【ソムリエ/ワインエキスパート試験2023】その他旧世界②〜ジョージア、ルクセンブルク、スロヴェニア、クロアチア、ルーマニア、ブルガリア、モルドバ

ソムリエ/ワインエキスパート試験対策について、教本の出題ポイントをまとめています
昨年度からの変更点や、頻出箇所などポイントを抑えて解説します
最後に確認問題を掲載してありますので、理解度の確認に使用してください!

表示の説明

各項目の出題ポイント、ヒントはボックスで示しました
必ず押さえておくべき用語は青字、人名は赤字、ブドウ品種は緑字で表示しています
その他黒字の部分もできるだけ広く覚えるようにしましょう!
また、重要な箇所は黄色のアンダーラインで示しています

  1. 昨年からの主な変更点
      1. ジョージア
      2. ルクセンブルク
      3. スロヴェニア
      4. クロアチア
      5. ルーマニア
      6. ブルガリア
      7. モルドバ
  2. ジョージア
    1. ジョージア概要
    2. 主なブドウ品種
    3. ワイン法
    4. ワイン産地と特徴
      1. カヘティ
      2. カルトリ
      3. メスヘティ
      4. イメレティ
      5. ラチャとレチュフミ
      6. 黒海沿岸部
  3. ルクセンブルク
    1. ルクセンブルク概要
    2. 主なブドウ品種
    3. ワイン法と品質分類
    4. ワインの産地と特徴
  4. スロヴェニア
    1. スロヴェニア概要
    2. 主なブドウ品種
    3. ワイン法と品質分類
      1. オレンジワイン
    4. 地方料理と食材
    5. 主なワイン産地
      1. プリモルスカ地域
      2. ポドラウイエ地域
      3. ポサウイエ地域
  5. クロアチア
    1. クロアチア概要
    2. 主なブドウ品種
    3. ワイン法と品質分類
      1. テーブルワイン
      2. 上級ワイン(クオリティワイン、プレミアムワイン)
    4. クロアチアの料理
    5. ワインの産地と特徴
      1. スラヴォニアとクロアチアンドナウ
      2. クロアチア高原
      3. イストラとクヴァルネル
      4. ダルマチア
  6. ルーマニア
    1. ルーマニア概要
    2. 主なブドウ品種
    3. ワイン法と品質分類
      1. 主な品質分類
      2. 収穫時期を示す分類(D.O.C.のみ表示可)
      3. 熟成期間による分類(D.O.C.とI.G.P.ともに表示可)
    4. ワインの産地と特徴
  7. ブルガリア
    1. ブルガリア概要
      1. プロフィール
      2. 歴史
      3. 気候風土
      4. 地方料理と食材
    2. 主なブドウ品種
    3. ワイン法と品質分類
      1. 特定表示
    4. ワイン産地と特徴
  8. モルドバ
    1. モルドバ概要
    2. 主なブドウ品種
    3. ワイン法と品質分類
    4. ワインの産地と特徴
      1. 中央部
      2. 南東部
      3. 南西部
      4. 全域
  9. その他旧世界② 予想問題

昨年からの主な変更点

ジョージア

  1. 各種統計量(ブドウ収穫量、ワイン生産量・輸出量など)の更新【全体】
  2. プロフィール一部追記(ナショナル・ワイン・エージョンシー・オブ・ジョージアは~トレーサビリティと品質が保証されるようになった)(さらに2016年にジョージア文字が)【P.395~396】
  3. 歴史の説明文一部追記(ワイン以外ではブランデーが~100万本(0.5L)が輸出された。)【P.397】
  4. 食文化の説明文がより詳細に改訂(一段落目と二段落目)【P.397】
  5. カヘティ地区のプロフィールに地方料理と食材の小項目が追加【P.400】
  6. カルトリ地区のプロフィールに地方料理と食材の小項目が追加【P.404】
  7. メスヘティ地区のプロフィールに地方料理と食材の小項目が追加【P.405】 
  8. イメレティ地区のプロフィールに地方料理と食材の小項目が追加【P.405】
  9. ラチャとレチュフミ地区のプロフィールに地方料理と食材の小項目が追加【P.405】
  10. 黒海沿岸部地区のプロフィールに地方料理と食材の小項目が追加【P.406】

ジョージアは食文化に関する記述が大幅に見直されています!
各地区に小項目が設けられ、地区ごとの代表的料理など問われる可能性があります

ルクセンブルク

  1. 各種統計量(ワイン生産量、ブドウ栽培面積、ワイン消費量など)の更新【全体】
  2. プロフィールの1人当たりのワイン消費量の近年の傾向が更新(2018年の45.2Lをピークに~ワイン消費上位国)【P.784】

ルクセンブルクは大きな変更点はありませんが、各種統計量は最新のものに更新されていますので確認しましょう

スロヴェニア

  1. 各種統計量(ブドウ生産量、ワイン生産量、ワイン消費量など)の更新【全体】
  2. プロフィール一部追記(平均収量は1ha当たり~66%を白ワインが占める)【P.470】
  3. ポサウイエ地域の説明文追記(スロヴェニア南東に位置するポサウイエ地域は~最大の生産量を誇る)(若い世代のワインメーカーは~最後)【P.743~744】

スロヴェニアはポサウイエ地区に追記事項がありますので、要チェックです!

