ソムリエ/ワインエキスパート試験対策について、教本の出題ポイントをまとめています
昨年度からの変更点や、頻出箇所などポイントを抑えて解説します
最後に確認問題を掲載してありますので、理解度の確認に使用してください!
各項目の出題ポイント、ヒントはボックスで示しました
必ず押さえておくべき用語は青字、人名は赤字、ブドウ品種は緑字で表示しています
その他黒字の部分もできるだけ広く覚えるようにしましょう!
また、重要な箇所は黄色のアンダーラインで示しています

昨年からの主な変更点
ハンガリー
- 2024年ヴィンテージレポート更新【P.523-524】
- 歴史の項の説明文一部追記(2023年12月8日~EU規則を免除される。)【P.525】
スロバキア
●今年度から新設
スロバキアは今季新設された国となります!
スイス
- プロフィールのヴィンテージ情報が更新【P.394】
- 主なブドウ品種の項一部追記(内168品種がスイスの~徐々に増加している。)【P.395】
- スイス・ロマンドのヴァレーの説明文一部追記(11世紀から14世紀にかけて~呈するとさらに整備が進んだ。)【P.399】
- スイス・ロマンドのヴォーの説明文一部追記(起源が17世紀にさかのぼる~認定されている。)【P.400】
- スイス・ロマンドのフリブールの説明文一部追記(また、Treminer~品質向上に努めている。)【P.403】
- スイス・ロマンドの東地区の産地としてAppenzell Innerrhodenが追加【P.406】
スイス・ロマンドの東地区の産地としてAppenzell Innerrhodenが追加されていますので、要チェックです
ギリシャ
- プロフィールに一部追記(その後も、2023年、2024年連続で~経済成長を続けている。)【P.353】
- プロフィールの文章一部改訂(全体の平均収量は~約24%となっている。)【P.354】
- 2024年ヴィンテージ情報更新【P.357】
- スロープス・オブ・メリトンP.D.O.の説明文一部追記改訂(1963年に、この地の~カベルネ・フラン(30%以下)など。)【P.364】
- ラプサニP.D.O.の説明文追記改訂【P.365-366】
- メッセニコラP.D.O.の説明文追記改訂【P.365-366】
- ネメアP.D.O.の説明文一部追記改訂(北部のナウサと並んで~17の村が含まれる。)【P.367】
- パトラスP.D.O.の説明文追記改訂【P.368】
- サントリーニP.D.O.の説明文一部追記(近年はこれに追い打ちを~危機感を覚えている。)【P.369】
- リムノスP.D.O.の説明文追記改訂【P.369】
- ロドスP.D.O.の説明文追記改訂【P.370】
- マスカット・オブ・ロドスP.D.O.の説明文追記改訂【P.370】
ギリシャは多くのP.D.O.で説明文が追記改訂されています!
英国
- プロフィールの説明文一部追記(2024年に8万250hl~長期的には増加傾向である。)【P272】
- プロフィールの説明文一部改訂(このように英国人は~多様化している。)【P.272】
- 歴史の説明文一部追記改訂(その背景として~この国で開発された)【P.273】
- 歴史の説明文一部追記(1955年に~が作られた。)【P.273】
- 気候風土の説明文一部追記(2025年は記録的な~かつてないほど早まった。)【P.274】
- 主なブドウ品種の説明文一部追記改訂(冷涼な気候に適した~99品種に達している。)【P.275】
- ワイン法の歴史の説明文一部追記改訂(英国のEU離脱以降の~規制緩和が行われた。)【P.275】
- イングランドの気候風土の説明文一部追記(とはいえ近年の~不規則になっている。)【P.277】
- ウェールズの主要ブドウ品種の説明文改訂【P.280】
ウェールズの主要ブドウ品種で、ピノ・ノワールが最多と明記されました
ハンガリー
プロフィール
✅首都:ブダペスト ”ドナウの真珠”といわれている
✅カルパチア盆地、バラトン湖、ドナウ川(国の中央を縦断)、ティサ川
✅国内では国内生産のワイン消費が大部分を占め
✅2024ヴィンテージレポート
・尋常でない暑さにより、ハンガリー全土でブドウの収穫は大変困難
歴史
✅本格的なブドウ栽培は古代ローマ人によって伝えられる
✅ハンガリー人の先祖はアジア系マジャール人
✅ルイ14世がトカイワインを「王のワインにして、ワインの王」と称賛
✅サスティナブルな取り組み
・Wassmann(ヴィッラーニで最初にビオディナミック認証を取得)
✅国際的なワインカンファレンス
・FRANC&FRANC(ヴィッラーニのカベルネフラン国際会議&テイスティング)
・EGer Wine MeetUp(エゲルワインの魅力を世界に発信するための国際カンファレンス)
気候風土
✅大陸性気候
✅標高は100~300mだが、唯一トカイ地方に513mの山がある
主なブドウ品種
✅栽培面積の2/3は白ワイン用のブドウが占める
✅白ブドウ
・ビアンカ(白1位)※耐久性が高く栽培技術がシンプルで病害に強いため、この10年で人気
✅黒ブドウ
・ケークフランコシュ(黒/全体1位)
ワイン法と品質分類
✅1956年にはフランスA.O.C.同様のワイン法を制定→14の生産地区に分類
✅1997年の改正ワイン法により22の指定地域に分類
✅2009年のEU規則に則り、2011年から3つの品質カテゴリー分け
1)Wine「地理的表示なし、テーブルワイン」
2)P.G.I./Protected Geographical Indication「地理的表示保護ワイン」:6のP.G.I.
・ハンガリー語:O.F.J.
①Balaton
②Balatonmelléki
③Dunántúli
④Duna-Tisza közi
⑤Felső-Magyarország
⑥Zemplén
3)P.D.O./Protected Disignation of Origin「原産地呼称保護ワイン」:40のP.D.O.
・ハンガリー語:O.E.M.
