ソムリエ/ワインエキスパート試験対策について、教本の出題ポイントをまとめています
昨年度からの変更点や、頻出箇所などポイントを抑えて解説します
最後に確認問題を掲載してありますので、理解度の確認に使用してください!
各項目の出題ポイント、ヒントはボックスで示しました
必ず押さえておくべき用語は青字、人名は赤字、ブドウ品種は緑字で表示しています
その他黒字の部分もできるだけ広く覚えるようにしましょう!
また、重要な箇所は黄色のアンダーラインで示しています

昨年からの主な変更点
アメリカ
- 各種統計量(ブドウ栽培面積、ワイン生産量・消費量、ワイナリー数など)および新型コロナの対応状況の記載更新【全体】
- プロフィールにダイレクト・シップメントの2021年販売数が追記【P.126】
- 2021年ヴィンテージレポート追記【P.127】
- カリフォルニアにおけるサステイナブルの歴史で、ローダイ・ルール説明文に一部追記(現在、ボトルに貼付する~最後)、ナパ・グリーン説明文の追記・改訂(【改】最初~ワイナリーが対象のNapa Green Wineryから構成されていたが)(【追】2021年から~最後)、カーボン・ニュートラルへの取り組みの項が新設【P.135】
- ナパ・ヴァレーA.V.A.説明文一部追記(特にナパ川に近い部分は~保水能力がある。)(特に山のふもとに形成された~水はけが良いことが特徴である)【P.141】
- ナパ・カウンティの<ヴァレー中央部のA.V.A.>にプリチャード・ヒル地区の項が新設【P.142】
- ソノマ・コーストA.V.A.の説明文からウエスト・ソノマ・コーストA.V.A.が項として独立【P.145】
- カリフォルニアのノース・コーストにレイク・カウンティの項が新設【P.146~148】
- カリフォルニアのセントラル・コーストにカビラン・マウンテンズA.V.A.とサン・ルイス・オビスポ・コーストA.V.A.の項が新設され地図にも反映【P.148~150】
- ローダイA.V.A.の説明文一部追記(Delta Breezeと呼ばれ~地中海性気候をもつ希少なブドウ栽培地区となっている。)【P.153】
- ワシントン州の概要にサステイナビリティ認証の項が新設【P.156】
- ワシントン州にロッキー・リーチA.V.A.の項が新設され地図にも反映【P.157,159】
- オレゴン州にマウント・ピスガー・ポーク・カウンティ、オレゴンA.V.A.とローワー・ロング・トムA.V.A.の項が新設され地図にも反映【P.163,165】
- ヴァージニア州の主要ブドウ品種生産量の表に[ブドウ種族別]の表が追加され、その他すべての表にヘクタールのデータ追加【P.173】
- アメリカ巻末のA.V.A.一覧が上記修正にあわせて修正【P.176~181】
アメリカは昨年度に続き、広い範囲で改訂や追記が行われいますので、国全体として要チェックです!
特に、各州の新規追加A.V.A.や説明文が改訂されているA.V.A.は、出題される可能性が高いと思われるため、しっかりポイントを押さえておきましょう!
カナダ
- 各種統計量の更新(ブドウ生産量、ワイン生産量、ワイナリー数など)【全体】
- ワイン法と分類のアイスワインの項に一部追記(ブリティッシュ・コロンビア州のアイスワインは~ヴァラエタル表記が必要)(オリエンタル州の規定)【P.359~360】
- オンタリオ州のヴィンテージレポート追記【P.360~361】
- ブリティッシュ・コロンビア州のヴィンテージレポート追記【P.363】
カナダはアイスワインの規定がいくつか追加されています
また、ヴィンテージレポートも詳細な更新がされていますので要チェックです
アメリカ
アメリカ概要
✅人口(世界第3位)、ワイン消費量(世界第1位)
✅アメリカのワイン総生産量のうち、約80%をカリフォルニア州が占める
✅アメリカの全ワイナリーのうち、約43%がカリフォルニア州にある
✅新型コロナウイルスの影響で料飲店や小売店でのワイン販売量が減少⇔ダイレクト・シップメントは急増(2020年に前年比27%増、2021年には過去最大数量を更新)
✅2021年ヴィンテージレポート
・カリフォルニア州(全体的に収量は低くなったが、凝縮度が高く非常に品質の高いブドウが収穫)
・ワシントン州(2015年以降で最も気温の高い年。バランスが良く非常に品質の高いワイン)
・オレゴン州(温暖で乾燥した気候。フェノール類が良く熟したブドウ)
・ニューヨーク州(久々に収量が上がり、赤用品種は特に高品質なブドウが得られた)
・ヴァージニア州(収量は中庸からやや低め。いくつかの品種では非常に品質の高いブドウが得られた)
✅歴史
・1776年:独立宣言
・18世紀後半:フランシスコ修道会が太平洋沿岸部にスペイン原産ワイン用ブドウをもたらす
・19世紀後半:フィロキセラが最初にソノマで発見
・1920〜1933年:国家禁酒法の施行
・1934年:ワイン・インスティテュート設立@カリフォルニア
・1976年:パリ・テイスティング(Steven Spurrierが建国200年に合わせ開催)
→白1位:Château Montelena(米)、赤1位:Stag’s Leap Wine Cellars(米)
・1990年代:Wine AdvocateのRobert M. Parker Jr.によるパーカー・ポイント(PP)
✅気候風土
・ワシントン州のレイン・シャドー効果(カスケード山脈より内陸側に吹き込む乾燥した暖かい風)
・地球温暖化による豪雨と干魃の激化、強風による山火事の増加
→【対応策】陽射しを遮るキャノピーの採用、カバークロップ(水分蒸発や土壌流出を防ぐ)、ディフィシット・イリゲーション(最低限度の水分による灌漑)
アメリカの概要は頻出箇所となっています!