クロアチア

  1. 各種統計量(ブドウ栽培面積など)【全体】
  2. 歴史の説明文一部追記・改訂(【追】1970年代以降は~独立後5年にわたる)(【改】だが、コロナ禍を経て~最後)【P.388~389】
  3. スラヴォニアとクロアチアンドナウの説明文一部追記(広大な平野で~スラヴォニアン・オークの森が広がる)【P.391】
  4. スラヴォニアの説明文一部追記(赤品種では~スパークリングワインも造られる。)【P.391】
  5. スレディニャ イ ユジュナ ダルマチアの説明文一部追記(フヴァル島には~記録が残るなど)(伝統的に甘口の~ヴァラエタルワインも増えている)【P.393~394】 

クロアチアは各産地で追記されている箇所がいくつかありますので、内容を確認しておきましょう

ルーマニア

  1. 各種統計量(ブドウ栽培面積、栽培比率など)の更新【全体】

ルーマニアは各種統計量の更新がありました

ブルガリア

  1. 各種統計量(ブドウ栽培面積など)の更新【全体】 

ブルガリアは各種統計量の更新がありました

モルドバ

  1. 各産地の年間雨量、標高、平均気温、土壌占有割合、ブドウ栽培割合の更新【P.777】

モルドバは各種データの更新がされています

ジョージア

ジョージア概要

紀元前6000年頃 コーカサス山脈から黒海にかけての地域でワイン造り始まる
クヴェヴリと呼ばれる壺でワインを醸造2021年に製品の原産地呼称(A.O.G.)と地理的表示保護制度(G.I.)に登録
2013年クヴェヴリによる伝統的なワイン造り、2016年ジョージア文字がユネスコ世界無形文化遺産
✅525種の土着品種
✅337年にキリスト教を国教として認めた世界でも最初の国の一つ
✅自宅でワインを造る習慣があり、免許がなくても販売が自由にできる
✅ナショナル・ワイン・エージョンシー・オフ・ジョージアが2014年にブドウ畑の農地登録制度を施行
✅ジョージアワインの輸出(1位ロシア、2位ウクライナ、3位ポーランド、4位中国)、その他ノルウェーは1047%増と著しく成長

✅気候
・東部:乾燥した大陸性気候
・西部:湿潤な亜熱帯気候(黒海の東端に位置)

✅地方料理と食材
Matsoniマッツォニ(自家製の発酵乳製品)
Ebroエブロ(澄ましバター。パンの原料としても使われる)
おもてなし文化(Supraスプラ
・宴を取り仕切るのはTamadaタマダ
・乾杯の発声はGaumarjosガウマージョス

2016年のジョージア文字の世界無形文化遺産登録は新規追加事項です
また、地方料理と、おもてなし文化はよく出題されるので用語の意味を確認しましょう

主なブドウ品種

✅栽培面積
東部のカヘティ(85.5%)、西部のイメレティ(10.5%)

✅ブドウ品種
【白ブドウ】1位/全体1位:ルカツィテリ(栽培面積の36%を占める)
【黒ブドウ】1位:サペラヴィ(栽培面積の30%を占める)

✅4つの重要品種
ルカツィテリ(白):カヘティ地方の主要品種、西部の温暖で湿度が高い気候に適さない
サペラヴィ(黒):全土で広く栽培、品種名は「色を付ける」という意味
ムツヴァネ・カフリ(白):カヘティ地方で栽培、クヴェヴリ製法に使用
ツォリコウリ(白):イメレティ地方で栽培、晩熟で酸が高めで生き生きしている

ワイン法

✅10の栽培地域、25のP.D.O.が登録されている(うち19がカヘティ地方

✅ワイン醸造
①ヨーロッパ式(European method):近代的なワイン醸造法
②モダン式(Modern method):タンクにて果皮・種ごと発酵する手法
クヴェヴリ醸造(Qvevri method):クヴェヴリで発酵を行う方法
・野生酵母を使用
Maraniマラニと呼ばれるセラーでSatsnakheliサツナヘリと呼ばれる木製の槽を使ってブドウを踏み潰す
Chachaチャチャと呼ばれる果汁、果皮、茎、種と一緒にクヴェヴリに入れ発酵
→オレンジワインの原点(ジョージアでは琥珀のワイン/Amber Wineアンバーワインと呼ぶ
・果皮のマセラシオン期間(赤:1ヶ月、白:5〜6ヶ月)
dedazeデダゼ:果汁とともに果皮、茎、種などを漬け込みクヴェヴリで発酵したワイン
udedoウデド:ジュースのみを使用しクヴェヴリで発酵するワイン

クヴェヴリ醸造は頻出箇所なので、使われる器具の名前などもしっかり押さえましょう!