・すべてのP.D.O.およびP.G.I.エリアがHTNオフィスによって改訂、監督されている
・22の指定ワイン生産地域もP.D.O.に含まれる
・生産地のブドウを100%使用などの厳しい生産規定
✅D.H.C./Districtus Hungaricus Controllatusワイン
・2003年に国内で最も厳しい品質管理を規定するため任意で導入
・D.H.C.はP.D.O.の中で最上位に区分されるカテゴリー
・クラッシクシュ、プレミアム、スーパープレミアムの3つの品質レベルあり
・D.H.C.ステータスの地域は以下4つ
①Villány D.H.C.:ハンガリー最南の赤ワイン名産地。ハンガリークロッカスの模様の独自の商標ラベル。以下の3つに分類
・Villány Classicus:大部分がここに分類される
・Villány Premium:Classicusより厳しい基準
・Villány Super Premium:カベルネ・フラン100%で造られたワインのみ。中でも厳しい基準を満たしたワインのみ”ヴィッラーニ・フラン”とラベル記載可能
②Izsáki Arany Sárfehér D.H.C.:クンシャークP.D.O.のサブリージョン。ブドウ畑は1級、2級のみ栽培が認められる
③Eger D.H.C.:エグリビカヴェールD.H.C.(ブルズブラッド)とエグリビカヴェールスペリオルD.H.C.の2つ
④Sümeg D.H.C.:2021年にP.D.O.として認定
D.H.C.は記載整備されていますので、しっかり押さえておきましょう
ゼンプレーンP.G.I.
✅世界三大貴腐ワインのトカイ地方を示すP.G.I.
✅トカイ・ボッレーギョー
・トカイ・ワイン産地のブドウ畑は海抜約100~300m高度の、非常に多様な火山岩の上にある
トカイP.D.O.
✅北端はスロヴァキア国境と接する
✅ボドログ川とティサ川が合流する地点にトカイ山があり26の町と村で構成
✅2002年、トカイの山麓に広がる地域一帯がユネスコ世界遺産に登録
✅仏王ルイ14世が「王のワインにしてワインの王」と称した
✅トカイワインの原産地呼称を巡る問題→スロヴァキアとハンガリー両国でトカイの原産地呼称の使用が認められている
✅地方食材:フォアグラ
✅主要品種
・フルミント(トカイ全体のブドウ栽培面積の約65%を占める)
・ハールシュレヴェリュー(ハンガリー起源のブドウ、ハンガリー全栽培の20%がトカイワイン産地)
✅トカイワインのタイプ(2013年にワイン法が改定)
●Eszencia:手摘みした貴腐ブドウのフリーランジュースのみ使用し、自然に発酵させて造られる天然の甘口ワイン(残糖度450g/l以上)。世界三大貴腐ワイン
●Tokaj Aszú:貴腐ブドウをペースト状にしたアスー生地に、一次発酵中のマストまたは新しいワインを加えてマセレーション後に圧搾して造られる貴腐ワイン(残糖度120g/l以上)収穫年から3年後の1月1日以降にリリース(樽熟18ヶ月)、オーク樽で18ヶ月以上熟成
※アスーとは「蜂蜜のような」「シロップのような」の意味
●Szamorodni:「自然のままに」という意味。貴腐ブドウと遅積みブドウの房を原料。
辛口はSzáraz、甘口はÉdesと表記(いずれも樽熟6ヶ月以上)
●Fordítás:「ひっくりかえす」という意味。プレスしたペースト状のアスー生地(トカイ・アスーを造った後、搾りかすとして残ったペースト状のアスー生地を再利用)を、部分的に発酵しているマストまたは新しいワインの中に浸した後に圧搾して造られる天然甘口ワイン(樽熟6ヶ月以上)
●Máslás:「コピー」という意味。アスーの滓の中に部分的に発酵しているマストまたは新しいワインを加えて浸漬して造られる天然甘口ワイン(樽熟6ヶ月以上)
●Késői szüretelésű bor:Late Harvest、遅積みワイン
●Fehér bor:通常の白の辛口ワイン。トカイ・ドライワイン
●Pezsgő:トカイで造られるスパークリングワイン、アルコール度数10%、最低瓶内発酵・熟成9ヶ月
トカイワインは頻出です!
各タイプの名称と違いを教本図・表も活用し、しっかり押さえましょう
ドゥナーントゥールP.G.I.
✅フェルシェー・パンノン・ボッレーギオー
・以下7つのP.D.O.がこのワイン産地に該当
エチェク・ブダP.D.O.
✅ブダフォクという町が”International city of wine and sparkling wine(ワインとスパークリングワインの国際都市)”として認定
エチェキ・ペシュグーP.D.O.
✅トラディショナル製法で造られた白とロゼのスパークリングワイン(ペシュグー)
ケーセグP.D.O.
✅かつて白ワインの生産が重要であったが、次第に黒ブドウ栽培が普及
モールP.D.O.
✅Móri Ezerjó(モールのエゼルヨー):ハプスブルク家に愛飲されていた白ワイン
ネスメーイP.D.O.
✅ドナウ川右岸、スロヴァキア国境に接するワイン産地
パンノンハルマP.D.O.
✅ハンガリーで最も古いワイン生産地域の一つ
✅996年建立のベネディクト派修道院、パンノンハルマ大聖堂は世界遺産
ショプロン/ウデンブルグP.D.O.
✅ハンガリーの北西端、オーストリアとの国境に接する
✅国内のオーガニック、ビオディナミから造られるワインの中心地
バラトンメッレーキP.G.I.
✅バラトン湖周辺にある6つのワイン産地
バラトンP.G.I.
✅バラトン・ボッレーギオー
・バラトン湖は西ヨーロッパおよび中央ヨーロッパ最大の湖
バダチョニP.D.O.
✅バラトン湖の北岸にそびえるバダチョニ山を中心に広がるワイン産地
✅ケークニェリューの白(注目されている)
バラトンボグラールP.D.O.
✅ローマ帝国時代からトルコ軍の侵略を受けるまでの間、王家の管轄の元で重要な立場を果たしていた有名なワイン産地
バラトン・フェルヴィデークP.D.O.
✅アールパ王がこの土地のワインを愛したという歴史が残る
バラトンフェレド・チョパクP.D.O.
✅ハンガリー国内で最も高品質なオラスリズリングの白ワインを生産
チョパクP.D.O.
✅約2000年以上前までにさかのぼる歴史を持ち、テロワールの宝庫
✅5つの限定された村で、山のワイン(Hegy bor)やシングルヴィンヤード(Dűlős bor)ワインの生産が許されている
フュレドP.D.O.
✅白ワインのHegy borやDűlős borは基本的にオラスリズリング(フルミントは15%まで)のみ
✅赤ワインはケークフランコシュのみ
カーリP.D.O.
