【ソムリエ/ワインエキスパート試験2024】フランス②(プロヴァンス地方・コルシカ島、ラングドック・ルーション地方、シュッド・ウエスト、ボルドー地方、ロワール渓谷地方)

ソムリエ/ワインエキスパート試験対策について、教本の出題ポイントをまとめています
昨年度からの変更点や、頻出箇所などポイントを抑えて解説します
最後に確認問題を掲載してありますので、理解度の確認に使用してください!

表示の説明

各項目の出題ポイント、ヒントはボックスで示しました
必ず押さえておくべき用語は青字、人名は赤字、ブドウ品種は緑字で表示しています
その他黒字の部分もできるだけ広く覚えるようにしましょう!
また、重要な箇所は黄色のアンダーラインで示しています

  1. 昨年からの主な変更点
  2. プロヴァンス地方及びコルシカ島
    1. プロヴァンス地方
      1. プロヴァンス地方概要
      2. 主要なA.O.C.ワイン
    2. コルシカ島
      1. コルシカ島概要
      2. 主要なA.O.C.ワイン
  3. ラングドック・ルーション地方
    1. ラングドック・ルーション概要
    2. ラングドック全域の主要A.O.C.
    3. エロー県の主要A.O.C.
    4. エロー県とオード県にまたがる主要A.O.C.
    5. オード県の主要A.O.C.
    6. ルーション地方の主要A.O.C.
      1. 主要I.G.P.
  4. シュッド・ウエスト
    1. シュッド・ウエスト概要
    2. ドルドーニュ川流域/ベルジュラック地区の主要A.O.C.
    3. ガロンヌ川流域の主要A.O.C.
    4. ロット川流域の主要A.O.C.
    5. タルン川流域の主要A.O.C.
    6. ガスコーニュ&バスク地区の主要A.O.C.
    7. リムーザン地区の主要A.O.C.
  5. ボルドー地方
    1. ボルドー地方概要
    2. ボルドー全域
      1. 主要なA.O.C.
    3. メドック地区
      1. 主要なA.O.C.
    4. グラーヴ地区
      1. 主要なA.O.C.
      2. メドックの格付け
      3. メドックの格付けクイズ
      4. グラーヴの格付け
      5. クリュ・ブルジョワ
      6. クリュ・アルティザン
    5. サンテミリオンとサンテミリオン衛生地区
      1. 主要なA.O.C.
      2. サンテミリオンの格付け
    6. ポムロールとラランド・ド・ポムロール
      1. 主要なA.O.C.
    7. フロンサデ
      1. 主要なA.O.C.
    8. コート
      1. 主要なA.O.C.
    9. アントル・ドゥー・メール地区
      1. 主要なA.O.C.
    10. ソーテルヌ&バルサック地区
      1. 主要なA.O.C.
      2. ソーテルヌおよびバルサックの格付け
  6. ロワール渓谷地方
    1. ロワール渓谷地方概要
    2. ペイ・ナンテ地区
      1. 主要なA.O.C.ワイン
    3. アンジュー&ソミュール地区
      1. 主要なA.O.C.ワイン
    4. トゥーレーヌ地区
      1. 主要なA.O.C.ワイン
    5. サントル・ニヴェルネ地区
      1. 主要なA.O.C.ワイン
    6. 中央高地地区
      1. 主要なA.O.C.ワイン
    7. 広域A.O.C.
  7. Vin de Primeur/ Vin Nouveau/ V.D.N./ V.D.L.
  8. フランス②(プロヴァンス地方・コルシカ島、ラングドック・ルーション地方、シュッド・ウエスト、ボルドー地方、ロワール渓谷地方) 予想問題

昨年からの主な変更点

  1. ボルドー全域A.O.C.の説明文で、新たな補助品種の記載が追記・改訂(新たな補助品種の導入を~リリオリラ、ソーヴィニャック、スーヴィニエ・グリ。)【P.706】
  2. ボルドーメドック地区の主要なA.O.C.ワイン説明文一部追記(ただしA.O.C.メドック~醸造で10%まで認められた。)【P.706~707】
  3. ボルドーグラーヴ地区のクリュ・アルティザンの説明文一部追記(2022年から2026年ヴィンテージまで~シャトーの数は33となっている。)【P.710】
  4. ボルドーコート地区のA.O.C.コート・ド・ブールの説明文一部追記(2023年から補助品種として~10%まで認められるようになった。)【P.714】
  5. ボルドーアントル・ドゥー・メール地区の説明文一部追記(同名のA.O.C.をもつ辛口白ワインで~として認められるようになった。)【P.715】
  6. ボルドーアントル・ドゥー・メール地区のA.O.C.アントル・ドゥー・メールの生産可能色に「赤」が追加となり、説明文全面改訂。資料編の一覧表も合わせて改訂【P.715、719】

ボルドーのA.O.C.が複数情報更新されています!

プロヴァンス地方及びコルシカ島

プロヴァンス地方

プロヴァンス地方概要

✅ロゼの一大産地
生産量の89%がロゼ
・プロヴァンスワイン全生産量の95%を占める3大A.O.C.のロゼワイン生産量はフランス全体のA.O.C.ロゼワインの42%、世界中で消費されるロゼワインの5%に相当
紀元前600年頃、フォカイア人マルセイユ(カシス近郊)にブドウを持ち込んだ
✅1936年(A.O.C.法制定の1年後)カシスがプロヴァンスで最初のA.O.C.認定
✅画家セザンヌの出身地(サント・ヴィクトワール山を描き続けた)
コート・ダジュールルノワールマティスピカソら画家たちの避寒地

地中海性気候
ミストラル(風)がローヌ川を下って吹き下ろす
✅プロヴァンス地方の認証済み有機農法の畑は全体の24%に達する

✅白ブドウ品種
ロールベルメンティーノユニ・ブランクレレットなど
✅黒ブドウ品種
シラーグルナッシュサンソーなど

✅地方料理と食材
Salade Niçoiseサラド・ニーソワーズ(ニース風サラダ)
Bouillabaisseブイヤベース(マルセイユ名物の魚介類の寄せ鍋)
Ratatouilleラタトゥイユ(夏野菜のトマト煮込み)
Banonバノン(A.O.P.チーズ、山羊乳、シェーブル、栗の葉に包んで熟成)

プロヴァンスはフランス最古のブドウ栽培・醸造の歴史を持つため、歴史は頻出箇所です
地方料理も有名なものが多いため、頭に入れておきましょう!