ワイン産地と特徴

✅ワイン産地は10に分かれる
✅最大産地は東部のカヘティ
✅西部のイメレティはクヴェヴリ・ワインで知られる

カヘティ

✅東部に位置し、ジョージアで最も重要なワイン産地(ブドウ栽培面積の75.4%を占める)
✅栽培地区は、シダ・カヘティ地区(インナー・カヘティ)とガレ・カヘティ地区(アウター・カヘティ)に分かれる
✅最も広く栽培されているのはルカツィテリ
✅ジョージアの25のP.D.O.のうち、19がカヘティにある
Shilaplaviシラプラヴィ(ジョージア版リゾット)
Churchkhelaチュルチュヘラ(ジョージアで最もポピュラーな伝統菓子)

カヘティP.D.O.
ジョージア最大のP.D.O.

テリアニP.D.O.
ジョージアで唯一の国際品種で造るP.D.O.カベルネ・ソーヴィニヨン

ツィナンダリP.D.O.
ムクザニP.D.O.
キンズマラウリP.D.O.
キシ・マグラアニP.D.O.キシから造る辛口白ワインと伝統的製法で造るアンバーワイン)

カルトリ

カヘティとイメレティに挟まれ、首都トビリシがある
✅P.D.O.はアテニボルニシの2つ
Chakhrakinaチャハラキナ(ハチャプリの一種)

メスヘティ

✅ジョージア最古の産地の1つ

イメレティ

✅西部の代表的産地(ブドウ栽培面積の10.5%を占める)
クヴェヴリは、ここではChuriチュリと呼ばれる
スヴィリが唯一のP.D.O.
Pkhaliプハリ(季節のハーブや野菜をペースト状に固めた前菜。ホウレン草やビーツのプハリが定番)

ラチャとレチュフミ

フヴァンチカラ P.D.O.(赤のセミスイートワイン)
トゥヴィシ P.D.O.(白のセミスイートワイン)
Shkmeruliシュクメルリ(鶏肉をニンニク、バター、牛乳と煮込むラチャ発祥の郷土料理)

黒海沿岸部

Khachapuriハチャプリ(パン。ハチョ=チーズ、プリ=パンを意味し、チーズ入りハチャプリはジョージア各地で作られる)

サルヒノ・オジャレシ P.D.O.
・サメグロに位置
オジャレシから造られる辛口赤ワイン

カヘティとイメレティは地図上の位置も含め押さえましょう!
また、地方料理と食材は各産地ごとに新しく項立てされていますので、余裕があれば目を通しておきましょう

ルクセンブルク

ルクセンブルク概要

✅フランス、ドイツ、ベルギーと国境を接する
✅政府ドメーヌのオリジナルワインあり
✅ワイン産地はモーゼル川左岸(南北約42km)
✅急斜面が多く、9割が白ワイン(その3割が瓶内二次発酵のスパークリングワイン)
✅土壌
・モーゼル川北部:貝殻石灰岩土壌(Muschelkalkムッシェルカルク
・モーゼル川南部:泥土岩(Keuperコイパー

近年の作柄
・2018年のワイン生産量は10万hLを超えた
・2019年は遅霜や猛暑の影響でワイン生産量減少(76,047hL)
・2021年のワイン生産量はは99,716hLまで回復

✅ルクセンブルクの「1人当たりのワイン消費量」は40.2L→この数年減少傾向だが世界的にはワイン消費上位国

✅1886年シャンパーニュ製法が伝えられた
・シャンパーニュ・メゾン「Mercierメルシエ」が製造設備を設けた
✅1921年、シャンパーニュで研鑽を積んだルクセンブルク人醸造家Jean Bernard-Massardジャン・ベルナール・マッサールが醸造所「Bernard-Massard」を創設→ルクセンブルクの高品質スパークリングワインが国際的に定着するきっかけとなる

主なブドウ品種

✅スティルワインは伝統的に単一品種で造られる
✅ブドウ栽培面積1位:リヴァネール(=ミュラー・トゥルガウ)、2位:ピノ・グリ
ピノ・ノワールの生産量が増加(作付面積は2020年に10%まで拡大