✅Káli Király(カーリ王のワイン)と、Káli Király Főbor(カーリ王の主要ワイン)の2種類の格付け
ムラP.D.O.
✅マセラシオン期間が短いことで色合いが明るくなる「シラー」という赤ワイン
ナジ・ショムローP.D.O.
ニヴェジ・ヴルジP.D.O.
ショムローP.D.O.
✅主に火山性土壌
✅Somlói galuska(ケーキ)
シュメグP.D.O.
✅2021年にP.D.O.に指定された地域で、ハンガリーで最小のP.D.O.
✅スパークリングワイン(ペシュグー)は12ヶ月以上滓とともに熟成(シュール・リー製法)
✅厳格な有機ブドウ栽培と自然派ワインの生産に取り組んでいる
✅自然派ワイン=シュメグというイメージを浸透させた人物:エグリ・ワイナリーのマーク・エグリ
→Natúr Sümeg(自然派ワインフェスティバル)を開催
ティハニP.D.O.
✅別荘地として有名な小さなワイン産地
✅赤(バラトン湖の反射光が理想的なテロワール)とロゼを主に生産
ザラP.D.O.
ドゥナーントゥールP.G.I.
✅パンノン・ボッレーギォー
・ペーチ、セクサール、ヴィッラーニ、トルナの4つのワイン地域で構成
パンノンP.D.O.
✅もっとも古いワイン造りの歴史を持つ生産地域の1つ
ペーチP.D.O.
✅ツィルファンドリ(この地域でのみ生産される白ブドウ)
セクサールドP.D.O.
✅カダルカが原料の溌溂とした酸味と豊かなアロマの赤ワイン
✅Szekszárdi Bikavér
・セクサールドで造られる赤ワイン
・ビガヴェールは「雄牛の血」の意味
・Szekszárdi BikavérとSzekszárdi Bikavér Prémium の2タイプあり、どちらもケークフランコシュ(45%以上)とカダルカ(5%以上)を合わせて50%以上占めなくてはならない
トルナP.D.O.
✅トルナ地域のワインと料理のマリアージュ
・この地方の白と、コーシャの牛タン料理
・シラー(ロゼと赤の中間の色合いの軽い赤ワイン)と伝統的家庭料理のチルケパプリカシュ(パプリカチキン)
ヴィッラーニP.D.O.
✅ハンガリー最南端の産地
✅ボルドー北部地域とほぼ同緯度にある
✅Villányi Franc :カベルネ・フラン100%から造られるD.H.C.ワイン
・プレミアムとスーパー・プレミアムの2つのカテゴリーあり
✅REDy:ポルトギーザー主体のブレンドから造られるワインの生産団体
・ポルトギーザーはヴィッラーニで2番目に多く栽培
✅Villányi Districtus Hungaricus Controllatus
・Villány D.H.C.はClassicus、Premium、Super Premiumの品質レベルあり
・ハンガリー・クロッカスの商標がワインラベルに表記
✅Zsigmond Telekiはフィロキセラに対抗できる台木を開発した功労者
ドゥナ・ティサ・クズィP.G.I.
✅Gulyásleves(ハンガリーの国民食、煮込み料理)
✅ドゥナ・ボッレーギオー
ドゥナP.D.O.
✅砂質土壌と豊富な石英のお陰でフィロキセラの被害を免れた
チョングラードP.D.O.
✅生産地域は「大平原」にある
ハヨーシュ・バヤP.D.O.
✅Bajai halászlé(小さな街バヤで造られる、ハンガリー伝統的な漁夫のスープ「ハラースレー」)
イジャーキ・アラニ・シャールフェヘールP.D.O.
✅クンシャーグP.D.O.のサブリージョン
✅Izsáki Arany Sárfehér D.H.C.
・原料ブドウは1級、2級のみ
・仕立て方はコルドンのみ
✅ハンガリーのみで栽培されている、アラニ・シャールフェヘール(白ブドウ)を原料としたスティルワインとスパークリングワインの生産が認められている
クンシャーグP.D.O.
✅ハンガリー最大のワイン生産地域
モノルP.D.O.
✅クンシャーグP.D.O.のサブリージョン
✅黄土に掘られた多くの地下セラーが1000カ所以上ある
ショルトヴァドケルトP.D.O.
✅クンシャーグP.D.O.のサブリージョン
フェルシェー・マジャロルサーグP.G.I.
✅フェルシェー・マジャロルサーグ・ボッレーギォー
ブュックP.D.O.
デブレーイ・ハールシュレヴェリューP.D.O.
✅エゲルP.D.O.のサブリージョン
✅クラッシクシュ、シュペリオル、レイトハーヴェストの3つのカテゴリーのワインあり
エゲルP.D.O.
✅オスマントルコの侵略を受け、1596年にエゲル陥落
✅歴史的に「Bull’s Blood 雄牛の血」と呼ばれるエゲルを代表する赤ワイン、エグリ・ビカヴェール
エグリ・ビカヴェールP.D.O.
・エゲル地方を代表する赤ワイン
・ケークフランコシュ主体のブレンド
・3つの格付けあり
①Egri Bikavér Grand Superior-:オーク樽で12ヵ月以上熟成
②Egri Bikavér Superior:オーク樽で12ヵ月以上熟成
③Egri Bikavér Classicus:オーク樽で6ヵ月以上熟成
エグリ・チッラグP.D.O.
・「エゲルの星」を意味するD.H.C.白ワイン
・常に4種類以上の異なる白ブドウ品種のブレンド
・Classicus、Superior、Grand Superiorの3つの格付けあり
マートラP.D.O.
ハンガリーは、覚えにくい名前のP.D.O.がたくさんありますが、まずは主要P.D.O.(特にD.H.C.のある産地)の特徴や、どの地域に属しているかを覚えましょう!