ワイン法と品質分類
✅1978年にBATFによるワイン法制定(パリ・テイスティングの2年後)
✅2003年からTTBがワインの製造方法を規定し品質を管理
✅A.V.A.(American Viticultural Areas)=米国政府認定ブドウ栽培地域
✅ラベル表示規定(以下の表)

✅規定アルコール含有量
・テーブルワイン:7%以上14%以下
・デザートワイン:酒精強化により14%を超え24%未満
✅Estate Bottled(生産者元詰)
・瓶詰めするワイナリーと原料ブドウ栽培をする畑が同一のA.V.A.に位置していなければならない
✅ワインのタイプ
・Varietal(品種名をラベルに表示したワイン)
・Meritage(ボルドー原産の高貴ぶどう品種のブレンドスタイルの高品質ワイン)
・Semi-Generic
ラベル表示規定は75%ルールが基本ですが、それとは異なる部分を覚えましょう!
カリフォルニア州は州名だけ100%であとはアメリカ全体の基準と同じ、オレゴン州は厳しい基準となっています
オーガニック認証制度
✅USDA Organic
・USDA(米国農務省)National Organic Program(NOP)
★100% Organic
・ラベルにUSDA Organicのロゴマークと認証機関のロゴマークを表示可能(任意)
①原料が100%オーガニック認証
②亜硫酸塩を添加していない
★Organic
・ラベルにUSDA Organicのロゴマークと認証機関のロゴマークを表示可能(任意)
①原料の95%以上がオーガニック認証
②亜硫酸塩を添加していない
★Made with Organic Grapes
・いずれのロゴマークも表示不可
①原料の70%以上がオーガニック認証
②亜硫酸塩の添加は100ppm未満
USDA Organicはp近年新設された項目です
3つのカテゴリー(上記★)の条件を確認しておきましょう!
カリフォルニア州
カリフォルニア州概要
✅アメリカ全ワイン生産量の80%を占め、全ワイナリーの43%がカリフォルニア州にある
✅AVA数:147
✅歴史
・フランシスコ修道会がミッション種を持ち込む→アルゼンチンのクリオージャ・チカ、チリのパイスと同一品種
・19世紀初頭:ロシアがボデガ湾の北にフォート・ロスを築き、ここがソノマ・カウンティで最初にブドウが植えられた場所
・19世紀後半:ゴールド・ラッシュでワイン需要拡大、フィロキセラ発生
・1920年〜1933年の禁酒法以降、一握りの生産者が高品質ワイン造りを目指す→ロシア人醸造家André Tchelistcheffの功績
・1978年:ロバート・モンダヴィとフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵がOpus One Wineryを設立
・1983年:ナパで新種のフィロキセラ発見(交配台木AXR1に抵抗力がないことが分かる)
・2013年「The New California Wine」の中で「カリフォルニア・ワインが、パーカー前、パーカー後に続く、第3世代に入った」と述べられた
✅サステイナビリティ
・1973年米国初のオーガニック認証機関CCOFが設立→USDA Organicの認証機関
・アメリカ国内で発売されているオーガニック製品の売上の約40%をカリフォルニア州が占める
・2003年SWP(Sastainable Winegrowing Program)開発:3つの柱「健全な環境」「公正な社会貢献」「経済的健全性」
・主なサステイナブル認証制度と取り組み
*CCSW(2010年にできた認証制度でCSWAが運営、全ブドウ畑の33%が認証)
*Fish Friendly Farming(河川の水質保全を主眼とした認証制度)
*Lodi Rules(Dr. Cliff Ohmartの主導により2005年に制定、カリフォルニアで最も早く制定)
*SIP(2008年制定)
*Sonoma County Sustainability Program(2022年現在、ソノマカウンティのブドウ畑の99%が認証)
*ナパ・グリーン(ナパ・ヴァレーの認証制度。Napa Green VineyardとNapa Green Wineryで構成)
*カーボンニュートラルへの取り組み(ワイン・インスティチュートとCSWAのイニシアティブにより、ワイン生産と流通における温室効果ガスの実態調査や改善提案がなされている)
✅経済
・カリフォルニア州はアメリカで最大の人口をもつ州
・カリフォルニア州GDPはアメリカ合衆国GDPの約14.7%に相当
・アメリカ全ワイン輸出金額の約95%をカリフォルニアが占める
✅気候風土
・太平洋岸を北から南へ流れるカリフォルニア海流(寒流)→海に近いほど冷涼
・海岸山脈とシェラネヴァダ山脈の間にあるセントラル・ヴァレーは非常に乾燥し、夏は高温
・ブドウ生育期に雨の降らない温暖な気候→ブドウの確実な成熟を保証するため、1次発酵における補糖は禁止
・2019年の山火事はソノマ・カウンティに甚大な被害をもたらす→2020年もナパを中心に被害(スモークテイント(煙香)のダメージが広範囲に及ぶ)
✅地方料理と食材
・2021年のミシュラン・カリフォルニア版で星を獲得した88軒のうち日本食レストランが22軒(うち17軒が寿司店)
✅主要ブドウ品種
・白1位:シャルドネ
・黒/全体1位:カベルネ・ソーヴィニヨン
※黒3位ジンファンデルはプリミティーボと同一品種で、どちらもクロアチアの土着品種プラヴァッツ・マリであるとされてきたがDAN解析の結果、クロアチアの土着品種トリビドラグであることが判明
サステイナビリティに認証制度はよく問われますので、CCSWとLodi Rulesは内容まで覚えておきましょう!