ワイン法と品質分類

✅2015年新A.O.P.法を導入
Lieu-ditリューディ:最上の畑のワイン。手作業で選果しながら収穫。「プルミエ・クリュ」「グラン・プルミエ・クリュ」の格付けも併記可能
Coteaux deコトー ・ド:優良な畑のワイン。手作業による収穫
Côtes deコート・ド:調和のとれた日常ワイン

クレマン・ド・ルクセンブルク
・瓶内二次発酵、最低9ヶ月瓶内熟成
ミレジメ呼称は瓶内熟成24ヶ月以上必要

✅2021年収穫からA.O.P.ワインとクレマン・ド・ルクセンブルクに新しいロゴボトルキャップを義務付け→2019年ヴィンテージから徐々に導入

クレマン・ド・ルクセンブルクのキャップロゴ

ボトルキャップのロゴは、真ん中の「X」がLUXEMBOURGのXを表し、周りの模様はワイングラスを表しているそうです

2020年からブドウ栽培におけるグリホサート(除草剤)の使用禁止→持続可能なブドウ栽培、オーガニック比率の上昇を目指す

クレマン・ド・ルクセンブルクのボトルキャップの新ロゴは絵で覚えるようにしましょう!
グリホサートの禁止の記載は近年追加された事項です

ワインの産地と特徴

✅北部(スタットブレディムスより北)
・急斜面が多く、ムッシェルカルクという貝殻石灰岩土壌が多い→エレガントでミネラリティ豊か、しっかりとした酸を持つワイン

✅南部(レーミッヒより南)
・コイパーという泥土岩→やわらかでふくよか、奥行きのあるフルボディで調和のとれたワイン

北部、南部の違い(土壌、ワインの味わい)は対比させて覚えましょう!

スロヴェニア

スロヴェニア概要

✅イタリアのトリエステの東側、西にアドリア海、北にアルプス山脈、東にハンガリー平原
✅1991年に旧ユーゴスラヴィアから独立、2004年にEU加盟
✅ブドウ生産者の9割が畑面積1ha未満の小規模生産者
✅2021年のブドウ総生産量は前年比20%減
✅2020/2021年のワイン生産量の70%を白ワインが占める
✅単一品種から造るワインが主流、白が多い。赤の大部分はプリモルスカ地域で造られる

✅気候
・プリモルスカ地域:地中海性気候
・ポドラウイエ地域:大陸性気候
・ポサウイエ地域:半大陸性気候

各地域の気候区分はよく問われますので押さえましょう

主なブドウ品種

✅栽培面積1位:ラシュキ・リースリング(白ブドウ)、2位:レフォシュク(黒ブドウ)

ワイン法と品質分類

✅2008年にEU基準に基づきPGI、PDOが導入されたが、古くから使われているZGPも使用

✅P.G.I.(地理的表示保護)
Deželno vinoデジェウノ・ヴィノ P.G.O.:地理的表示ワイン

✅P.D.O.(原産地呼称保護)
Kakovostnoカコヴォストノ・ヴィノ vino Z.G.P.:統制保証原産地上級ワイン(補酸、減酸は不可
Vrhunsko vinoヴルフンスコ・ヴィノ Z.G.P.:統制保証原産地産最上級ワイン(補糖、補酸、減酸は不可
 →遅摘みや貴腐ブドウから造ったワインにはプレディカートを併記可能

✅P.T.P.(統制保証原産地産伝統的なワイン)
・多くはエントリーレベルのワインで、地域特有のワインスタイルを定義するもの

Namizno vinoナミズノ・ヴィーノ(テーブルワイン)

品質分類はどの分類がどのレベルのワインかを押さえておきましょう

オレンジワイン

✅オレンジワインで有名なイタリア・フリウリのゴリツィアと、プリモルスカ地方は隣接
2012年に世界で初めてオレンジワイン・フェスティバルがスロヴェニアで開催

地方料理と食材

Kranjska klobasaクランスカ・クロバサ(スロヴェニアを代表するソーセージ)
Štrukljiシュトルクリ(スロヴェニア全土でみられる日常的な生地にフィリングを巻き込んだ料理)
Ričetリチェット(大麦と肉や野菜を巻き込んだ伝統料理)

主なワイン産地

プリモルスカ地域

✅統制保証原産地区(4地区):Goriška Brdaゴリシュカ・ブルダVipavska Dolinaヴィバウスカ・ドリナKrasクラスSlovenska Istraスロヴェンスカ・イストラ
✅スロヴェニアで一番温暖な地域
✅Slovenska IstraやKrasでは、スロヴェニアでは珍しく赤品種も多く栽培

