二次試験対策として多くの受験生が悩むのが「その他のお酒」です
そんな、その他のお酒の勉強法を解説します!
✅押さえておきたい60品の色調、特徴を完全網羅
✅試験の解答を導き出すルーティーン
✅本番へのシュミレーションを兼ねたクイズ
など、本ブログで全て紹介します!!
この記事を読んでほしい方
- 二次試験に向けて準備している受験生の方
- その他のお酒まで手が回らず、困っている方
- その他のお酒を勉強しているが、行き詰まっている方
その他のお酒勉強法
過去の出題からの考察
まず、過去10年分の出題傾向を見ていきましょう(下表)
【表の見方】
各お酒の頭に付いている丸印は、そのお酒の色調系を示しています
●水色は透明系(無色〜薄い白ワイン色)のお酒
●茶色は琥珀系(薄茶色〜焦げ茶色)のお酒
●赤色(赤ワインの色)や黄色はカラフル系のお酒
過去10年間のその他のお酒出題品名(ソムリエ、ワインエキスパート)
過去の出題傾向でわかるのが、
透明系と琥珀系のお酒が圧倒的に多く出題されているということです
少なくともここ5年に限ると、ほとんどが透明系と琥珀系です!
では、なぜでしょうか?
それは色調だけで判断できないようにしたいからだと思います
色調だけでわかってしまうと、テイスティングの試験なのに、
テイスティングの必要がなくなってしまいます
そのため、選択肢の多い透明系と琥珀系からの出題が多いと思われます
その他のお酒勉強法
その他のお酒の出題は、品名を当てるだけでテイスティングコメントなどはありません
そのため、出題された品名を知らないと答えを導くことが難しくなります
それを踏まえた上で、具体的な勉強法を解説します!
その1:知識を増やす
まずは、本ブログに掲載した60種の特徴を覚えましょう!
これは、一次試験と同じで、まずはとにかく暗記してベース知識を獲得ましょう!!
その際に、色調(透明系、琥珀系、カラフル系)とアルコール度数(40度以上か、以下か)と香り・味の特徴を紐付けて覚えるようにしましょう
ここの知識を増やしておくことで、選択肢を絞り込むことが容易になります
また、問題によっては正解にダイレクトにたどり着くこともできるかもしれません
さらに、もし出題品を飲んだ経験がなくても、その他の選択肢をすべて知っていれば
解答にたどり着けることもあります!
具体的な60品は、この後の章で紹介します!!
香り・味の特徴は実際に香りをとり、飲んでみて、自分で感じた香りやテイストをメモしていきましょう。全種類トライするのは難しいかもしれませんが、スクールでその他のお酒に特化した単発の授業を受けてみたり、Barなどで多くのお酒を飲んでみたり、経験できるようにしましょう!
その2:解答を導くルーティーンをつくる
その他のお酒の解答を導くルーティーン(パターン)をつくりましょう
おすすめは以下のルーティーンです
1️⃣色調で分類する
何といっても、色調で判別するのが最も易しく、確実です
色で以下の3つに分類しましょう
①透明系(無色〜白ワイン色)
②琥珀系(うす茶色〜焦げ茶色)
③カラフル系(赤ワイン色、黄色、赤色、緑色など)
まず外観で色を判断し、ざっくり選択肢を絞りましょう!
2️⃣アルコール度数の高低を判断する
次に、香りからアルコール度を判断しましょう
判断のポイントはアルコール度40度以上か40度以下かに分けることです
✅40度以上の品種は香りをとった時に、鼻の奥が熱く、カァーっとなる感じがすると思います
それを目安に40度以上か、40度以下かを判断できるようにトレーニングしましょう!
この感覚は人それぞれ微妙に異なりますので、何度も練習して自分の感覚を掴んで、アルコール度数で分類を絞れるようにしましょう!
(1)の色に加えて、アルコール度で選別すると、だいぶ選択肢が絞れてきます
この時点で、2択あるいは3択に絞れているはずです!
3️⃣テイスティングで品種を決定する
最後はなんといっても、テイスティングです
(1)と(2)で2〜3択に絞ったお酒をテイスティングで最終判断しましょう
テイスティングについては、やっぱり事前の経験がものをいいます
できるだけ、多くテイスティングして、それぞれのお酒について自身の感覚で特定できるように訓練しましょう
特に頻出酒については、どういったテイストか自分の言葉で表現できるようにすると
悩まずに正解にたどり着けるようになると思います!
テイスティング・ルーティーンのイメージ
以下が、テイスティング・ルーティーンのイメージ(例)です
下のイラストと(1)〜(3)の説明から、本番のイメージを膨らませてください!