主要なA.O.C.ワイン

Côtes de Provenceコート・ド・プロヴァンス(赤、ロゼ、白)
プロヴァンス最大A.O.C.
ロゼが89%を占める
・2021年12月22日の政令で、温暖化対策として新たに認定品種が追加(赤・ロゼ:アギオルギティコカラブレーゼモスコフィレロヴェルデホクシノマヴロ、白:ヴェルデホ
・地理的名称付きサブA.O.C.5つ
①+Sainte-Victoireサント・ヴィクトワール(赤、ロゼ)
②+Fréjusフレジュ(赤、ロゼ)
③+La Londeラ・ロンド赤、ロゼ、白
5つのサブA.O.C.の中で唯一、白・赤・ロゼすべて生産可能
④+Pierrefeuピエールフー(赤、ロゼ)
⑤+Notre-Dame des Angesノートル・ダム・デ・ザンジュ(赤、ロゼ)
2019年に新規認定

Les Baux de Provenceレ・ボー・ド・プロヴァンス(赤、ロゼ、白)
プロヴァンス地方最西端

Bandolバンドール(赤、ロゼ、白)
ムールヴェードル主体の赤:木樽熟成18ヶ月以上
レスタンクと呼ばれるテラス状の段々畑が形成されている

Cassisカシス(赤、ロゼ、白)
最初に認定されたA.O.C.(1936年)
・マルセイユの東に位置
・白ワインの比率が全体の67%

Paletteパレット(赤、ロゼ、白)
・栽培面積わずか51haの小さなワイン産地

Belletベレ(赤、ロゼ、白)
・ニースの裏山にある小さなワイン産地
プロヴァンス地方最東端

プロヴァンスは地図問もよく出題されますので、上記の主要A.O.C.は地図上の位置も押さえましょう!

コルシカ島

コルシカ島概要

✅地中海で4番目に大きい島(①シチリア島、②サルデーニャ島、③キプロス島)
ナポレオン・ボナパルトの生誕地
✅紀元前600年頃、古代ギリシャ人によってブドウ栽培・醸造が広められた

✅地中海性気候

✅白ブドウ品種
ベルメンティーノマルヴォワジー・ド・コルスロール(プロヴァンス)
✅黒ブドウ品種
シャカレッロ
ニエルッチョサンジョヴェーゼ

✅地方料理と食材
Brocciuブロッチュ(A.O.P.チーズ、羊乳+山羊乳、ホエイフレッシュタイプ)

コルシカ島はプロヴァンスと同様に歴史が古いので重要です
ナボレオンの生誕地、固有ブドウ品種(ベルメンティーノシャカレッロ)は頻出です!

主要なA.O.C.ワイン

Patrimonioパトリモニオ(赤、ロゼ、白)
コルス最初のA.O.C.
・石灰質土壌
・赤:ニエルッチョ主体、白:ヴェルメンティーノ(100%)

Ajaccioアジャクシオ(赤、ロゼ、白)
ナポレオン生誕地
・花崗岩土壌
・赤:シャカレッロ、白:ヴェルメンティーノ(80%以上)

Vin de Corseヴァン・ド・コルス(赤、ロゼ、白)
・5つの地理的名称付きA.O.C.あり
Corse Figariコルス・フィガリ(赤、ロゼ、白):島の最南端

Muscat du Cap Corseミュスカ・デュ・カップ・コルス(V.D.N.白)
・V.D.N.(天然甘口ワイン)のA.O.C.
品種はミュスカ・ブラン・ア・プティ・グランのみ

パトリモニオとアジャクシオは頻出A.O.C.です
コルシカ島の白ワインはヴェルメンティーノと覚えておきましょう!

ラングドック・ルーション地方

ラングドック・ルーション概要

✅I.G.P.ワインの生産量がこの地方全体の70%、フランス全I.G.P.の80%に相当

✅ガールの水道橋(ポン・デュ・ガール)、ニームの円形闘技場
✅「歴史的城塞都市カルカッソンヌ」が1997年ユネスコ世界遺産に登録

✅地中海性気候
トラモンタンと呼ばれる乾いた冷たい風
✅有機栽培のブドウ畑が多く、フランスの有機栽培ブドウ畑の1/3、全世界の7%に相当

✅地方料理と食材
Brandade de Morueブランダード・ド・モリュ(鱈とジャガイモのピュレ)
Cassouletカスーレ(白インゲン豆の煮込み)
Olives de Nîmesオリーヴ・ド・ニーム(A.O.C.を取得したオリーヴ)
Pélardonペラルドン(A.O.P.チーズ、山羊乳、シェーヴル、メダル形)

I.G.P.の一大産地として有名なので、その生産割合など頭に入れましょう
また、トラモンタン(風)は頻出です

ラングドック全域の主要A.O.C.

Languedocラングドック(赤、ロゼ、白)
2019年12月の改正で温暖化対策として追加品種が認められた(以下主な品種)
【赤】アギオルギティコカラプレーゼネロ・ダーヴォラ)など
【白】アシルティコなど
・11の地理的名称が認められている(うち9の地理的名称付きA.O.C.では赤のみ生産可能で、以下のA.O.C.は赤とロゼが造れる
Languedoc Cabrièresカブリエール赤、ロゼ
Languedoc Saint-Saturninサン・サテュルナン赤、ロゼ

地理的名称付きA.O.C.ラングドックでは、赤のみのA.O.C.が多いですが、ロゼも造れるA.O.C.が2つありますので、覚えておきましょう!