スロバキア
プロフィール
✅1993年にチェコスロバキアとの連邦を解消した共和国
✅国民1,000人当たりの自動車生産数は202台と世界一
歴史
✅最初にブドウを育てたのはケルト人(紀元前6~7世紀頃)
気候風土と産地
✅やや大陸性気候
✅ブドウ産地は北緯48度前後に広がる
✅トカイ地方の真ん中を国境線がまたがり、15%がスロバキア側
主なブドウ品種
✅白ブドウが全体の75%を占める
✅ヴァルトリンスケ・ゼレネ(=グリューナー・ヴェルトリーナー):全体(17.7%)/白ブドウ1位
✅フランコワカ・モドラ:黒ブドウ1位
【土着・固有品種】
✅パラヴァ(ゲヴュルツトラミネール × ミュラー・トゥルガウ)
✅デヴィン(ゲヴュルツトラミネール × ヴェルトリンスケ・チェルヴェーノ・スコーレ[マルヴァジア)
✅アリベルネ(アリカンテ・ブーシェ × カベルネ・ソーヴィニョン)
✅デュナイ(1958年ブラチスラバの研究所で交配され、1997年に登録)
ワイン法と品質分類
✅1996年、収穫時のブドウ糖度で格付けを行うドイツ的なワイン法が施行
・糖度の単位はNM度(スロバキア独特の単位)
✅3つのカテゴリー分類
1)テーブルワイン(地理的表示のないワイン、最低糖度13NM)
2)PGI(地理的表示保護ワイン)
3)PDO(原産地呼称保護ワイン、スロバキア原産地保護指定品:DSC)
・上質ワイン(格付けなし)と格付け上質ワインに分類
ワインの産地と特徴
マロカルパツカ(小カルパチア地域)
✅最も歴史的に古くからワイン生産で名をはせていたエリア
ユズノスロベンスカ(南スロバキア地域)
✅スロバキア内で最も暖かい地域
ニトラ
ストレドスロベンスカ(中央スロバキア地域)
ビホドスロベンスカ(東スロバキア地域)
✅スロバキア内で最も新しいワイン生産地域
✅ウクライナ平原の大陸性気候の影響を受ける
トカイ(トカイ地域)
✅「トカイ」という村と山の名前はスラブ語に起源をもつ
✅トカイ呼称について、2012年にハンガリーとスロバキア両国での呼称が認められた
✅ブドウ品種:フルミント、リボヴィナ、ムスカート・ズルティ、ゼータ
✅トカイ全体の最も北側15%がスロバキア側にある
【トカイの品質基準】
・トカイスカ・ヴィベロヴァ・エセンシア(残糖度180g/l以上)
・トカイスキー・ヴェーベル・6ヴィットニョヴィ(残糖度150g/l以上)
・トカイスキー・ヴィーベル・5ヴィットニョヴィ(残糖度120g/l以上)
・トカイスキー・ヴィーベル・4ヴィットニョヴィ(残糖度90g/l以上)
・トカイスキー・ヴィーベル・3ヴィットニョヴィ(残糖度60g/l以上)
・トカイスケ・サモロドネ(suché=辛口、sladké=甘口)
食文化と料理
✅ヌードル、ニンジンのチキンコンソメスープ(スロバキア伝統的な料理)
✅鶏肉パプリカーシュ&ニョッキ(ハンガリーの影響を受けたスロバキア伝統的な料理)
✅アヒルの焼き物&赤いキャベツ添え&ロクシャ(アヒルと赤いキャベツはトカイ地方の伝統的な料理、ロクシャはジャガイモパンケーキ)
✅鶏もも肉とマッシュポテト ベーコン添え(スロバキア全国で食べられている料理)
✅洋梨とナッツのデザート(焼いた洋梨がスロバキアで人気のデザート)
スロバキアは今季新設されたワイン生産国となります
主なブドウ品種(白、黒1位、土着品種と交配)、ワイン法、生産地域(特にトカイ)などを中心にチェックしていきましょう!
スイス
プロフィール
✅国土の70%をアルプス山脈とジュラ山脈が占める
✅言語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語、4つの公用語を使用
✅2024年は霜や雹の到来、ベト病などに見舞われブドウ生産量は約60%減(過去50年で2番目に少ない収穫量)
歴史
✅紀元前58年、ジュリアス・シーザーがローマ軍を率いて侵攻した際に、ブドウ栽培とワイン造りが各地に広まる
✅19世紀後半、鉄道が整備され、シャスラなどのブドウ品種がヴォー州から全土に広がる
主なブドウ品種
【白ブドウ】
・シャスラ(白1位:白ブドウ栽培面積の約53%を占める)
【黒ブドウ】
・ピノ・ノワール(黒/全体1位:黒ブドウ栽培面積の約46%を占める)
✅産地別栽培面積と収穫量
・ヴァレー州(栽培面積、生産量ともに1位)
・ヴォー州(栽培面積、生産量ともに2位)
・スイス・ロマンドの栽培面積で、白ブドウの方が黒ブドウより多いのはヴォー州のみ
ヴァレー州とヴォー州は間違いやすいので注意しましょう!
ワイン法と品質分類
✅3つのカテゴリー
1)A.O.C.(フランス語圏)、K.U.B.(ドイツ語圏)、D.O.C.(イタリア語圏)
・スイス全土で62
・表記名は①州名、②地域名、③ローカル名の3つのタイプに分けられる
2)Vins de Pays(フランス語圏)、Landwein(ドイツ語圏)、I.G.T.(イタリア語圏)
・ラベルにはスイス産と表示しなければならない
3)Vins de Talbe(フランス語圏)、Tafelwein(ドイツ語圏)、Vino de Tavola(イタリア語圏)
有機農業法に基づくラベル認証
✅bio.inspecta(政府指定の認証機関による有機栽培証明が必要)
✅bio.testagro(政府指定の認証機関による有機栽培証明が必要)
✅BIOSUISSE(農園と周辺の生物多様性促進のための有機農業法よりもさらに厳しい基準)
✅VINATULA®(環境に配慮したブドウの統合生産を統括するVITISWISSの認証)
✅IP-SUISSE(てんとう虫の認証ラベル)
スイス・ロマンド(フランス語圏)
✅スイス全体のワイン生産量の80%を占める
✅Raclette:ラクレットチーズとじゃがいもの料理
✅Gruyère:スイスを代表するチーズ(牛乳、加熱圧搾)
ヴァレー
✅スイス最大のワイン産地
✅ブドウ品種シノニム
・ファンダン=シャスラ
・ヨハニスベルグ=ライン/グロ・ライン=シルヴァーナー
・マルヴォワジー=ピノ・グリ
・エルミタージュ=マルサンヌ・ブランシュ/ルッサンヌ
・パイエン=ハイダ=サヴァニャン・ブラン
✅州の伝統的なワイン
・Vin des Glaciers(白):シエール産ワインを毎春、アニヴィエ渓谷各村の貯蔵ワインに継ぎ足し15年以上熟成
・Dôle(伝統的な赤ワインの呼称):ピノ・ノワール100%、またはピノ・ノワールとガメイと合わせて51%以上を使用して造られるワイン(残り49%にはA.O.C.ヴァレーの黒ブドウ品種を使用可能)
・Dôle Blanche(ロゼ):ドールと同様のブドウ品種を使用。黒ブドウのみを圧搾、発酵して造られたロゼワイン(A.O.C.ヴァレーの白ワインを10%までブレンド可能)
・Grain Noble ConfidenCielという伝統的な製法を継承する団体が造る貴腐ワイン
✅A.O.C.はValaisのみ
✅州が別に指定するグラン・クリュが10地域あり
・Leytron(シャスラなど)
・Salgesch/Salquenen(ピノ・ノワール、ガメイなど)
ヴォー
✅スイス第2のワイン産地
✅シャスラが生産量の90%を占める
✅「ワイン生産者の祭り(La Fête des Vignerons)」はユネスコ無形文化遺産に認定
✅ブドウ品種シノニム
・ドラン=シャスラ(生産量の60%を占める)
✅6つの地区と10の畑のA.O.C.