1)色調から選択肢を絞る
透明系のお酒が出題されたとします、選択肢は5択です(イラスト左上の赤枠)
頭の中にある知識から、透明系の品種を思い出しましょう(イラスト右上)
すると、選択肢⑤グラン・マルニエは琥珀系だったなぁとわかります
色調と頭の中にある知識から、⑤グラン・マルニエ(琥珀系)が除外できます!
2)アルコール度を識別する
次にアルコール度を識別します
香りをとって、アルコール度が40度以上か以下かを判断しましょう
この作業はある程度、経験してみないと判断が難しいかもしれませんが、40度以上のお酒と20度程度のお酒では、鼻にくる感じが全く違うので、何度か練習すれば見分けられるようになると思いますので、頑張ってください!
今回のケースでは40度以上とわかったとすると、頭の中にある知識から
アルコール度が40度以下の2品、②泡盛と③マリブが除外できます!
この時点で、すでに2択に絞れています!!
3)テイスティングで最終判断する
最後にテイスティングで絞られた選択肢から答えを判断しましょう
残ったお酒は、①ジンと④コアントローです
頭の中の知識では、ジンはボタニカルのテイスト、コアントローはオレンジのテイストであることがわかっているとします
テイスティングをしたところ、オレンジの果皮のテイストを感じたため、
④のコアントローを選択できます!
練習でもこのような流れ(ルーティーン)で解答を導き出せるようにすると、本番に時間が限られていても落ち着いて問題に取り組むことができるでしょう
最後にシュミレーションクイズを掲載したので、ルーティーンを体感してみてください
その3:その他のポイント
その他のお酒は必ず最後に取り組む
その他のお酒はアルコール度が高い可能性があるので、ワインのテイスティングが全て終了してから取り掛かりましょう!
最初にやってしまうと、ワインのテイスティングが上手くいかなくなりますので注意が必要です(舌と鼻がバカになってしまっています)!
必ずルーティーンを守る
いきなりテイスティングした方が早いと思うかもしれませんが、先入観なくロジカルに問題を解くには、上で紹介したようなルーティーンを守ってテイスティングしましょう
あらゆる選択肢を除外せず、かつ除外できる選択肢は確実に除外し少しずつ選択肢を絞り、確実に答えにたどり着けるようルーティーンを守って取り組みましょう!
あらゆる選択肢を排除しない
その他のお酒はたくさんの種類があり、また同じお酒でも色違いがあります
2020年のソムリエ試験で出題されたウォッカは、ズブロッカ(オリーブ色)であった可能性が高いようです。ウォッカ=透明系で覚えてしまっていると、ウォッカの回答が選択できないため、同一品種でも複数の色があるものは覚えておき、選択肢から選べるようにしておきましょう!
例)ウォッカ、テキーラ、グラッパ、ポルト等
覚えておきたい その他のお酒60種
上記ルーティーンでわかるように、頭の中の知識をどれだけ持っているかで、
正答にたどり着ける確度が上がってきます
以下に透明系21種、琥珀系26種、カラフル系13種の計60種をまとめました
それぞれアルコール度の高い、低いで表を分けています
また、香り・テイストのコメント欄はあくまでも参考ですので、ぜひご自身の言葉で
置き換えて覚えることを推奨します!!
まずは、この60種をできるだけ多く覚えるようにしましょう!
時間がなくてどうしょうもない場合は、この後に説明する『絶対に外せない10種』から先に覚えて、その後可能な範囲で覚える品種を増やしていきましょう!!
☆実際に撮った写真も別記事にまとめてありますので、ぜひ以下ボタンから参照し、
色調の確認をしてみてください!
透明系21品種
透明系+Alc度高い(40度以上)
透明系+Alc度低い(40度未満)
琥珀系26品種
琥珀系+Alc度高い(40度以上)
琥珀系+Alc度低い(40度未満)
カラフル系13品種
カラフル系+Alc度高い(40度以上)
カラフル系+Alc度低い(40度未満)
絶対に外せない10種
上記60種を覚える時間もないし、やる気もおきないという方は、こちらの絶対に外せない10種だけでも覚えておくことをお勧めします!
できれば、1回は実際に飲んでみて経験しておくと良いでしょう
その他のお酒シュミレーションクイズ
今回ブログで紹介したルーティーンをシュミレーション体験できるよう
透明系と琥珀系の品目についてクイズを作成しました!理解度の確認用にご利用ください!!
その他のお酒シュミレーションクイズ