カーボンニュートラルの取り組みは今回追加事項です
ファー・ノース・カリフォルニア
✅カリフォルニアの北端
ノース・コースト A.V.A.
✅ナパ・カウンティ
<Napa Valley A.V.A.>
・500以上のワイナリー
・以下16のサブリージョン
・カベルネ・ソーヴィニヨンが栽培面積の約50%を占める
・西側にマヤカマス山脈、東側にヴァカ山脈
【ヴァレー中央部のA.V.A.】
①<Carneros/Los Carneros A.V.A.>
・ナパ・ヴァレー南端にあり、最もサン・パブロ湾に近い
・ナパとソノマ両方にまたがる
・高品質なスパークリングワインの生産拠点
・土壌は表土が浅く、硬い粘土の岩盤によって根が深く張りづらく収量が抑えられる傾向あり
②<Coombsville A.V.A.>
③<Oak Knoll District of Napa Valley A.V.A.>
④<Yountville A.V.A.>
⑤<Stags Leap District A.V.A.>
⑥<Oakville A.V.A.>
⑦<Rutherford A.V.A.>
・ナパ・ヴァレーの中で最も日照量の多い地区の1つ
・ラザフォード・ダスト→ラザフォードのカベルネ・ソーヴィニョンに特徴的なテクスチャー
〇Pritchard Hill 地区(正式なA.V.A.ではない)
・いくつかのワイナリーの名声により、ナパ・ヴァレーの中で最も著名なスポットの1つ
⑧<St. Helena A.V.A.>
⑨<Calistoga A.V.A.>
・ナパ・ヴァレー北端
【ヴァカ山脈のA.V.A.】
⑩<Wild Horse Valley A.V.A.>
⑪<Chiles Valley A.V.A.>
⑫<Atlas Peak A.V.A.>
⑬<Howell Mountain A.V.A.>
・1983年にナパ・ヴァレーのサブ・リージョンとして最初に認定されたA.V.A.の1つ
【マヤカマス山脈側のA.V.A.】
⑭<Mount Veeder A.V.A.>
⑮<Spring Mountain District A.V.A.>
⑯<Diamond Mountain District A.V.A.>
✅ソノマ・カウンティ
・ナパ・カウンティの2倍以上のエリア
・425以上のワイナリー
・海岸山脈が途切れるペタルマ・ギャップ付近は冷涼
・3つの広域A.V.A.あり
<Northern Sonoma A.V.A.>
<Sonoma Valley A.V.A.>
<Sonoma Coast A.V.A.>
<Russian River Valley A.V.A.>
<Green Valley of Russian River Valley A.V.A.>
<Chalk Hill A.V.A.>
<Rockpile A.V.A.>
<Alexander Valley A.V.A.>
<Knight Valley A.V.A.>
<Dry Creek Valley A.V.A.>
<Sonoma Mountain A.V.A.>
<Carneros/Los Carneros A.V.A.> ※ナパ参照
<Bennett Valley A.V.A.>
<Moon Mountain District A.V.A.>
<West Sonoma Coast A.V.A.>
・2022年に承認されたソノマ・コーストのサブ・リージョン
<Fort Ross-Seaview A.V.A.>
<Petaluma Gap A.V.A.>
・2018年に新設
主要A.V.A.がナパかソノマどっちのカウンティに位置するかを選択できるようにしましょう!
ソノマのA.V.A.は名前に”ヴァレー”がつくパターンが多いです
✅メンドシーノ・カウンティ
・ノースコーストで最も北に位置する
・25%がオーガニック認証を受けている
<Mendocino A.V.A.>
<Anderson Valley A.V.A.>
・カリフォルニアで最も冷涼
・アルザス品種が成功している
・高品質スパークリングワインの生産地
<Mendocino Ridge A.V.A.>
<Eagle Peak Mendocino County A.V.A.>
・2014年に設立されたAVA
上記A.V.A.がメンドシーノ・カウンティに位置していることを覚えましょう!
✅レイク・カウンティ
・ノース・コーストA.V.A.の6つのカウンティで唯一内陸に位置する
・カリフォルニアの多くの銘醸ワイナリーにブドウを供給
<Guenoc Valley A.V.A.>
<Benmore Valley A.V.A.>
<Clear Lake A.V.A.>
・カリフォルニア最大の自然淡水湖クリア・レイクを取り囲むA.V.A.
・次の5つのサブ・リージョンあり
①<Big Valley District-Lake County A.V.A.>
②<High Valley A.V.A.>
③<Kelsey Bench-Lake County A.V.A.>
④<Red Hills-Lake County A.V.A.>
⑤<Upper Lake Valley A.V.A.>
レイク・カウンティは今期追加された事項です
セントラル・コースト A.V.A.