①La Côte
・ローザンヌからモルジュ、ロール、ニヨンの3つの町を起点としてレマン湖沿いに45kmにわたって広がる12の産地
・Servagnin des Morges:約600年前にモルジュに伝えられたピノ・ノワールで造られたワイン
②Lavaux
・ローザンヌからレマン湖沿いにヴヴュイ・モントオルーまでの30kmの地区
・「3つの太陽」が宿ると言われている地区
・「ラヴォー地区のブドウ畑の美しい景観」は2007年ユネスコ世界文化遺産に認定
③Chablais
・レマン湖の終焉地からヴァレー州近くまで産地が続く
・エーグル城は、ブドウとワインの博物館として開放されている
④Côtes-de-l’Orbe
・ヌーシャテル湖南
⑤Bonvillars
・ヌーシャテル湖西
⑥Vully
・モラ湖西
ジュネーブ
✅ジュラ山脈に守られ、ジュネーヴ郊外の田園地帯にフランス国境付近までブドウ畑が広がる
✅ブドウはシャスラとガメイが中心に栽培
✅ブドウ品種シノニム
・ペルラン=シャスラ
✅3つの生産地区
①Mandement
・レマン湖の西南
②Entre Arve et Rhône
・ジュネーヴの南
③Entre Arve et Lac
・レマン湖の南東
・Jussyのゲヴュルツトラミネール、辛口のピノ・ブランは有名
ヌーシャテル(三湖地方)
✅ジュラ山脈を背景にヌーシャテル湖北岸からビール湖の入り口まで
✅ヌーシャテル湖北西岸に建てられたBevaix修道院に始まる
✅A.O.C.はNeuchâtelのみ
✅Neuchatel Non Filtre :1月の第3水曜日に解禁となるノンフィルターのシャスラ。この州の特産品
✅Œil de Perdrix :ワイン名は「山鶉の目」の意味。ヌーシャテル州発祥のピノ・ノワールから造られるロゼワイン
フリブール(三湖地方)
✅モラ湖の北
✅A.O.C.はヴュリィとシェイルの2つ
ベルン・ビーレーゼー(三湖地方)
✅ビール湖左岸と右岸(南部)
ジュラ
✅スイス北西部に位置し、フランス語圏で最小の生産地
✅A.O.C.はJuraのみ
フランス語圏はヴァレーとヴォーを中心に覚えましょう
地図問も出題されていますので、この2地域は地図上の位置も間違えないように(名前が似ているので)確認しましょう!
ドイチュシュヴァイツ(ドイツ語圏)
✅ブドウ栽培面積はヴァレー州、ヴォー州に続く規模
✅ピノ・ノワールは1630年にブルゴーニュのスイス傭兵によりもたらされる
✅スイス全体のワイン生産量の16%を占める
✅Emmentaler(A.O.P.チーズ、大きなチーズアイ(チーズの中の大小の穴)が特徴)
西地区
✅Aargau
・ドイツ語圏ではチューリヒ、シャフハウゼン、グラウビュンデンに次ぐワイン産地
中央地区
✅Zürich
・ドイツ語圏で最大のワイン産地
✅Schaffhausen
・約70%がブラウブルグンダーを中心とする赤ワインの産地。「Blaubrurgunderland」と呼ばれる
✅Thurgau
・ミュラー・トゥルガウは19世紀にトゥルガウ出身のヘルマン・ミュラー博士によって育種・開発
東地区
✅Graubünden / Grigioni
・イタリアとオーストリアに国境を接するアルプス地方のワイン産地
・Federweiss:ブラウブルグンダーから造られる名産品
ドイツ語圏は上記産地を中心に覚えていきましょう
シュヴィツェーラ・イタリアーナ(イタリア語圏)
✅スイス南部のイタリア国境に隣接したティチーノ州とその北東に位置するグラウビュンデン州のメソルチーナで構成
✅現在ほとんどが垣根仕立て(20世紀初頭は棚仕立てのペルゴラ栽培が主流)
✅栽培品種の80%がメルロ
✅Nostrano(I.G.T.):ボンドーラなどのブドウ品種から造られる伝統的なワイン(ソプラチェネリの名産品)
✅ワイン生産量はスイス全体の生産量の7%を占める
Ticinoティチーノ
✅個性的なメルロを産み出す
イタリア語圏は、ティチーノはメルロで有名な産地であることを覚えましょう
ギリシャ
プロフィール
✅世界有数の観光立国
✅Retsina:サヴァティアノ種から造られる松脂入りのワイン
✅ワイン産地の多くは丘陵地にある
✅全生産量の約10%がP.D.O.ワイン、約24%がP.G.I.ワイン
歴史
✅紀元前4000年代後半:東マケドニアのピリッポイでブドウ栽培とワイン造りが行われていた
✅ギリシャ神話で酒の神ディオニュソス→後にローマ神話でバッカスと呼ばれる
✅紀元前700〜480年頃:アンフォラにワインを詰めて松脂で封をして運搬→レッツィーナの起源
✅oenochooi(シンポジアと呼ばれる社交行事でワインをサービス。ソムリエの原型)
✅2019年から11月1日は「クシノマヴロの日」
✅2018年に「サントリーニの伝統的ワインブドウ栽培」がギリシャワイン産地として初の無形文化遺産に制定
気候風土
✅ベースは地中海性気候(沿岸部と島)
✅2024年ヴィンテージ情報
・ナウサ:これまでで最も温暖で乾燥した年となり、最も早い収穫を迎えた。生産量10~40%減
・サントリーニ島:史上最も少ない生産量
地方料理と食材
✅Feta(羊乳+山羊乳最大30%から造られるギリシャの代表的なチーズ)
✅Meze(何種類もの前菜を少しずつ食べながらワインを楽しむ習慣)