エロー県の主要A.O.C.

Pic-Saint-Loupピック・サン・ルー(赤、ロゼ)
2017年に地理的名称付きのラングドックから独立

Picpoul de Pinetピックプール・ド・ピネ(白)
白のみ(ピックプール・ブラン100%)

Faugèresフォジェール(赤、ロゼ、白)
エロー県で最初にA.O.C.昇格(サン・シニアンと共に)

Saint-Chinianサン・シニアン(赤、ロゼ、白)
エロー県で最初にA.O.C.昇格(フォジェールと共に)

Muscat de Frontignanミュスカ・ド・フロンティニャンV.D.N.白、V.D.L.白
ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン100%のV.D.N.
V.D.N.とV.D.L.両方認められている唯一のA.O.C.
・「Frontignanフロンティニャン」または「Vin de Frontignanヴァン・ド・フロンティニャン」の表記も可能

Muscat de Saint-Jean-de Minervoisミュスカ・ド・サン・ジャン・ド・ミネルヴォワ(V.D.N.白)
・ラングドック地方のV.D.N.で唯一山側に位置

エロー県とオード県にまたがる主要A.O.C.

Minervoisミネルヴォワ(赤、ロゼ、白)

La Livinièreラ・リヴィニエール
・1999年にミネルヴォワから独立しA.O.C.ミネルヴォワ・ラ・リヴィニエールを名乗ったが、2022年にA.O.C.ラ・リヴィニエールに改称
赤のみ

オード県の主要A.O.C.

La Clapeラ・クラープ(赤、白)
・2015年にA.O.C.ラングドック・ラ・クラープから独立

Corbièresコルビエール(赤、ロゼ、白)

Boutenacブートナック
・2005年にコルビエールから独立しA.O.C.コルビエール・ブートナックを名乗ったが、2022年にA.O.C.ブートナックに改称
赤のみ

Fitouフィトゥー
・ラングドック最古で最南端の産地
赤のみ

Limouxリムー(赤、白、発泡白)
赤の主要品種はメルロ
・起源となる以下の2つの発泡性ワインがあり、それぞれ補助的な記載が可能
Limoux méthode ancestraleリムー・メトード・アンセストラル
モーザック100%
・弱発泡性ワイン
Limoux Blanquette de Limouxリムー・ブランケット・ド・リムー
モーザック90%以上
・瓶内二次発酵(瓶内熟成期間:9ヶ月以上)

Crémant de Limouxクレマン・ド・リムー(発泡ロゼ、発泡白)
・リムーと同じ地域で造られる瓶内二次発酵発泡性ワイン
・瓶内熟成期間9ヶ月以上

たくさんのA.O.C.がありますが、特徴的なA.O.C.を整理して覚えましょう!
最古、最南、単一品種で造られる、生産可能色が他と異なる、近年独立したA.O.C.など

ルーション地方の主要A.O.C.

Côtes de Roussillonコート・デュ・ルーション(赤、ロゼ、白)

Côtes de Roussillon Villagesコート・デ・ルーション・ヴィラージュ(赤)
・5つの地理的名称の付記が認められている

Mauryモーリィ、V.D.N.ガーネット、V.D.N.レンガ色、V.D.N.琥珀色、V.D.N.白)
1936年、A.O.C.制定と同時に認定された天然甘口ワインの産地
・2011年からスティルワイン赤が認定(グルナッシュ主体)→スティルワインとV.D.N.の両方が認められている
・V.D.N.には黒ブドウから造られる「Grenatグルナ」、「Tuiléテュイレ」、白ブドウのみから造られる「Ambréアンブレ」、「Blancブラン」がある
・最低5年熟成されたアンブレ、テュイレには「Hors d’âgeオール・ダージュ」の表記が可能
・ランシオ香の生じたアンブレ、テュイレには「Rancioランシオ」の表記が可能

Banyulsバニュルス(V.D.N.赤、V.D.N.ロゼ、V.D.N.白)
1936年、A.O.C.制定と同時に認定された天然甘口ワインの産地
Ambréアンブレ(果皮と果汁を発酵前に引き離し、最低3年の酸化熟成)
Blancブラン(収穫翌年の5月1日まで還元的に熟成)
Rimageリマージュ(果皮とマストを切り離す前に酒精強化し、収穫翌年の5月1日まで還元的に熟成)
Traditionnelトラディショネル(発酵中、マストと果皮を醸し、最低3年の酸化熟成)
Roséロゼ(果皮と果汁を発酵前に引き離して造る)
・最低5年熟成されたアンブレ、トラディショネルには「Hors d’âgeオール・ダージュ」の表記が可能
・ランシオ香の生じたアンブレ、トラディショネルには「Rancioランシオ」の表記が可能

Banyuls Grand Cruバニュルス・グラン・クリュ(V.D.N.赤)
・バニュルスの上位A.O.C.(品種構成や、オーク樽で最低30ヶ月熟成などで異なる)
グルナッシュを75%以上使用

Collioureコリウール(赤、ロゼ、白)
A.O.C.バニュルス認定地域で造られる、スティルワインに対して認められたA.O.C.

Rivesaltesリヴザルト(V.D.N.琥珀色、V.D.N.ガーネット、V.D.N.ロゼ、V.D.N.レンガ色)
AmbréアンブレGrenatグルナRoséロゼTuiléテュイレの表記あり(グルナはグルナッシュ100%
・最低5年熟成されたアンブレ、トラディショネルには「Hors d’âgeオール・ダージュ」の表記が可能
・ランシオ香の生じたアンブレ、トラディショネルには「Rancioランシオ」の表記が可能

3大V.D.N.のモーリィバニュルスリヴザルトは頻出です!
バニュルス認定地域で造られるスティルワインはコリウールとなります(頻出!)

主要I.G.P.