クラス地区
・プリモルスカで最も小さな地区(Krasはカルストを意味)
・ここの赤土(テラロッサ)から生まれるレフォシュクは、「Kraški Teranクラシュキ・テラン」として有名

ポドラウイエ地域

✅統制保証原産地区(2地区):Štajerska Slovenijaシュタイエルスカ・スロヴェニアPrekmurjeプレクムリェ

シュタイエルシュカ・スロヴェニア地区
・上質な白ワインの産地
・スロヴェニアで最古かつ最大のスパークリングワインメーカーがある

プレクムリエ地区
・スロヴェニア最北東部に位置し、同国で2番目に小さいワイン産地

ポサウイエ地域

✅統制保証原産地区(3地区):DolenjskaドレニスカBizeljsko-Sremičビゼルスコ・スレミッチュBela Krajinaベラ・クライナ
・ポサウイエ地域はスロヴェニアで最も小さい生産地区だがモドラ・フランキーニャでは最大の生産量を誇る
Cvičekツヴィチェック」というロゼが代表的
ビゼルスコ・スレミッチュ地区にはRepniceレプニツェといわれる地中のワインセラーがある(レプニツェはカブの洞窟の意味)

3つの地域の特徴をポイントを押さえて覚えていきましょう
統制保証原産地区は、それぞれどの地域に位置するかを押さえましょう

クロアチア

クロアチア概要

✅正式な国名は「Hrvatskaフルヴァツカ
✅ワイン生産の72%が白ワイン
ゲミシュト:白ワインを炭酸で割った飲み方
べヴァンダ:赤ワインを水で割った飲み方
赤ワインのことを「crno vinoツルノ・ヴィーノ」黒ワインと呼ぶことが多い
✅遺伝学者Carole Meredithキャロル・メレディス博士らが行ったDNA鑑定でダルマチアの土着品種ツェリニナック・カシュテランスキトリビドラグプリミティーボジンファンデルと同種であることが判明

✅気候
・ダルマチア沿岸部およびイストラ:地中海気候
・内陸部:大陸性気候

主なブドウ品種

✅栽培面積1位:グラシェヴィナ(白)、2位:マルヴァジア(白)、3位:プラヴァッツ・マリ(赤)
プラヴァッツ・マリTribidragDobricicの交配品種
✅グラシェヴィナで全体の3割、上位3品種で全体の約半分を占める

土着品種は名前だけでなく、白ブドウか黒ブドウかも問われることがあります

ワイン法と品質分類

✅地理的表示は、4つのワイン産地、12のサブリージョン、72の小地区が制定
✅P.D.O.ワインをクロアチアではZOIと書かれることあり
✅クロアチアワインは大きく3つに分けられる
1)テーブルワイン
2)クオリティワイン
3)プレミアムワイン

テーブルワイン

Stolno vinoストルノ・ヴィーノ:原産地表示なしテーブルワイン

Stolno vino s kontroliranim podrijetlomストルノ・ヴィーノ・サ・コントゥロリニム・ポデゥリエトゥロム:原産地表示付きテーブルワイン

上級ワイン(クオリティワイン、プレミアムワイン)

Kvalitetno vino s kontroliranim podrijetlomクワリテテゥノ・ヴィーノ・サ・コントゥロリニム・ポデゥリエトゥロム(統制保証原産地産上級ワイン)
・12のサブリージョンのいずれかで生産
Vrhunsko vino s kontroloranim podrijetlomヴルフヌスコ・ヴィーノ・サ・コントゥロリニム・ボデゥリエトゥロム(統制保証原産地産最上級ワイン)
・72の小地区のうちの1つで生産
補糖、補酸、減酸は不可
・遅摘みや貴腐ブドウから造ったワインにはプレディカートを併記可能

クロアチアの料理

✅アドリア海沿いでは地中海料理
✅イストラ半島はトリュフや牡蠣の産地として有名
Pekaペカ(鉄鍋で長時間かけて肉を蒸し焼きにする、ごちそう)
Pršutプロシュト生ハムはイストラとダルマチアが2大産地

ワインの産地と特徴

✅2019年に4産地の区分けとなった
①スラヴォニアとクロアチアンドナウ
②クロアチア高地
③イストラとクヴァルネル
④ダルマチア
12のサブリージョン(Podregija)、72の小地区(Vinogorje)

スラヴォニアとクロアチアンドナウ

✅穏やかな大陸性気候

フルヴァツコ・ポドゥナヴィエ
クロアチア最東部
・100年以上の歴史を持つトラミナッツ(ドライもしくはセミドライ)

スラヴォニア
・クロアチア最大規模
最も高い斜面にある畑から造られるアイスワインは国際的に高い評価
グラシェヴィナ(白)が代表的な品種
・赤品種ではフランコヴカブラウフレンキッシュ)が多い

