホームページ

ワインエキスパート(ソムリエも含む)試験用に参考になるHPを紹介します。

私もいろいろ勉強させていただきました!

とみわいん.com

アカデミーデュバン講師の富田葉子先生のHPです

わかりやすいツールが無料でみれて、問題もあります。『資料集』というページにいくとあります。特に、メドック格付けのオンライン問題は繰り返し復讐ツールとして利用させていただきました。https://tomiwine.com/

富田先生の替え歌も有名(Youtubeでもみれます)ですが、こちらは先生が面白すぎて頭に入ってきませんでした(笑)

ちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざ

毎年、大変細かく網羅的に資料をまとめられていて、すごいなぁと思います。独学で勉強されている方には大変助かるページだと思います。スクールに通われている方も、勉強に行き詰まったらみてみると大変参考になると思います。https://koza.majime2.com/

ワイン受験.com

こちらも独学で勉強されている方に参考になるページです。問題が充実しているので直前の力試しや確認作業には便利です。https://www.wine-jyuken.com/

ソムリエ・ワインエキスパート試験に絶対合格したいアナタへ!

こちらも独学で勉強されている方に強い味方です。

独自の絵や図などたくさん使用されていて教本ではわかりにくい部分がよくわかる構成になっています。http://www.takamocori.info/entry/2017/05/21/160329

アプリ

アプリはこれ一択です!

単語帳メーカー

単語帳のアプリです。これに習ったことを問題形式で入力していき、通勤時にずっと復讐していました。最初から試験直前までずっと利用していました。

本当に助かりました!https://tangomaker.net/

まとめ

いかがでしたでしょうか?

昨年の受験経験をもとにまとめてみました。人それぞれやり方が異なると思いますので、一つのやり方として参考にしていただけると嬉しいです。

冒頭にも記載しましたが、新型コロナの影響でスクールに通えない受験生がたくさんいらっしゃると思います。大変不安だと思いますが合格に向けて頑張ってください!

応援しています!

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