Terre du Midiテール・デュ・ミディ(赤、ロゼ、白)
・2018年に誕生

Pays d’Ocペイ・ドック(赤、ロゼ、白、発泡赤、発泡ロゼ、発泡白)
I.G.P.として最大の生産量

シュッド・ウエスト

シュッド・ウエスト概要

✅中央高地からピレネー山脈の麓まで
✅ユネスコ世界遺産
・「ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群」(ラスコーの洞窟
・「アルビの司教都市」
・「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」

✅白ブドウ品種
セミヨンソーヴィニヨンミュスカデル(ボルドー系3品種:ベルジュラックで栽培)
モーザック(ガイヤック原産)
プティ・マンサン(ピレネー・アトランティック原産、甘口白向き)
グロ・マンサン(バスク地方原産)
✅黒ブドウ品種
カベルネ・フラン(バスク地方原産)
マルベックコット(カオールで重要な役割)
ネグレット

✅地方料理と食材
Confit de Canardコンフィ・ド・カナール(鴨のコンフィ)
Foie Grasフォワ・グラ(ペリゴールの名産)
Truffeトリュフ(ペリゴールの名産)
Roquefortロックフォール(A.O.P.チーズ、青カビ、羊乳)

南西地方は、フォワ・グラとトリュフが有名です!
また、ロックフォールチーズも押さえておきましょう!

ドルドーニュ川流域/ベルジュラック地区の主要A.O.C.

Bergeracベルジュラック(赤、ロゼ、辛口白)
Côtes de Bergeracコート・ド・ベルジュラック(赤、甘口白)
・ベルジュラックはロゼも認められている
・白はベルジュラックが辛口、コート・ド・ベルジュラックが甘口

Pécharmantぺシャルマン(赤)
赤のみ(ボルドーブレンド)

Monbazillacモンバジャック(甘口白)
・甘口白のみ

Saussignacソーシニャック(甘口白)
・甘口白のみ

ガロンヌ川流域の主要A.O.C.

Saint-Sardosサン・サルドス(赤、ロゼ)
【主要品種】シラータナ

Frontonフロントン(赤、ロゼ)
【主要品種】ネグレット(フロントンの固有品種)

ロット川流域の主要A.O.C.

Cahorsカオール(赤)
【主要品種】マルベック(=コット
赤のみ

Marcillacマルシャック(赤、ロゼ)
【主要品種】フェール・セルヴァドゥ
赤とロゼ

タルン川流域の主要A.O.C.

Gaillacガイヤック(赤、ロゼ、辛口白、発泡白)
Méthode Ancestraleメトード・アンセストラル(発泡白):モーザックモーザック・ローズのみ
Douxドゥー(甘口白、メトード・アンセストラルの甘口発泡白)
Vendanges Tardivesヴァンダンジュ・タルディーヴ(甘口白)
・発泡性のガイヤック(メトード・アンセストラルを除く)は伝統的製法(瓶内二次発酵)により造られ、滓との接触期間は9ヶ月
ガイヤックは新酒としてプリムールの表記も可能→ガメイ100%

ガスコーニュ&バスク地区の主要A.O.C.

Madiranマディラン
Pacherenc du Vic-Bilhパシュラン・デュ・ヴィク・ビル(辛口白、甘口白)
・同じ地区で2つのA.O.C.(赤ならマディラン、白ならパシュラン・デュ・ヴィク・ビル
・マディランは赤のみ:【主要品種】タナ

Jurançonジュランソン(辛口白、甘口白)
アンリ4世の洗礼に使われた白ワイン産地
【主要品種】グロ・マンサンプティ・マンサン

Irouléguyイルレギー(赤、ロゼ、白)
最もスペインに近い
・バスクのワインとして知られている
:【主要品種】カベルネ・フランタナを合わせて50%以上使用

Floc de Gascogneフロック・ド・ガスコーニュ(V.D.L.ロゼ、V.D.L.白)
・アルマニャックと同じ生産エリアで造られるV.D.L.
・糖度170g/l以上の果汁に最低アルコール度数52%のアルマニャックを加えV.D.L.にする

リムーザン地区の主要A.O.C.

Corrèzeコレーズ(赤)
【主要品種】カベルネ・フラン
Coteaux de la Vézèreコトー・ド・ラ・ヴェゼール(赤、白):地理的名称付きコレーズ
vin de pailleヴァン・ド・パイユ(甘口白、甘口ロゼ):陰干ししたブドウから造られるヴァン・ド・パイユ

南西地方は以下のポイントを押さえて覚えましょう!
・テキストの地図(川の名前)と主要A.O.C.の位置
・主要A.O.C.の生産可能色と主要ブドウ品種(例えば以下のようなまとめ方)
✅赤のみのA.O.C.(主要品種):ペシャルマンボルドーブレンド)、カオールコット)、マディランタナ
✅赤・ロゼのA.O.C.:フロントンネグレット)、マルシャックフェール・セルヴァドゥ

ボルドー地方

ボルドー地方概要

✅シャトー所有のブドウ畑で収穫されたブドウを用いて瓶詰めまで一貫生産されたワイン→「Mis en Bouteille au Château」とラベル表記できる
✅ワインは基本アッサンブラージュして造られる
1世紀中頃から古代ローマ人にブドウ栽培が持ち込まれる
✅4世紀に活躍した著述家アウソニウスがサンテミリオンにブドウ畑を所有していた
  →現在のシャトー・オーゾンヌ
1855年にボルドー・ワインの格付け
・1973年にシャトー・ムートン・ロッチルドが2級から1級に昇格
✅ユネスコ世界遺産
・1999年「サンテミリオン管轄区」
・2007年「月の港ボルドー」
✅哲学者モンテーニュ、啓蒙思想家モンテスキューを輩出
ボルドー大学醸造学部
✅2016年にワインのテーマパーク「ラ・シテ・デュ・ヴァン」がオープン
ワインの取引は7割がネゴシアンを介して行われる

✅気候風土
・北緯45度(日本では北海道と同じ)
メキシコ湾流(暖流)の影響で、穏やかな海洋性気候
・大西洋とブドウ畑の間にランド(松林)の森が広がり、海風からブドウを守る役割
砂礫質土壌カベルネ・ソーヴィニヨンに適している)@ガロンヌ川、ジロンド川左岸
粘土質土壌メルロに適している)@ドルドーニュ川、ジロンド川右岸

✅地方料理と食材
Lamproie à la Bordelaiseランプロワ・ア・ラ・ボルドレーズ(ヤツメウナギの赤ワイン煮)
Agneau de Pauillacアニョー・ド・ポーイヤック(ポーイヤック産仔羊)
Caneléカヌレ(余った卵黄を利用した菓子)

ボルドーは重要ワイン産地のためプロフィールからの出題も多くなっています

ボルドー全域

主要なA.O.C.