クロアチア高原

✅首都ザグレブを囲む丘陵地帯

プレシヴィツァ
ポルトギザッツ」(ポルトギーザーの新酒が名物→クロアチア版ボージョレ・ヌーヴォー

イストラとクヴァルネル

フルヴァツカ・イストラ
・この20年あまりで「イストラ品質」と言われるほどクオリティが向上
マルヴァジア(白)、テラン(赤)が代表的な品種

ダルマチア

シエヴェルナ・ダルマチア
グルナッシュで造られる「Rosé Benkovacロゼ・ベンコヴァッツ」(クロアチアで最も有名なロゼワイン)

スレディニャ・イ・ユジュナ・ダルマチア
・クロアチアにおけるワイン生産のルーツともいえる場所
プラヴァッツ・マリ(赤)が代表的な品種
ドゥブロヴニク近辺でマルヴァジアから造られるワインは最も古いワインのひとつ

クロアチアは、上記代表的なワイン産地の地図上の位置と気候、さらには特徴的なブドウ品種を押さえましょう!

ルーマニア

ルーマニア概要

✅東は黒海に面している
✅ワイン造りは4000年前にさかのぼることができる
温帯大陸性気候
Ciorbăチョルバ (ボルシという麦を発酵させ酸味豊かな液体調味料を入れたスープ)

主なブドウ品種

✅代表的な土着品種
[白ブドウ]
フェテアスカ・アルバ白い乙女」の意味。リンデンの花を思わせるエレガントなワインとなる。全体の10%栽培
フェテアスカ・レガーラ王家の乙女」の意味。ボディーがしっかりして、グレープフルーツや白胡椒のニュアンス。全体の15%栽培(ルーマニアで1番多く栽培)
グラサ・デ・コトナリ「大粒」の意味。貴腐ブドウとしての栽培にも向いている
タマヨアサ・ロマネアスカMuscat Blanc à Petits Grainsと同一品種

[グリブドウ]
ブスイオアカ・デ・ボホティンバジル」の意味Muscat Blanc à Petits Grainsの突然変異から生まれたグリブドウで、ロゼワインに使われる

[黒ブドウ]
バベアスカ・ネアグラ黒い貴婦人」の意味モルドバのララ・ネアグラと同じ。フルーティーで軽やかなワイン
フェテアスカ・ネアグラ黒い乙女」の意味高品質なワイン向き。モルドバの土着品種
ネグル・デ・ドラガシャニ:「ドラガシャニの黒」の意味

✅主な国際品種はメルローが最大

ルーマニアの土着品種は頻出です!名前の意味やブドウの色、さらにはモルドバの土着品種と対比させて覚えましょう

ワイン法と品質分類

主な品質分類

D.O.C.ワイン(原産地統制呼称):33件
I.G.P.ワイン(地理的表示保護):12件
ヴァラエタルワイン:D.O.C.とI.G.P.以外で、許可されているブドウ品種名が表示され、そのブドウ品種が85%以上使用されているワイン
テーブルワイン
交雑種(ハイブリッド)ワイン

収穫時期を示す分類(D.O.C.のみ表示可)

✅D.O.C.-CDM:完熟期に収穫されたブドウ
✅D.O.C.-CT:遅積みブドウ
✅D.O.C.-CIB:貴腐ブドウ

熟成期間による分類(D.O.C.とI.G.P.ともに表示可)

Rezervăレゼルヴァ:樽熟6ヶ月以上に加え、瓶熟6ヶ月以上
Vin de vinotecăヴィン・デ・ヴィノテカ:樽熟1年以上に加え、瓶熟4ヶ月以上
Vin tânărヴィン・トゥナル:新酒

ワインの産地と特徴

デアルリレ・モルドヴェイ
・ルーマニアで1番広く歴史の古いブドウ栽培地方
・旧モルドバ公国だった地方
コトナリの甘口白ワインは有名

バナット
・ポドゾル(灰白土)が特徴

クリシャナ・シ・マラムレシュ
・ルーマニアの1番北にあるワイン産地

ワイン法とワイン産地はポイントだけ押さえましょう

ブルガリア

ブルガリア概要

プロフィール

バルカン半島に位置し、北部はドナウ川、東部は黒海に接している
✅日本におけるスティルワインの輸入国として、ブルガリアはニュージーランドに次いで12位
✅商業的ワインのうち、地理的表示のないワインがおよそ6割を占める