✅サンフランシスコ・カウンティ南部からサンタ・バーバラまでの南北約400km
✅10のカウンティをセントラル・コーストA.V.A.が内包
<Santa Cruz Mountains A.V.A.>
・リッジ・ヴィンヤードやボニー・ドゥーン・ヴィンヤードなどが築かれた、由緒あるワイン産地
<Livermore Valley A.V.A.>
・カリフォルニアで初のヴァラエタル・ワインが生まれた
✅サンベニート・カウンティ
<Mount Harlan A.V.A.>
・ピノ・ノワールのパイオニアの一人であるジョシュ・ジェンセンがカレラを創設
<Gabilan Mountains A.V.A.>
・2022年承認
✅モントレー・カウンティ
<Monterey A.V.A.>
・雨量が少なく乾燥しているため、ブドウの生育期間は他の地区より約2週間も長くなる
<Santa Lucia Highlands A.V.A.>
<Chalone A.V.A.>
✅サン・ルイス・オビスポ・カウンティ
<Paso Robles A.V.A.>
・1797年フランシスコ修道会によって最初のブドウが植えられる
・ローヌ系品種とジンファンデルが成功
・シャトーヌフ・デュ・パープで知られるペラン家が1990年にローヌの自社畑から9品種のTCVクローンを植え、その後シャトーヌフ・デュ・パープの許可品種13品種が揃った
<San Luis Obispo Coast A.V.A.>
・2022年承認
・世界で最もブドウ生育期間の長いワイン産地の1つ
<Edna Valley A.V.A.>
<Arroyo Grande Valley A.V.A.>
✅サンタ・バーバラ・カウンティ
・セントラル・コーストの最南に位置
<Santa Maria Valley A.V.A.>
・カリフォルニアで最も高品質なピノ・ノワールやシャルドネの産地の1つ
・1982年オー・ボン・クリマ設立
<Santa Ynez Valley A.V.A.>
・4つのサブ・リージョンあり
<Alisos Canyon A.V.A.>
・2020年に承認されたAVA
主要A.V.A.がセントラル・コーストに位置することを覚えましょう
また、2022年に承認された2つのA.V.A.は必ず覚えましょう!
シエラ・フットヒルズ A.V.A.
✅シエラネヴァダ山脈の西側
✅ゴールドラッシュの舞台
✅ジンファンデルが代表的なブドウ品種
<California Shenandoah Valley A.V.A.>
<El Dorado A.V.A.>
・シエラ・フットヒルズA.V.A.の中で最大のサブ・アペレーション
<Fair Play A.V.A.>
・カリフォルニアで最も高い標高を誇るA.V.A.の1つ
上記のA.V.A.がシエラ・フットヒルズに位置することを覚えましょう
インランド・ヴァレーズ
✅近年、インランド・ヴァレーズと呼ばれるようになった(一般的にはセントラル・ヴァレーと呼ばれてきた地域)
✅カリフォルニアの日常消費用大型ブランドワインのほとんどが産出
<Lodi A.V.A.>
・禁酒法の時代、チェーザレ・モンダヴィはローダイに移り住み東海岸の都市に向けてブドウを販売
→禁酒法撤廃後ロバートと兄のピーターはナパ・ヴァレーのCharles Krug Wineryを購入
→後にローダイで日常ワイン向けにWoodbridgeワイナリーを設立(ローダイの町の名前)
・ジンファンデルは歴史的にもローダイを代表するブドウ品種
・Delta Breeze(太平洋からサンフランシスコ湾とサクラメント・サンホアキン・デルタを抜けてくる冷たい風)→この風の到達エリアは気温が5℃前後下がる。ローダイは風の玄関口
・サステイナブル農法に関する教育プログラム→2005年にローダイ・ルールとして制定
ローダイA.V.A.は重要ですので、しっかり目を通しておきましょう!
サザン・カリフォルニア
<South Coast A.V.A.>
・農業地の市街化と長期的旱魃による水不足が脅威となっている
<Temecula Valley A.V.A.>
ワシントン州
ワシントン州概要
✅ワイン産地のほとんどはコロンビア・ヴァレー流域にある
✅カスケード山脈の西側にあるワイン産地はピュージェット・サウンドのみ
✅アメリカのワイン生産量の約4%を生産
✅1100以上のワイナリー
✅フィロキセラが生息できないためブドウ樹は自根で栽培
✅マイクロソフト、アマゾン、スターバックスなどの本拠地で任天堂のアメリカ本社もあり
✅気候風土
・ピュージェット・サウンドA.V.A.:海洋性気候
・コロンビア・ヴァレー内陸:大陸性気候(灌漑が必須)
✅サステイナビリティ認証
・ワシントン・ワイン・グローワーズは2022年5月にワシントン州のワイン生産者のみを対象としたサステイナブル認証制度「SUSTAINABLE WA」を立ち上げた
✅主要ブドウ品種
・白1位:シャルドネ
・黒/全体1位:カベルネ・ソーヴィニヨン
ブドウ栽培面積(白、黒、全体1位)はカリフォルニア州と同じ!
重要なA.V.A.