✅Moussaka(ナス、ジャガイモ、ひき肉、トマトソースの上にベシャメルソースをかけたオーブン焼きで、代表的なギリシャ料理の1つ)
レッツィーナは重要なのでブドウ品種も含め理解しましょう
また、歴史も詳細に記載されているため、ポイントを押さえて覚えるようにしましょう
主なブドウ品種
✅ワイン生産量の90%を土着品種(約300品種)が占める
✅地域別ブドウ栽培面積(1位:ペロポネソス半島、2位:クレタ島)
✅地域別ワイン用ブドウ生産量(1位:ペロポネソス半島、2位:中央ギリシャ)
✅主なブドウ品種
【白ブドウ】
・サヴァティアノ(白ブドウ1位/全体1位)
【黒ブドウ】
・アギオルギティコ(黒ブドウ1位)
✅主な土着品種
【白ブドウ】
・アシルティコ(高い酸、サントリーニ島)
・サヴァティアノ(レチーナの主要品種)
【グリブドウ】
・ロディティス(白ブドウ2位)
【黒ブドウ】
・アギオルギティコ(豊かなボディと熟したタンニン、主にネメアで栽培)
・リャティコ(黒ブドウ2位、クレタ島の品種)
・クシノマヴロ(ギリシャを代表する品種)
主な土着品種の一覧表は各産地の代表的品種と紐づけて覚えておきましょう!
ワイン法と品質分類
✅4つのカテゴリー
1)P.D.O.(原産地呼称を持つエリアのワイン)
2)P.G.I.(テーブルワインの中で特定の原産地名を付記できるワイン)
・現在ギリシャに約100のP.G.I.がある
・「トラディショナル・アペレーション」のワインはこのカテゴリーに含まれる
・規定原産地内のブドウを85%以上使用
・3つのレベルあり
①P.G.I. Regional Wines(9つのワイン・リジョンの内、イオニア諸島以外の8つのリジョンが生産可能)
②P.G.I. District Wines(ギリシャの各ディストリクトで生産されるワイン)
③P.G.I. Area Wines(地理的表示の中で最も限定された範囲内で生産されたワイン)
3)Varietal wines(テーブルワインの中で同一品種を75%以上使用)
4)Table wines(上のいずれにも該当しないワイン)
✅Traditional Appellation(上記4つのカテゴリーとは別にギリシャの歴史的な価値を持つと認められたワインに表記)
・Retsina(松脂の香りがついた白ワイン)
・Verdea(イオニア海にあるザキントス島の伝統的ワイン)
・Vin liastos(遅摘みのブドウを天日干しして造る甘口ワイン)
トラディショナル・アペレーションに含まれる代表的なワインも覚えましょう!
ワインの産地と特徴
✅9つの地理的区分に分けられる
トラキア地方
✅ギリシャで最も東側に位置
✅P.D.O.はない
マケドニア地方
✅ギリシャで最も北に位置
✅Naoussa P.D.O.
・ナウサが原産とされるクシノマヴロ単一品種による赤ワインのアペレーション
※”クシノ”は「Acid:酸」、”マヴロ”は「Black:黒い」の意味
✅Amyntaio P.D.O.
・ギリシャで最も寒い産地の1つ
・クシノマヴロ単一品種の赤ワインが主体
・クシノマヴロの香りを生かしたロゼのスパークリングやスティルワインを手掛ける生産者多い
✅Slopes of Meliton P.D.O.
・ドメーヌ・ポルト・カラスとともに発展を遂げてきたP.D.O.
・1970年代初頭にボルドー大学のエミール・ペイノー教授のコンサルティングを受け、P.D.O.ワインとして初めてカベルネ・ソーヴィニョンなどの国際品種のワインが誕生
イピロス
✅Zitsa P.D.O.
・イピロス唯一のP.D.O.
・白ブドウのデビナ
テッサリア
✅オリンポス山(ギリシャ最高峰)
✅「ギリシャの穀倉地帯」と呼ばれる
✅Rapsani P.D.O.
・テッサリア東部で海に近く、この地域で最も重要なP.D.O.
・クシノマヴロをクラサト、スタヴロトとブレンド
✅Messenikola P.D.O.
・スロープ・オブ・メリトンと並んで国際品種を使った数少ないP.D.O.ワイン
・黒ブドウのメッセニコラと同名の村の名前は、この地にブドウを持ち込んだムッシュー・ニコラに由来
中央ギリシャ
✅首都アテネのあるアッティカ県を含む広大な地方
✅現時点でP.D.O.はない
イオニア諸島
✅7つの小さな島々を含む
✅ケファロニア島に3つのP.D.O.を有する
✅Verdea(ザキントス島の伝統的ワイン)
✅1960年代以前から由緒あるTheotoky Estateによるカベルネ・ソーヴィニヨンが世界的評価
✅Robola of Cephalonia P.D.O.
・高貴品種ロボラで造られる、この地域で唯一の辛口ワイン
✅Muscat of Cephalonia P.D.O.(甘口ワイン)
✅Mavrodaphne of Cephalonia P.D.O.(赤の酒精強化甘口ワイン)
ペロポネソス半島
✅地域別ブドウ栽培面積最大
✅ギリシャ本土の最南端の半島
✅Nemea P.D.O.
・ギリシャで最大の赤ワインのP.D.O.
・北部のナウサと並んで、赤ワインの最重要産地の1つ
・アギオルギィティコから力強くフルーティな赤ワイン→「ヘラクレスの血」とも呼ばれる
✅Patras P.D.O.