歴史

✅トラキア人(ブルガリア人の祖先)
✅古代ギリシャの酒神ディオニソスはトラキアの神ザグレウス(遊びとワインの神)が起源
リュトン(青銅、銀、金で作られた角などの形をしたワインを飲む容器)
✅19世紀後半フィロキセラが発生→1896年にブドウ樹の保護のための機関が設立。フランスのモンペリエから専門家Pierre Vialaピエール・ヴィアラが招聘
✅1968年~70年にカリフォルニア大学デイヴィス校のMaynard Amerinメイナード・アメリン教授がワイン造りに関する技術指導を実施
✅1980年代にブルガリアのカベルネ・ソーヴィニヨンが英国で一大ブーム

気候風土

✅東西にバルカン山脈が走り、山脈の北側と南側では気候が大きく異なる(北側:ドナウ平原、南側:トラキア・ヴァレー)

地方料理と食材

SHARENA SOLシャレナ・ソル(ブルガリアの代表的なハーブソルト)
LYUTENITSAリュテニッツァ(ブルガリアの伝統的なスプレッド。ソウル・フード)
BANITSAパニッツァ(極薄のパイ生地で種々の具材を包み焼いたもの。ソウル・フード)
RAKIYAラキア(バルカン半島でポピュラーな食前酒、アルコール度数40度以上)

主なブドウ品種

✅栽培面積白1位:ミュスカ・オットネル、白2位:ルカツィテリ赤/全体1位:メルロ
✅主な土着品種
[白ブドウ]
ミスケット・チェルヴェンレッド・ミスケット古い固有品種、「バラの谷」(ローズヴァレー)で栽培
ヴラチャンスキ・ミスケット古い固有品種
サンダンスキ・ミスケットメルニックタミャンカの交配品種
タミャンカ:糖度が高く高品質なワインとなる
ディミャット古い固有品種、白ブドウ栽培面積の10%を占める
ブルガリアン・リースリングディミャットライン・リースリングの交配品種

[黒ブドウ]
マヴルッド古い固有品種、熟成向きフルボディのワイン
メルニック古い固有品種、正式名称はシロカ・メルニシュカ・ロザ
メルニック55ランナ・メルニシュカ・ロザ):シロカ・メルニシュカ・ロザヴァルディギエの交配品種
ルビンシラーネッビオーロの交配品種
パミッド古い固有品種、早のみタイプのテーブルワイン
ガムザ:東ヨーロッパの他の国々ではカダルカと呼ばれる
ルエンシロカ・メルニシュカ・ロザカベルネ・ソーヴィニョンの交配品種

ブドウ栽培面積の白品種の順位が今期入れ替わっています(1位と2位)!
また、土着品種は近年大幅に更新されているので、問われる可能性が高いです
品種名とブドウの色、古い固有品種や交配などを中心に覚えましょう

ワイン法と品質分類

P.D.O.(原産地呼称保護):52の生産地認定地域のブドウのみを使用
P.G.I.(地理的表示保護):トラキアヴァレーとドナウ平原の2つ当該地域のブドウを85%以上使用

特定表示

✅P.D.O.ワインは以下の特定表示が可能
Barriqueバリック:アルコール発酵が500リットルまでの容量のオーク樽で行われる場合
Premium Oakプレミアム・オークまたはFirst filling in oak barrel(新樽詰め):500リットルまでの容量の新しいオーク樽で熟成されていることが条件
Special Reserveスペシャル・リザーブ:特定地域で生産され、1年間以上熟成されたワイン
Special Selectionスペシャル・セレクション:特定地域で生産され、2年間以上熟成されたワイン

✅P.G.I.ワインで単一のブドウ品種を使用する場合以下の表示が可能
Premium:収穫量がその生産者の全収穫量の1/10以下、かつ最高の品質を持つワイン
Premium Reserve:収穫時の最高ロットのワインで、プレミアム・ワインのロットを使い切った後に市場で販売されることを条件に使用

✅P.D.O.またはP.G.I.で表示可能
Reserve:収穫年の11月から最低1年間熟成したもの
NewまたはYoung:新酒。翌年の3月1日まで販売可能

✅ヴィンテージ表示:その年に収穫されたブドウ100%から生産されたもの
✅単一品種表示:P.D.O.ではブドウ100%、それ以外ではブドウの85%以上がその品種

ワイン産地と特徴

✅北部:ドナウ平原(P.G.I.)
・ブルガリア北部
最大のワイン産地のひとつで、ブルガリア全体の3割を占める

✅東部:黒海沿岸(P.D.O.)
・北半分がドナウ平原P.G.I.、南半分がトラキア・ヴァレーP.G.I.に重なる広域P.D.O.
ディミャットを始めとした白品種に定評

✅南部:トラキアヴァレー(P.G.I.)
・ブルガリア南半分を占めるP.G.I.
南部はオーガニック栽培も可能
・プロヴディフ近郊のアセノフグラッドを中心とした地域はマヴルッドの故郷

✅南西部:ストゥルマ渓谷(P.D.O.)
・トラキア・ヴァレーP.G.I.の西部と重なる
・火山性の土壌
メルニックに定評

ワイン産地は微妙に重なり合っていますが、4つしかないので地図上の位置も含めて覚えましょう!