<Columbia Valley A.V.A.>
・ワシントン州のワイン用ブドウ生産量の90%を生産
・オレゴン州とまたがる
・14のサブ・リージョン
<Yakima Valley A.V.A.>
・ワシントンで最初に認可されたA.V.A.
・コロンビア・ヴァレーA.V.A.最大のサブ・アペレーションで以下5つのサブ・アペレーションを持つ
①<Red Mountain A.V.A.>
②<Rattlesnake Hills A.V.A.>
③<Snipes Mountain A.V.A.>
④<Candy Mountain A.V.A.>(2020年新設)
⑤<Goose Gap A.V.A.>(2021年新設)
<White Bluffs A.V.A.>
・2021年新設
<Ancient Lakes of Columbia Valley A.V.A.>
・ワシントン州では珍しい白ワイン用品種がほとんどを占めるA.V.A.
<Rocky Reach A.V.A.>
・2022年に承認
<Walla Walla Valley A.V.A.>
・オレゴン州とまたがる
・パイオニア的ワイナリーが多く存在
・シラーが世界的に高い評価
<Royal Slope A.V.A.>
・2020年にコロンビア・ヴァレー内に新設されたA.V.A.
<The Burn of Columbia Valley A.V.A.>
・2021年新設
<Columbia Gorge A.V.A.>
・ワシントン州とオレゴン州にまたがる
・コロンビア・ヴァレーA.V.A.に含まれない
<Puget Sound A.V.A.>
・ワシントン州で唯一、カスケード山脈の西側
・ワシントンで最も年間降水量が多い
・禁酒法撤廃後、最初のワイナリーが築かれた
<Lewis-Clark Valley A.V.A.>
・2016年に承認されたAVA
・アイダホ州とまたがる(栽培面積のほとんどはアイダホ州側にある)
・風通しが良く温暖で灌漑を必要としないエリアもあり、桃やリンゴが栽培されている→「バナナ・ベルト」と呼ばれる
州をまたがるAVAは頻出なので、教本の地図上の位置も合わせて覚えましょう!
近年に新設されたA.V.A.がいくつかありますので、必ず押さえましょう!!
オレゴン州
オレゴン州概要
✅高品質なピノ・ノワールの産地(全栽培面積の59%を占める)
✅2020年のワイン販売量は前年並みを維持
✅ワイナリー数は990(前年比+10%)
✅歴史
・1961年:Richard Sommerがオレゴン最初のピノ・ノワールやリースリングを栽培
・1965〜1968年:「オレゴン・ピノ・ノワールの父」David Lettがウィラメット・ヴァレーで最初のピノ・ノワールの栽培を始め、ジ・アイリー・ヴィンヤーズを創設
・1979年:パリの大会でジ・アイリー・ヴィンヤーズのピノ・ノワールが10位に、翌年同様の大会でも2位に入賞し世界的脚光を浴びる
・毎年7月にピノ・ノワールの祭典「International Pinot Noir Celebration」がウィラメット・ヴァレーのマクミンヴィルで開催
✅ブドウ栽培面積のうち47%がサステイナブル、オーガニック、あるいはバイオダイナミックの認証を受けている
✅気候風土
・ウィラメット・ヴァレー~サザン・オレゴン:海洋性気候
・コロンビア・ヴァレーに沿った地域:大陸性気候(非常に乾燥)
✅主要ブドウ品種
・白1位:ピノ・グリ
・黒/全体1位:ピノ・ノワール
ワイン法
✅ラベル表示法(全米で最も厳しい)
(1)品種名
・当該品種を90%以上(一部の品種は75%以上の使用で表示可能)
(2)産地名(国名、州名)
・当該産地のブドウを100%使用
・カウンティ名、A.V.A.の表記はオレゴン州産ブドウを100%使用し、かつ当該カウンティまたはA.V.A.のブドウを最低95%使用
ラベル表示規定はアメリカ全体、カリフォルニア州とも対比して覚えるようにしましょう!
オーガニック認証
✅Oregon Tilth
・USDA Organic認証機関
・アメリカで最も厳格な基準の1つである独自認証制度Oregon Tilthを運営
✅LIVE
・ウィラメット・ヴァレーのワイン生産者が立ち上げたサステイナビリティ認証
✅Salmon Safe
・水質保全を目的とする認証制度
✅drc (Deep Roots Coalition)
・ウィラメット・ヴァレーで発足した灌漑を行わずに栽培されたブドウのみを使用してワインを造る生産者団体
オレゴンのオーガニック認証の項は近年追加されているので注目です
これらの認証制度がオレゴン州のもの(あるいは発祥)であることを押さえましょう!
重要なA.V.A.