Bordeauxボルドー(赤、ロゼ、白)
Bordeaux Supérieurボルドー・シュペリュール(赤、甘口白)
Bordeaux Claretボルドー・クラレ(赤)
Bordeaux Clairetボルドー・クレレ(色の濃いロゼ)
Crémant de Bordeauxクレマン・ド・ボルドー(発泡ロゼ、発泡白):瓶内二次発酵(最低瓶内熟成期間9ヶ月)

メドック地区

主要なA.O.C.

Médocメドック(赤)
・メドック地区の北側
・以下6つの村名A.O.C.あり
Saint-Estèpheサン・テステフ(赤)
・オー・メドックの村名A.O.C.で最も北
Pauillacポイヤック(赤)
Saint-Julienサン・ジュリアン(赤)
MoulisムーリスまたはMoulis-en-Médocムーリス・アン・メドック(赤)
Listrac-Médocリストラック・メドック(赤)
Margauxマルゴー(赤)
オー・メドック最大の村名A.O.C.

Haut-Médocオー・メドック(赤)
・メドック地区の南側

メドック地区の村名A.O.C.は教本の地図と合わせて位置も覚えておきましょう!

グラーヴ地区

✅ボルドー地区の最南部
ギュンツ氷期の砂利=グラーヴの産地名
ソーテルヌ&バルザック地区を内包

主要なA.O.C.

Gravesグラーヴ(赤、辛口白)
Graves Supérieuresグラーブ・シュペリュール(半甘口白、甘口白)
Pessac-Léognanペサック・レオニャン(赤、辛口白)
・グラーヴ北部

メドックの格付け

メドックの格付け【テキスト格付表参照】
1855年パリ万博の際にナポレオン3世の要請で作成
✅万博会期中、第5級シャトー・カントメルルが加えられた
1973年シャトー・ムートン・ロートシルトが第2級から第1級に昇格
✅1989年より第5級シャトー・ダルマイヤックが名称変更

メドックの格付けは、こちらの記事も参考にしてください
メドックの格付けのクイズもご利用ください!

メドックの格付けクイズ

2級サンジュリアンのシャトーは?
5級ポイヤックのシャトーは?
2級サンテステフのシャトーは?
2級ポイヤックのシャトーは?
3級マルゴーのシャトーは?
5級マルゴーのシャトーは?
3級サンジュリアンのシャトーは?
4級サンジュリアンのシャトーは?
5級サンテステフのシャトーは?
3級マルゴーのシャトーは?
10問全問正解するまで帰れま10【メドック格付け】
{{maxScore}} 問中 {{userScore}} 問 正解!
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{{image}}
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メドックの格付けは選択問題に答えられるレベル(シャトー名から格付け何級の何村か、あるいはその逆パータンが解答できる程度)で良いので一通り覚えましょう!

グラーヴの格付け

グラーヴの格付け【テキスト格付表参照】
✅INAOによって任命された審査委員会が作成
✅16のシャトーがワインの色とともに列挙
グラーヴの格付けシャトーはすべて、A.O.C. Pessac-Léognanペサック・レオニャンに属している

グラーヴの格付けは、ワインの色と紐付けて問われるパターンがほとんどなので、色ごとにまとめて覚えるようにしましょう!

クリュ・ブルジョワ

✅1855年の格付けに漏れたメドックのシャトーを対象に1932年に発表された格付け→その後無効判決
✅「メドック・クリュ・ブルジョワ連盟」が結成され、クリュ・ブルジョワを格付けではなく、1つの認定として名称復活
✅「Cru Bourgeois Supérieurクリュ・ブルジョワ・シュペリュール」「Cru Bourgeois Exceptionnelクリュ・ブルジョワ・エクセプシオネル」の上位呼称あり
✅審査は毎年行われ、認定は5ヴィンテージ有効

クリュ・アルティザン

✅1994年にラベル表記が認められる
2022年~2026年ヴィンテージまで33シャトーがクリュ・アルティザンに認定

サンテミリオンとサンテミリオン衛生地区

ドルドーニュ川右岸
✅サンテミリオン衛生地区(4つのA.O.C.)

主要なA.O.C.

Saint-Émilionサンテミリオン(赤)
Saint-Émilion Grand Cruサンテミリオン・グラン・クリュ(赤)
Saint-Georges Saint-Émilionサン・ジョルジュ・サンテミリオン(赤)衛生地区
Montagne Saint-Émilionモンターニュ・サンテミリオン(赤)衛生地区
Lussac Saint-Émilionリュサック・サンテミリオン(赤)衛生地区
Puisseguin-Saint-Émilionピュイスガン・サンテミリオン(赤)衛生地区

サンテミリオンの格付け

サンテミリオンの格付け【テキスト格付け表参照】
第一特別級(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ A/B)特別級(グラン・クリュ・クラッセ)
✅1955年に最初の格付け→その後6回の見直しが行われている
✅最新の格付けが2022年9月8日に発表(以下、第一特別級A)
 ①Château Pavieシャトー・バヴィ(2012年昇格)
 ②Château Figeacシャトー・フィジャック(2022年昇格)
シャトー・オーゾンヌシャトー・シュヴァル・ブランシャトー・アンジェリュスは第一特別級Aから退く(自ら格付けへの参加を見送る)

サンテミリオン、サンテミリオン衛生地区、ポムロール、フロンサックは地図上の位置も確認しましょう!
サンテミリオンの格付けは第一特別級Aが大きく変わっています!