・ギリシャ最大のP.D.O.
・ロディティス(グリ)100%から造られる白ワイン
エーゲ海の島々
✅この地方で最大の島はレスボス島(ギリシャで3番目に大きな面積)
✅Santorini P.D.O.
・フィロキセラの害がなく、自根のブドウ樹が生き延びている
・バスケット状(Kouloura)に仕立てる
・アシルティコ100%またはアシリ、アイダニとのブレンドから造られる白ワイン
・Vinsanto(P.D.O.サントリーニの中で、伝統的に天日干しのブドウで造られる甘口白ワイン)
・Nychteri(ブドウを夜間に収穫し、夜明け前に圧搾して造ったワイン。ニキタは「夜」を意味)
✅Limnos P.D.O.
・エーゲ海北部にある島で2番目に大きなワイン産地
・2011年にP.D.O.リムノス設立
✅Rhodes P.D.O.
・古代に東方からもたらされたブドウ栽培はロドス島を通ってギリシャ全土に広がった
・瓶内発酵のスパークリングワイン生産でギリシャのリーダー的役割を担ってきた
クレタ島
✅ギリシャ最南端かつ最大の島(地中海では5番目に大きな島)
✅824年、イベリアのイスラム教徒が侵入しカンディア(現在のイラクリオン)を建設
✅Sitia P.D.O.
・リャティコから造られる赤ワイン(辛口、甘口、酒精強化)
✅Malvasia-Sitia P.D.O.
・天日干ししたブドウから造られる甘口白ワインと酒精強化の白ワイン
✅Handakas-Candia P.D.O.
・辛口白ワイン(ヴィラナ主体)
・辛口赤ワイン(コチファリ主体)
重要なP.D.O.が、どの地域に位置するのかを把握しておきましょう!
また、P.D.O.毎に重要なブドウ品種がありますので、テキストの土着品種一覧とも紐づけて覚えるようにしましょう!
英国
プロフィール
✅イングランド南部にワイン生産者が散在(メキシコ湾流(暖流)の影響)
✅ワイン生産量の割合
・スパークリングワイン69%(トラディショナル方式91%)
・スティルワイン31%(白60%、ロゼ25%、赤14%)
✅スパークリングワインの品質向上と生産量の増加が顕著
✅ロンドンではアーバンワイナリーが見られるようになっている
✅ブドウ栽培面積最多10州(1位:ケント、2位:ウェスト・サセックス、3位:エセックス)
歴史
✅紀元前1世紀:ベルガエ人が英国南東部に進出しワインを持ち込んだ
✅1662年:Christopher Merretが提出した論文→意図的に二次発酵を起こさせる方法を記した最古の文書
✅1703年:ポルトガルとメシュエン条約を結ぶ→ポルトガルワインの輸入増加
✅1955年:Institute of Masters of Wine(IMW)設立→マスター・オブ・ワインの団体
✅1977年:Court of Master Sommeliers(CMS)設立→マスター・ソムリエの団体
✅2000年前後:ブドウ畑の面積が急増
✅2020年:EU離脱(Brexit)→独自の国内法や条約を運用予定
気候風土
✅北緯49〜61度に位置し、最も北極寄りのワイン生産地域
✅メキシコ湾流(暖流)の影響で南部は比較的温和な海洋性温帯気候
✅イングランド南部はシャンパーニュとよく似た地層(白亜層)がみられる
✅2025年は記録的低雨量の春と観測記録を更新する猛暑の夏を迎えブドウ収穫はかつてないほど早まった
主なブドウ品種
【白ブドウ】
・シャルドネ(白ブドウ1位/全体1位)
【黒ブドウ】
・ピノ・ノワール(黒ブドウ1位/全体2位)
✅冷涼な気候に適した品種を中心にスティルワインの品質向上と生産量の増加が進む
英国は瓶内二次発酵のスパークリングワイン生産量が多いため、生産量の多いブドウ品種もスパークリングワインで使用される品種が多くなります
ワイン法と品質分類
ワイン法の歴史
✅英国のワイン法はDEFRA(Department of Environment, Food and Rural Affairs)がワイン関連団体と協議して作成
✅2011年にEU法で「England」と「Wales」の両地名について表示を保護する規定が導入
✅2017年にWines of Great Britain(略称Wine GB)が誕生し、英国ワインの振興にあたる
✅2017年、P.D.O. Darnibole Wineが承認
✅2020年、英国のEU離脱に伴い、英国ワインの名称保護は2021年からはDEFRAが定めた新システムに移行
✅2022年、P.D.O. Sussex Wineが承認
ワイン法
✅英国生産のワインは全国組織Wine GBが管理するUK Quality Wine Schemesというシステムで分類
✅英国のEU離脱に伴い2021年から新たなシステムに移行
✅英国G.I.ワインのロゴ表示義務
✅ワイン法分類(3つのカテゴリー分類)
1)Wine
・上位区分の認定を受けていない、最も基礎的なカテゴリー
・原料ブドウの収穫年と品種は85%ルールで表示可能
・複数品種を表示する場合は95%以上占めている必要あり、使用割合の高い順に表記
2)P.G.I./Protected Geographical Indication(地理的表示保護)
・「English Regional Wine」と「Welsh Regional Wine」の2名称
・収穫年、ブドウ品種、P.G.I.の名称を表示可能
・原料ブドウの85%はその名称の地域で栽培されたもの。15%まで英国の他の地域で収穫されたブドウを使用可能
3)P.D.O./Protected Designation of Origin(原産地名称保護)
・「English Wine」、「Welsh Wine」、「Sussex Wine」、「Darnibole Wine」の4名称あり
・収穫年、ブドウ品種、P.D.O.の名称を表示可能
・ハイブリッド品種は使用できない
✅British Wine
・伝統的表現として認められている呼称
・輸入ブドウや濃縮ブドウ果汁などを原料にして英国で造られた酒類を指す
✅Great British Classic Method
・イングランドとウェールズのブドウから造ったPDOおよびPGIワインに限定した名称
・ロゴ表示あり(教本参照)
ワイン法分類が今期から3カテゴリーになっているので、要チェックです!