<Willamette Valley A.V.A.>
・オレゴンのパイオニア的生産者が集中。世界的なピノ・ノワールの産地が集中
・ブドウ栽培面積はオレゴン全体の約7割(このうち約70%をピノ・ノワールが占める)
【ウィラメット・ヴァレーのA.V.A.】
<Dundee Hills A.V.A.>
・オレゴンで最初にピノ・ノワールが植えられた地区→畑はThe Eyrie Vineyardと名付けられた
<Chehalem Mountains A.V.A.>
・オレゴンのパイオニア的生産者AdelsheimやPonziが畑をひらく
<Laurelwood District A.V.A.>
・2020年6月に承認されたAVA
<Yamhill-Carlton District A.V.A.>
・1980年代からDick & Deirdre Shea夫妻が所有する畑Shea Vineyardはオレゴンのグラン・クリュとも称されている
<McMinnville A.V.A.>
・1970年にデヴィッド・レットがワイナリーを設立して以来、オレゴンワインの中心的地位
・International Pinot Noir Celebrationの開催地
<Van Duzer Corridor A.V.A.>
・2018年に承認されたAVA
・この地点の海外山脈にヴァン・ドゥーザー・コリドーと呼ばれる細い切れ目があり、周囲のワイン産地よりも気温が低くなる→酸は減少するが、果皮が厚くフェノール類が多いブドウが得られる
<Tualatin Hills A.V.A.>
・2020年6月に承認されたAVA
・ウィラメット・ヴァレーで最北
<Mt. Pisgah, Polk County, Oregon A.V.A.>
・2022年に承認されたA.V.A.
<Lower Long Tom A.V.A.>
・2021年に承認されたウィラメット・ヴァレー南部で初のA.V.A.
<Southern Oregon A.V.A.>
・広域A.V.A.で以下のサブ・リージョンが存在
①<Umpqua Valley A.V.A.>
②<Elkton Oregon A.V.A.>
③<Red Hill Douglas County A.V.A.>
④<Rogue Valley A.V.A.>
⑤<Applegate Valley A.V.A.>
【コロンビア川流域のA.V.A.】
<Columbia Valley A.V.A.>【ワシントン州参照】
<Walla Walla Valley A.V.A.>【ワシントン州参照】
<Columbia Gorge A.V.A.>【ワシントン州参照】
<The Rocks District of Milton-Freewater A.V.A.>
・2015年にワラワラ・ヴァレーA.V.A.のサブリージョンとして新設
・コロンビア・ヴァレー流域で初の、オレゴン側に100%含まれるAVA
【オレゴン州東北部のA.V.A.】
<Snake River Valley A.V.A.>
・アイダホ州とまたがる
州をまたがるA.V.A.は頻出なので、教本の地図上の位置も合わせて覚えましょう!
近年に新設されたA.V.A.は出題されやすいので必ず押さえましょう!!
ニューヨーク州
ニューヨーク州概要
✅コーネル大学農学部にはブドウ栽培と醸造学の専門プログラムあり
✅ワイナリー数は471
✅ニューヨークはアーバン・ワイナリー(市街地に醸造施設を持ち、周辺のワイン産地からブドウを調達してワインを造る小規模なワイン生産者)の先駆的な存在
✅歴史
・17世紀中頃:オランダ人によってマンハッタン島に初めてブドウが植えられた
・1961年:Charles FournierはDr. Konstantin Frankとともにヴィニフェラ種を使った最初の商業的ワインを製造→ヴィティス・ヴィニフェラ・ワイナリー
・1976年:Farm Winery Act制定(小規模ブドウ生産者がワイナリーを設立し消費者に直接販売できるよう、行政手続きを軽減する法律)
・数年前からCustom Crushを使用してワインを造るワイナリー増加
カスタム・クラッシュは近年追加トピックなので覚えておきましょう!
重要なA.V.A.
<Long Island A.V.A.>
・海洋性気候
・2つのサブリージョンあり
①North Fork of Long Lsland A.V.A.(北側)
②The Hamptons A.V.A.(南側)
<Upper Hudson A.V.A.>
・2019年に承認されたAVA
<Finger Lakes A.V.A.>
・約150のワイナリーがある
・細長い11の湖→レイク・エフェクトによりブドウ栽培に適した穏やかな微気候が保たれる
・アイスワインやレイトハーベストワインも高い評価
・2つのサブ・リージョンがあり
①Seneca Lake A.V.A.
②Cayuga Lake A.V.A.
<Champlain Valley of New York A.V.A.>
・2016年に承認されたニューヨーク州で最も北に位置するAVA
ニューヨーク州のA.V.A.は地図問もよく出題されますので、教本の地図上の位置も含め覚えるようにしましょう!
ヴァージニア州
ヴァージニア州概要
✅初代大統領ジョージ・ワシントン、第3代大統領トーマス・ジェファーソン、第4代大統領ジェームズ・マディソンらの出身州
✅歴史
・1820年代:リッチモンドでDr. Daniel Nortonが交配に成功したノートン種から高品質ワインが造られるようになる
・1873年:ノートンワインがウィーン万博で世界1位
・1987年:「シャーロッツヴィルのモンティチェロとヴァージニア大学」が世界遺産に登録
✅主要ブドウ品種
・白1位:シャルドネ
・黒/全体1位:カベルネ・フラン
・ブドウ種族別ではヴィニフェラ品種が1位
重要なA.V.A.
<Monticello A.V.A.>
・ヴァージニア州で最初に承認されたAVA
・第45代大統領ドナルド・トランプが2011年シャーロックヴィルにトランプ・ワイナリーを設立
<Virginia Peninsula A.V.A.>
・2021年9月に承認されたヴァージニア州最新A.V.A.
<Appalachian High Country A.V.A.>
・ヴァージニア州とテネシー州を含むが、ほとんどはノース・カロライナ州にある
ヴァージニア州は歴代大統領と所縁が深いので、それに絡めて覚えましょう
2021年に新設されたヴァージニア・ペニンシュラA.V.A.は必ず押さえましょう!!