ポムロールとラランド・ド・ポムロール

✅サンテミリオンの北西に隣接する小さなワイン産地
✅バルバンヌ川を境界(南:ポムロール、北:ラランド・ド・ポムロール
✅メルロの銘醸地として知られ、シャトー・ペトリュスが有名

主要なA.O.C.

Pomerolポムロール(赤)
Lalande-de-Pomerolラランド・ド・ポムロール(赤)

フロンサデ

✅ポムロールとイル川を挟み西に位置する
✅ドルドーニュ川右岸

主要なA.O.C.

Fronsacフロンサック(赤)
Canon Fronsacカノン・フロンサック(赤)

コート

✅ガロンヌ川、ドルドーニュ川、ジロンド川沿いに点在するワイン産地
✅コートは「丘」の意味→丘陵地にブドウ畑が広がる
コート・ド・ボルドー連合→「旧産地名の前後にコート・ド・ボルドーの付記可能」

主要なA.O.C.

Côtes de Bordeauxコート・ド・ボルドー(赤)
Cadillac Côtes de Bordeauxカディヤック・コート・ド・ボルドー(赤)
Castillon Côtes de Bordeauxカスティヨン・コード・ド・ボルドー(赤)
Blaye Côtes de Bordeauxブライ・コート・ド・ボルドー(赤、辛口白)
地区最北
Francs Côtes de Bordeauxフラン・コート・ボルドー(赤、辛口白、甘口白)
Sainte-Foy Côtes de Bordeauxサント・フォワ・コート・ド・ボルドー(赤、辛口白、半甘口白、甘口白)
・2016年に新たにコート・ド・ボルドー連合に加わった(旧サント・フォワ・ボルドー)
アントル・ドゥー・メール地区最東端
Côtes de Bourgコート・ド・ブール(赤、辛口白)
・連合を脱退し、独自のA.O.C.を貫く
Blayeブライ(赤)
・ブライ・コート・ド・ボルドーと同一エリアで造られる赤のA.O.C.
Côtes de Blayeコート・ド・ブライ(辛口白)
・ブライ・コート・ド・ボルドーと同一エリアで造られる辛口白のA.O.C.

アントル・ドゥー・メール地区

✅ドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれた広大な地域

主要なA.O.C.

Entre-Deux-Mersアントル・ドゥー・メール、辛口白)
2023年から赤ワインがA.O.C.認定
Cadillacカディヤック(甘口白)
Loupiacルーピアック(甘口白)
Sainte-Croix-du-Montサント・クロワ・デュ・モン(甘口白)
 →上記3つのA.O.C.ワイン産地は、対岸にはソーテルヌ、バルサックが位置

フロサンデ~アントル・ドゥー・メール地区のA.O.C.は、主要なA.O.C.がどの地区に属するかを中心に押さえておきましょう!
A.O.C.アントル・ドゥー・メールは赤ワインが新たにA.O.C.認定されています!

ソーテルヌ&バルサック地区

✅グラーヴ地区の南部、ガロンヌ川左岸
ガロンヌ川小川シロンの合流地点で温度差により霧が発生
貴腐ワインで有名

主要なA.O.C.

Sauternesソーテルヌ(甘口白)✅Barsacバルサック(甘口白)
・世界最高峰の貴腐ワイン
・A.O.C. Sauternesはソーテルヌ、バルサック、ボンム、ファルグ、プレニャックの5ヵ村に認められる
A.O.C. Barsacはバルサック村のみに認められる
・認定品種はセミヨンソーヴィニヨン・ブランソーヴィニヨン・グリミュスカデル
Céronsセロンス(甘口白)

ソーテルヌおよびバルサックの格付け

ソーテルヌおよびバルサックの格付け【P.703格付表】
✅1855年のパリ万博で白ワインも格付けされ、ソーテルヌ、バルザックのワインが対象とされた
プルミエ・クリュ・シュペリュールプルミエ・クリュドゥジエム・クリュの3階級
プルミエ・クリュ・シュペリュール(Château d’Yquemシャトー・ディケム
コミューンがバルサックのプルミエ・クリュ(CoutetクーテClimensクリマンス
コミューンがソーテルヌのプルミエ・クリュ(Guiraudギロー

ソーテルヌ&バルサックの格付けは、上記プルミエ・クリュのシャトーを覚えましょう
バルサックに位置しているのはクーテクリマンスだけです!

ロワール渓谷地方

ロワール渓谷地方概要

✅フランス最大の大河ロワール川、長さ1,012km
✅2000年「シュリー・シュール・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」世界文化遺産

✅気候
海洋性気候(ペイ・ナンテ〜トゥーレーヌ)
大陸性気候(トゥーレーヌ〜サントル・ニヴェルネ)
※海洋性から大陸性への転換点はトゥーレーヌ地区辺り

ブドウ品種
ムロン・ド・ブルゴーニュミュスカデ@ペイ・ナンテ
シュナンピノー・ド・ラ・ロワール@アンジュー&ソミュール〜トゥーレーヌ
カベルネ・フランブルトン@アンジュー&ソミュール〜トゥーレーヌ
ソーヴィニヨンブラン・フュメ@サントル・ニヴェルネ
ピノ・ノワール@サントル・ニヴェルネ

✅地方料理と食材
Tarte Tatinタルト・タタン(リンゴのタルト)
Brochet au Beurre Blancブロシェ・オ・ブール・ブラン(ナント名物カワカマスのブール・ブラン・ソース)
Valençayヴァランセ(A.O.P.チーズ、山羊乳、シェーヴル、ピラミッド形で木炭粉がまぶしてある)
Chavignolシャヴィニョル(A.O.P.チーズ、山羊乳、シェーヴル、饅頭形)