イングランド
プロフィール
✅英国のブドウ畑のほとんどすべてがイングランドにある(英国ワインのおよそ98%を生産)
✅気候風土:シャンパーニュから連なる白亜や粘土の土壌→スパークリングワインにおける大きな特色
・White Cliffs of Dover(ドーバー海峡に面したケント州の白亜層が浸食されてできた岸壁)
・Seven SistersやBeachy Head(イギリス海峡に面したイースト・サセックス州の岸壁)
地理的表示保護(P.G.I.)
✅English Regional Wine
<スティルワインの白・ロゼ・赤>
・「English Regional Quality Wine」と表示可能
<スパークリングワインの白・ロゼ>
・「Quality Sparkling Wine」と表示する→代わりに「English Regional Quality Sparkling Wine」と表示しても良い
・トラディショナル方式で最低9ヵ月滓とともに瓶内熟成
原産地名称保護(P.D.O.)
✅English Wine
・標高220m以下の畑で栽培されたブドウを使用
<スティルワインの白・ロゼ・赤>
・「English Quality Wine」と表示可能
<スパークリングワインの白・ロゼ>
・「Quality Sparkling Wine」または「English Quality Sparkling Wine」と表示する
・瓶内二次発酵に該当する用語が使われている場合は、別に「Traditional」の表示可能
・トラディショナル方式で最低9ヵ月滓とともに瓶内熟成
✅Sussex Wine
・イースト・サセックスとウェスト・サセックスの両州内にある畑で栽培されたブドウのみ使用し、両州内ですべての醸造過程を経る
<スティルワインの白・ロゼ・赤>
・ラベルに「Protected Designation of Origin」または「Product of England/Made in England」と明記する
・サセックスの紋章を表示可能
・「Sussex」「Sussex Still」「Sussex Origin」のいずれかの名称を表示可能
・原料ブドウの最低85%を占める収穫年を表示可能
<スパークリングワインの白・ロゼ・赤>
・ラベルに「Protected Designation of Origin」または「Product of England/Made in England」と明記すると明記する
・サセックスの紋章を表示可能
・「Sussex」「Sussex Sparkling」「Sussex Origin」のいずれかの名称を表示可能
・トラディショナル方式での製造を示す「Bottle-Fermented」「Traditional Method」「Bottle Fermented in the Traditional Method」「Traditional」を表示可能
・原料ブドウの最低85%を占める収穫年を表示可能
・品種表示するワインには該当品種を最低90%使用する
・「Blanc de Blanc」表示にはシャルドネを最低90%使用する
・「Blanc de Noirs」表示にはピノ・ノワールかムニエのいずれか、または両方を最低90%使用する
・トラディショナル方式で最低12ヵ月滓とともに瓶内熟成、滓抜き後の瓶熟成は最低3ヵ月
✅Darnibole Wine
<スティルワインの辛口白のみ>
・「Darnibole Bacchus Wine」と表記可能
・コーンウォール州に位置するキャメル・ヴァレー・ヴィンヤードが単独所有する面積5haの畑
・バッカスのみ使用可
ケント
✅英国の南東の端に位置し、フランスに隣接したドーバー海峡に面している
✅果樹やホップの栽培が盛んで、「イングランドの庭園:Garden of England」と呼ばれている
✅北部で東西方向に連なっている丘陵「Kent Downs」は、サリー州の丘陵と連なる「North Downs」の東半分の呼び名
サセックス
✅イースト・サセックス州とウエスト・サセックス州に分かれる
✅ハンプシャーと並んで英国で最も日照が豊富で温暖
✅ハンプシャーから続く「South Downs」周辺など白亜質土壌が多い
ハンプシャー
✅港町として有名なポーツマスとサウサンプトンがある
✅サセックスとともに英国で最も日照が豊か
✅サセックスから連なるSouth Downsの周辺にワイナリーが多く、白亜地層が露出
サリー
✅ロンドン南東に隣接しており、海に面していない
✅ケント州へと連なる丘陵地North Downsの西側半分に当たる「Surrey Hills」の周辺に多くのワイナリーが集中
イングランドのP.D.O.は細かい規定まで覚えるようにしましょう!
また、重要産地は地図上の位置も覚えるようにしましょう
ウェールズ
✅イングランド中南部の西側に隣接
✅ウェールズの国花(西洋ネギ:Leek)
✅Cawl(山地で飼育する羊「Welsh Mountain Sheep」を使うことがある国民的な料理)
✅英国ワインの約1.5%を生産(最も生産量が多い州:Monmouthshire)
✅ピノ・ノワールの栽培が最多
地理的表示保護(P.G.I.)
✅Welsh Regional Wine
<スティルワインの白・ロゼ・赤>
・「Welsh Regional Quality Wine」と表示可能
<スパークリングワインの白・ロゼ>
・「Quality Sparkling Wine」または「Welsh Regional Quality Sparkling Wine」と表示する
・トラディショナル方式で最低9ヵ月滓とともに瓶内熟成
原産地名称保護(P.D.O.)
✅Welsh Wine
※規定はイングリッシュ・ワインとほぼ共通だが、標高220m以下の畑で栽培されたブドウを使用することが条件となっている
<スティルワインの白・ロゼ・赤>
・「Welsh Quality Wine」と表示可能
<スパークリングワインの白・ロゼ>
・「Quality Sparkling Wine」または「Welsh Quality Sparkling Wine」と表示可能
・瓶内二次発酵に該当する用語が使われている場合は、別に「Traditional」の表示可能
・トラディショナル方式で最低9ヵ月滓とともに瓶内熟成
英国の伝統的な食品
✅Cheddar Cheese
・牛乳を原料とするハードチーズ
・凝乳を切り刻んで固める「チェダリング」工程
・もっとも有名な銘柄「West Country Farmhouse Cheddar Cheese」
✅Stilton Cheese
・有名な青カビチーズ「Blue Stilton Cheese」
・青カビを使わないチーズ「White Stilton Cheese」
✅Clotted Cream
・牛乳を加熱・冷却した液面の固まり(clot)を集めたチーズ
・「Cornish Clotted Cream」はコーンウォール州の名産
その他旧世界①(ハンガリー、スロバキア、スイス、ギリシャ、英国) 予想問題
理解度の確認のため、10問全問正解するまで帰れま10にチャレンジしてみましょう!
10問全問正解するまで何度もチャレンジしてみてください。問題には教本の該当ページを記載してありますので、間違った問題や解答に迷った問題は、都度教本に戻って復習してみてください。