カナダ
カナダ概要
✅ワイン販売量の約70%を輸入ワインが占め、残り30%をV.Q.A.ワインとその他の国産ワインが占める
✅酒類の輸入・販売が州政府の専売(人口が最も多いオンタリオ州の専売公社LCBO)
✅約620のワイナリーのうち、約200がスパークリングワインを製造
✅歴史
・1811年:Johann (John) Schillerがオンタリオ州でワイン造りを始めた
・1988年:米加自由貿易協定が結ばれ関税が段階的に撤廃
→ワイン市場確保のためヴィニフェラ種への植え替えが加速
→寒冷な気候を活かしたスパークリング・ワイン、アイスワインの生産が増加
・オンタリオ州のワイン生産量は2019年に前年比11%減だったが、スパークリングワインは34%増
✅地方料理と食材
・ケベック州はカナダのソウルフードPoutineやTourtièreの発祥の地
・Farm to Table(地元の小規模生産者から直接買い付けた食材やワインを用いて料理を提供)
✅主要ブドウ品種
・オンタリオ州(白/全体1位:リースリング、黒1位:カベルネ・フラン、メルロ)
・オンタリオ州アイスワイン(1位:ヴィダル、2位:カベルネ・フラン)
・ブリティッシュ・コロンビア州(白1位:ピノ・グリ、黒/全体1位:メルロ)
・V.Q.A.別ワイン生産量(1位:ナイアガラ・ペニンシュラ、2位:オンタリオ)
・主要リジョン別生産量(1位:オリヴァー、2位:オソヨース)
V.Q.A.別ワイン生産量、主要リジョン別生産量は近年追加項目です
また、オンタリオ州のブドウ品種別の順位(白/全体1位)が入れ替わっています
ワイン法と分類
✅CFIA(カナダ食品検査局)がラベル表記を管理
✅ワイン生産に関する規定は各州の連邦政府及びその地域のワイン機関(Wine Authority)が規定・運用
✅3つのカテゴリー
①V.Q.A.(Vintners Quality Alliance)認証ワイン
・高品質ワイン
・100%カナダ産ブドウ使用
・オンタリオ州とブリティッシュ・コロンビア州のみ
②100% Canadian Wine
・100%カナダ産ブドウ使用
・ノヴァ・スコシア州やケベック州のワインや、V.Q.A.の認証を希望しないワイン
③International Blends
・カナダ産原料と輸入原料をカナダでブレンド
各州のワイン法
✅オンタリオ州
・州名の表示:州で収穫された認定品種を100%使用
・収穫年の表示:当該年のブドウを85%以上使用
・D.V.A.表示:V.Q.A.によって規定されたアペレーション(D.V.A.)のブドウを85%以上使用(ただしナイアガラ・ペニンシュラのサブ・アペレーションは100%)
・Blanc de Noirの表示:黒ブドウを85%以上使用
・瓶内2次発酵方式のスパークリング・ワインの滓の上での熟成期間:ヴィンテージは12ヶ月、NVは9ヶ月以上
✅ブリティッシュ・コロンビア州
・州名の表示:州で収穫された認定品種を100%使用
・収穫年の表示:当該年のブドウを85%以上使用
・BC V.Q.A.の表示:ブリティッシュ・コロンビア州内のG.I.のワインでなければならない。アイスワインとレイト・ハーヴェスト・ワインはV.Q.A.の格付けのみに認められる
・瓶内2次発酵方式のスパークリング・ワインの滓の上での熟成期間:ヴィンテージは12ヶ月、NVは9ヶ月以上
アイスワイン
✅アイスワインに関する規定
・ラベルにヴィンテージを記載すること
・同一原産地のブドウを100%使用
・ラベルに記載された原産地名のブドウを85%以上使用
・樹上で凍ったブドウを外気温−8℃以下で収穫(ドイツは−7℃)
・シャプタリザシオンは禁止
<ブリティッシュ・コロンビア州の規定>
・地理的表示は、州名以外のG.I.でなければならない(例:オカナガン・ヴァレー)
<オンタリオ州の規定>
・スパークリング・アイスワインはアイスワインに許可されたブドウ品種のみ使用可能
・ガス圧は通常のスパークリングワインと同じ3気圧以上
・アイスワインをスパークリングワインのドザージュに使用する場合、容量の10%以上のアイスワインが含まれていなければならない
ラベル表記法は州名の表示と収穫年の表示は押さえましょう
瓶内2次発酵方式のスパークリング・ワインの熟成期間や、アイスワインの規定も頻出です!