モルドバ

モルドバ概要

プルート川(ルーマニア側)とニストル川(ウクライナ側)に挟まれている
✅ワイン造りは5000年前に遡ることができる
ダキア人がワイン造りを行い、その後ローマ人やギリシャ人とブドウ栽培や醸造の技術交換
モルドバ公Ştefan cel Mareシュテファン・チェル・マーレの時代にpaharnicパハルニック「杯を持つ人」という役職を定め、ワインの管理をさせた
モルドバワインのコウノトリとブドウのマーク

✅気候
大陸性気候
・土壌の約75%は腐食土を豊富に含んだ黒土(Chernozemチェルノゼム

主なブドウ品種

国際品種が約73%
✅ワイン用ブドウ畑の割合(個人所有畑36%、ワイナリー30%、有限会社11%、組合4%)
✅主な土着品種
[白ブドウ]
フェテアスカ・アルバ「白い乙女」の意味。モルドバ公国原産。明るい色調でフレッシュで果実や花の香が豊かなアロマティック品種
フェテアスカ・レガーラ「高貴な乙女」の意味。フレッシュで香り豊かなアロマティックな品種
ヴィオリカセイベル13666アレアティコの交配品種

[黒ブドウ]
フェテアスカ・ネアグラ「黒い乙女」の意味。モルドバ公国原産。高品質なワインになる
ララ・ネアグラ:ララは「貴重」という意味。ボルドー系品種と相性が良い。ルーマニアでは「バベアスカ・ネアグラ」と呼ばれる

モルドバも土着品種は頻出ですので押さえましょう
また、プロフィールもよく問われますのでポイントを押さえて覚えておきましょう!

ワイン法と品質分類

D.O.P.(原産地呼称保護)
ロマネシュティチュマイ2ワイナリーが登録
I.G.P.(地理的表示保護)
・4つの地域が登録(①コドゥル、②シュテファン・ヴォダ、③ヴァルル・ルイ・トラヤン、④ディヴィン

✅家庭ワイン
・家庭内もしくは個人消費用に申請なくワイン造りが許されている

ワインの産地と特徴

中央部

コドゥル
・「森林地帯」を意味
・白ブドウが63%を占める
巨大な地下セラーで有名なCricovaクリコヴァ
保管されているワインボトルの数が200万本でギネス世界記録に認定されているMileştii Miciミレシュティ・ミチ

南東部

シュテファン・ヴォダ
・モルドバの南東にあるワイン生産地
ララ・ネアグラを最も多く栽培
・赤ワイン用ブドウ栽培の割合が57%

南西部

ヴァルル・ルイ・トラヤン
・赤ワインが60%を占める
・デザートワインが有名
Ciumaiチュマイなどの村が位置する

全域

ディヴィン
ブランデーに与えられたI.G.P.
・2回の蒸留過程を経て、最低3年間オーク樽で熟成
・ディヴィンは、「ワインから」、「天からきたもの」という2つの意味を持つ

ワイン産地は地図上の位置も含めて覚えるようにしましょう

その他旧世界② 予想問題

理解度の確認のため、10問全問正解するまで帰れま10にチャレンジしてみましょう!

10問全問正解するまで何度もチャレンジしてみてください。問題には教本の該当ページを記載してありますので、間違った問題や解答に迷った問題は、都度教本に戻って復習してみてください。

スロヴェニアでCvičekというロゼワインが有名な統制保証原産地区はどこか?【P.473】
クロアチアで「ポルトギザッツ」の新種が有名な産地はどこか?【P.392】
スロヴェニアの品種別栽培面積で1位のブドウ品種は何か?【P.471】
ルクセンブルクでモーゼル川南部にみられる特徴的な土壌は何か?【P.785】
クロアチアで赤ワインのことを何ということがあるか?【P.266】
次のスロヴェニアに関する記述のうち、間違っているのはどれか?【P.470】
クロアチア・ダルマチアの土着品種トリビドラグは、DNA鑑定の結果、何の品種と同種であることが判明したか?【P.388】
スロヴェニアでテーブルワインを意味するのは次のどれか?【P.471】
ルクセンブルクの新ワイン法で、「調和のとれた日常ワイン」を示すカテゴリーは次のどれか?【P.785】
クレマン・ド・ルクセンブルクでミレジメ呼称の最低瓶内熟成期間は何ヶ月か?【P.786】
10問全問正解するまで帰れま10【ジョージア、ルクセンブルク、スロヴェニア、クロアチア、ルーマニア、ブルガリア、モルドバ】
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