ブドウ品種と気候風土は地区毎に変わっていきます
東にいけばいくほどブルゴーニュに近くなるので、ブルゴーニュの品種になっていきます!
ブドウ品種のシノニムも頻出なので、しっかり押さえましょう

ペイ・ナンテ地区

✅典型的な海洋性気候

主要なA.O.C.ワイン

Muscadetミュスカデ(白)
ムロン・ド・ブルゴーニュ主体
・2018年から10%までシャルドネのブレンドが認められた

Muscadet Sèvre et Maineミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ(白)
・ミュスカデを名乗るA.O.C.の中で地区最大規模
ムロン・ド・ブルゴーニュのみ
・収穫翌年の3月1日まで滓とともに熟成→Sur Lieシュール・リー」の表記可能

Gros Plant du Pays Nantaisグロ・ブラン・デュ・ペイ・ナンテ(白)
フォール・ブランシュを主体とした辛口白
・収穫翌年の3月1日まで澱とともに熟成→「Sur Lie」の表記可能

Coteaux d’Ancenisコトー・ダンスニ(赤、ロゼ、白)
・地元でマルヴォワジーと呼ばれるピノ・グリのみから造られる、残糖20~40g/Lのやや甘口白
・赤とロゼはガメイ主体で造られ、補助品種としてカベルネ・フランが10%まで認められる

A.O.C.ミュスカデやA.O.C.コトー・ダンスニの補助品種は近年追記個所となります
使用品種に特色のあるA.O.C.は要チェックです!

アンジュー&ソミュール地区

✅温暖な海洋性気候
トゥファと呼ばれる石灰岩土壌(ソミュール地区)

主要なA.O.C.ワイン

Anjouアンジュー(赤、白、泡発ロゼ、泡発白)
・泡ロゼ、泡白ともに、瓶内二次発酵
ガメイ100%から造られた赤は「アンジュー・ガメイ」を名乗ることができる

Cabernet d’Anjouカベルネ・ダンジューロゼ
・アンジューと同じエリアで造られる、スティル・ロゼのうち、カベルネ・フランカベルネ・ソーヴィニヨンを用いたワイン

Rosé d’Anjouロゼ・ダンジューロゼ
・アンジューと同じエリアで造られる、スティル・ロゼのうち、カベルネ・フランカベルネ・ソーヴィニヨンコットガメイグロロー(=グロスロなどを用いたワイン

Savennièresサヴニエール(白)右岸
シュナン・ブラン100%の白

Coulée de Serrantクーレ・ド・セラン(白)右岸
シュナン・ブラン100%の白
ニコラ・ジョリー家の単独所有

Coteaux du Layonコトー・デュ・レイヨン(甘口白)左岸
シュナン・ブラン100%の甘口白ワイン
・ロシュフォール・シュール・ロワール村の小字ショームに位置し、一定の条件を満たしたワインは「Premier Cru Chaume」を名乗ることができる。さらに条件を満たした貴腐ワインには「Sélection de Grains Nobles」の表記可能

Quarts de Chaumeカール・ド・ショーム(甘口白)
・A.O.C.コトー・デュ・レイヨンに属するロシュフォール・シュール・ロワール村の小字ショームの中でも、とりわけ条件に恵まれた約40haのエリアに認められたA.O.C.
シュナン・ブラン100%の甘口白ワイン
「Grand Cru」の表記可能

Bonnezeauxボンヌゾー(甘口白)
・A.O.C.コトー・デュ・レイヨンに属するトゥアルセ村の小字ボンヌゾー周辺に認められたA.O.C.
シュナン・ブラン100%の甘口白ワイン

Saumurソミュール(赤、ロゼ、白、発泡ロゼ、発泡白)
・土壌はおおむねトゥファ
・赤はカベルネ・フラン主体
・白はシュナン・ブラン100%

Saumur-Champignyソミュール・シャンピニー(赤)
・ソミュール市南東の8市町村に認められた赤ワインのA.O.C.(ソミュール市以外の7ヵ村はA.O.C.ソミュールの赤と被らない)
カベルネ・フラン主体

ロゼや甘口ワインのA.O.C.を中心に覚えていきましょう

トゥーレーヌ地区

✅海洋性から大陸性へと気候の移る中間地点
トゥファと呼ばれる石灰岩土壌

主要なA.O.C.ワイン

Touraineトゥーレーヌ(赤、ロゼ、白、発泡ロゼ、発泡白)
ガメイを85%以上含む赤ワインは「トゥーレーヌ・ガメイ」を名乗れる
・発泡性ワイン(ムスー)は瓶内二次発酵

Bourgueilブルグイユ(赤、ロゼ)右岸
・アンドル・エ・ロワール県の最西端
赤、ロゼのみ
カベルネ・フラン主体

Saint Nicolas de Bourgueilサン・ニコラ・ド・ブルグイユ(赤、ロゼ)
・赤、ロゼのみ
カベルネ・フラン主体

Chinonシノン(赤、ロゼ、白)左岸
ブルグイユの対岸
・赤、ロゼは、カベルネ・フラン主体
・白は、シュナン・ブラン100%

Vouvrayヴーヴレ(白、発泡白)右岸
シュナン・ブラン主体の白
・ペティヤン(微発泡)、ムスー(発泡)は瓶内二次発酵

Montlouis sur Loireモンルイ・シュール・ロワール(白、発泡白)左岸
ヴーヴレの対岸
シュナン・ブラン100%の白

Chevernyシュヴェルニー(赤、ロゼ、白)左岸
ソーヴィニヨン・ブラン主体の白
ピノ・ノワール主体の赤・ロゼ

Cour Chevernyクール・シュヴェルニー(白)
・この土地でしか栽培されないロモランタンから造られる白

Orléansオルレアン(赤、ロゼ、白)
シャルドネ主体の白
ムニエ主体の赤・ロゼ

Valençayヴァランセ(白、赤、ロゼ)
・同名の山羊乳チーズのA.O.C.チーズあり

ブルグイユとシノンの対岸問題は頻出です!
主要なA.O.C.はブドウ品種を紐づけて覚えていきましょう

サントル・ニヴェルネ地区

✅西部(ルイイ、カンシー、シャトーメイヤン)は温暖な海洋性気候
✅東部(サンセール、プイイ・フュメ)は大陸性気候

主要なA.O.C.ワイン

Pouilly-Fuméプイイ・フュメ(白)右岸
ソーヴィニヨン・ブランの白のみ
シャスラ100%で造ったときにはPouilly sur Loireプイイ・フュメ・シュール・ロワールのA.O.C.が与えられる