アイスワインの規定はいくつか追加されていますので要チェックです
オンタリオ州
✅州内のワイナリー数:185(うち160以上がV.Q.A.ワインを生産)
✅2021年ヴィンテージレポート
・早熟な白ワイン用品種はすばらしい出来
・多くの品種で果皮のフェノール類が良く成熟し、酸は低めであったので、高品質なブレンドスタイルの赤ワインが生まれると予測
<アイスワイン>
・アイスワイン用のブドウは前年の約2倍であったが、以前に比べ非常に少ない量といえる→新型コロナでツーリストが激減しているため、アイスワイン用のブドウ残さず、テーブルワイン用に使うことを選択したため
ヴィンテージレポートではアイスワインに関する記述が新たに追加されています
ナイアガラ・ペニンシュラ
✅オンタリオ州のワイン生産量の約50%を生産
✅2つのリージョナル・アペレーション(以下)と10のサブ・アペレーションあり
①Niagara Escarpment
②Niagara-on-the-Lake
レイク・エリー・ノース・ショア
✅オンタリオ州南西端
✅エリー湖の北岸
✅South Islands(サブ・アペレーション)
・ピーリー・アイランドはカナダ最南端のブドウ栽培地区でテンプラニーリョが栽培されている
プリンス・エドワード・カウンティ
✅オンタリオ湖北岸の東端
ブリティッシュ・コロンビア州
✅カナダ最西端に位置
✅州内に約280のワイナリー
✅2021年ヴィンテージレポート
・州全体として極端な気候条件の年となった
・収量は約30%減少したが、熟れた小さな果粒で非常に凝縮度の高いフレーバーを持ったブドウが得られた
<オカナガン・ヴァレー>
・小さな果粒と低収量による凝縮度の高さやタンニンの多さにより、高品質な赤ワインとなることが期待
<アイスワイン>
・アイスワインとして収穫されたブドウは史上最少の収穫量となった
ヴィンテージレポートではアイスワインに関する記述が新たに追加されています
オカナガン・ヴァレー
✅ブリティッシュ・コロンビア州のワイン生産量の約90%を生産
✅年間を通じて降水量が少なく、灌漑が必須
✅8つのサブ・リージョン、4つのG.I.
①Kelowna/Lake County:北端に位置し最も冷涼
②Penticton:この中にナラマタ・ベンチG.I.とスカハ・ベンチG.I.が含まれる
③Naramata Bench(2019年G.I.承認)G.I.:オカナガン湖の東岸、霜害受けにくい
④Skaha Bench(2019年G.I.承認)G.I.:スカハ湖の東岸、霜害受けにくい
⑤Okanagan Falls(2018年G.I.承認)G.I.:ヴァスー湖により気候安定
⑥Vaseux/Oliver:カナダ・ワインの首都と呼ばれるエリア
⑦Golden Mile Bench(2015年G.I.承認)G.I.:サブリージョンで最初のG.I.
⑧Black Sage Bench/Osoyoos:最も米国との国境に近く、最も温暖な地区
その他の産地
✅シミルカミーン・ヴァレー
・「カナダのオーガニックの首都」と称される
✅フレーザー・ヴァレー
・海洋性気候、7月と8月は灌漑必要
✅バンクーバー・アイランド
・Cowichan Valleyが2020年にバンクーバー・アイランドで初のサブ・リージョン(G.I.)として承認
✅ガルフ・アイランズ
✅リルーエット
・2018年にG.I.認定
✅トンプソン・ヴァレー
・2018年にG.I.認定
✅シャスワップ
・2018年にG.I.認定
✅クートネイ
・2018年にG.I.認定
2大生産地の地図上の位置と、どの産地がどちらの州に位置しているかを選択できるようにしましょう!
ケベック州
✅ワイナリー数:125
✅P.G.I.ワインの生産・品質管理はCARTVが管理
✅P.G.I. Québec Wine
・2018年にケベック州の農業水産省により正式承認されたケベック州で初のP.G.I.
・100%ケベック州産のブドウを用い、50%以上はラベルに表記されたブドウ畑のブドウを用いなければならない
・P.G.I.ケベックに7つのサブ・リージョンあり
①ドゥー・モンターニュ
②リシュリューリヴァー・ヴァレー
③アパラチアン・フットヒルズ
・ケベックのワイン産業発祥の地
④モンテレジャン・ヒルズ
⑤アパラチアン・プラトー
⑥レイク・サン・ピエール
⑦ケベックとセント・ローレンス川流域
✅P.G.I. Québec Ice Wine
・2014年12月に承認されたアイス・ワインのP.G.I.
・ブドウは樹上で外気温がマイナス8℃以下で自然凍結したものを手摘みで収穫
・ヴィティス・ラブルスカ種の使用は許可されていない
P.G.I.ケベック・アイス・ワインの規定は覚えましょう
ノヴァ・スコシア州
✅ワイナリー数:19
✅スパークリング・ワインが高く評価(以下、代表的生産者)
・Benjamin Bridge
・Domaine de Grand Pré
タイダル・ベイ
・国際的ワイン・コンサルタントのPeter Gambleが、アロマティックでフレッシュなスタイルの白ワインにタイダル・ベイのアペレーションを与えることを考案
・タイダル・ベイとは、ノヴァ・スコシアの海が世界で最も潮の満ち引きが大きいことに由来
・2012年に上記コンセプトが承認され、州初のワイン・アペレーションとなった
・14のタイダル・ベイ・ワインが造られている
<タイダル・ベイのワインの特徴>
・100%ノヴァ・スコシア産のブドウを使用
・繊細でアロマティックな白ワイン
・アルコール度数は11%以下
ノヴァ・スコシア州はタイダル・ベイを中心に覚えましょう!

アメリカ、カナダ 予想問題
理解度の確認のため、10問全問正解するまで帰れま10にチャレンジしてみましょう!
10問全問正解するまで何度もチャレンジしてみてください。問題には教本の該当ページを記載してありますので、間違った問題や解答に迷った問題は、都度教本に戻って復習してみてください。
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