Sancerreサンセール(赤、ロゼ、白)左岸
プイイ・フュメの対岸
・赤・ロゼはピノ・ノワール100%、白はソーヴィニヨン・ブラン100%

Quincyカンシー(白)
・1936年、最初に認定されたA.O.C.のひとつ
ソーヴィニヨン・ブラン主体の白のみ

Châteaumeillantシャトーメイヤン(赤、グリ)
・赤はガメイ主体
・グリ(色の淡いロゼ)はガメイ主体で、補助品種の一つであるピノ・グリのみ果皮浸漬が認められる

プィイ・フュメとサンセールは頻出なので、地図上の位置やブドウの使用規定も含め覚えましょう!

中央高地地区

✅半大陸性気候

主要なA.O.C.ワイン

Côte Roannaiseコート・ロアネーズ(赤、ロゼ)
ガメイ100%

Côtes du Forezコート・デュ・フォレ(赤、ロゼ)
ガメイ100%

広域A.O.C.

Crémant deLoireクレマン・ド・ロワール(発泡ロゼ、発泡白)
瓶内二次発酵(瓶内熟成期間:滓とともに9ヶ月以上)

ロワール渓谷地方のA.O.C.はたくさんあるので、特徴的なブドウ品種を使用しているA.O.C.や、特別な表記事項が認められているA.O.C.など、重要なものをまずは覚えていきましょう!
特にロワール川の右岸あるいは左岸どちらに位置するか、また向かい合っているA.O.C.は出題されやすいので注意しましょう!

Vin de Primeur/ Vin Nouveau/ V.D.N./ V.D.L.

Vin de Primeurヴァン・ド・プリムール/Vin Nouveauヴァン・ヌーヴォー(新酒)
ボージョレ・ヌーヴォー解禁日:11月第3木曜日

教本のヴァン・ド・プリムールとして認められているA.O.C.の表で、ボージョレ〜マコン・ヴィラージュまでは生産可能色も覚えましょう!

V.D.N./Vin Doux Naturelヴァン・ドゥー・ナチュレル(天然甘口ワイン)
・ブドウ果汁の発酵中にアルコール添加し、発酵を停止(Mutageミュタージュ
・ルーション地方の三大V.D.N.(MauryモーリィBanyulsバニュルスRivesaltesリヴザルト
V.D.N.とV.D.L.両方造れるA.O.C.(Frontignanフロンティニャンのみ)

Rancioランシオ
・太陽にさらした樽で長期熟成し、酸化による特有の色と風味を持つワイン
Clairette du Languedocクレレット・デュ・ラングドック(V.D.L.白、ランシオ白):クレレット100%

V.D.L./Vin de Liqueurヴァン・ド・リキュール
発酵前(未発酵)のブドウ果汁(一部は発酵中もあり)にアルコールを添加し、樽やタンクで熟成
・コニャック地方(Pineau des Charentesピノー・デ・シャラント、生産可能色:赤・ロゼ・白)
・アルマニャック地方(Floc de Gascogneフロック・ド・ガスコーニュ、生産可能色:ロゼ・白)

V.D.N.とV.D.L.の違いを理解し、上記の重要なA.O.C.は位置する地方名も含め覚えましょう

フランス②(プロヴァンス地方・コルシカ島、ラングドック・ルーション地方、シュッド・ウエスト、ボルドー地方、ロワール渓谷地方) 予想問題

理解度の確認のため、10問全問正解するまで帰れま10にチャレンジしてみましょう!

10問全問正解するまで何度もチャレンジしてみてください。問題には教本の該当ページを記載してありますので、間違った問題や解答に迷った問題は、都度教本に戻って復習してみてください。

地方料理Tarte Tatin(リンゴのタルト)が有名なフランスの地方はどこか?【P.722】
次のうち、コルシカ島で有名なチーズはどれか?【P.664】
ルーション地方のA.O.C.でスティルワインとV.D.N.の両方が認められているA.O.C.は次のどれか?【P.677 】
次のうち、グラーヴの格付けで、赤・白ともに格付けされているシャトーはどれか?【P.709】
ロワール渓谷のA.O.C. Coteaux du Layonに属するロシュフォール・シュール・ロワール村の一部のエリアに認められ、「Grand Cru」の表記が可能なシュナン・ブランから造られる甘口白ワインのA.O.C.は何か?【P.726】
プロヴァンスワイン全生産量の95%を占める3大A.O.C.のロゼワイン生産量は、フランス全体のA.O.C.ロゼワインの約何%を占めるか?【P.658】
ボルドー市が位置する緯度は、日本ではどこの都道府県にあたるか?【P.704】
メドックの格付けで、1989年よりChâteau Mouton Baronne Pilippeから名称変更されたシャトー名は何か?【P.708】
次のロワール渓谷地方に関する記述のうち、正しいのはどれか?【P.721】
次のプロヴァンス地方のA.O.C. Côtes de Provenceの地理的名称付きA.O.C.のうち、2019年に新たに認められたのはどれか?【P.660】
10問全問正解するまで帰れま10【フランス②:プロヴァンス地方・コルシカ島、ラングドック・ルーション地方、シュッド・ウエスト、ボルドー地方、ロワール渓谷地方】
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