【つくってみた!】ワイン伝来マップ 〜新世界編〜

ソムリエ/ワインエキスパート呼称資格認定試験の学習ツールとして、
ワインの伝来マップ〜新世界編〜をつくってみました!
教本の記述をベースに、新世界の国々にどのタイミングでどこからワインが伝わったのかを地図で示しました。ワインが初めて伝わった年代を問われることも多いのと、新世界は国が多くこんがらがってしまうので、頭の整理に役立つと思います。

ワイン伝来マップ 〜新世界編〜

日本ソムリエ協会教本(2020年度版)の記述をソースに、ワイン伝来マップをつくりました!

【作り方】ワイン用ブドウ樹が最初に伝わった年代を、世紀表記に統一し、さらに1世紀を初頭・中頃・後半に分類しています。ワイン用ブドウ樹が最初に伝わった年代は、正確な記述がない場合は、それに近い記述(例:ブドウ栽培)を代用しています。
また、どこの国から伝わったかについては、正確な記述がない場合は、それに準ずる記載を元に判断しています(例:オランダ人によって伝えられた=オランダ)。

大まかな伝来時期と、どこの国から伝わったかを捉える参考資料としてご使用ください。

ワイン伝来マップ 〜新世界編〜

緑の矢印:オランダ経由で伝わった
青の矢印:スペイン経由で伝わった
ピンクの矢印:その他の経由で伝わった

ワイン伝来マップ ソース

教本は日本ソムリエ協会教本2020年度版を元にしています

日本

伝来時期・国不明

✅以下のソースから、日本にワイン用ブドウ樹が他国から伝来したという記述とその時期を特定することができませんでした。そのため、ワイン伝来マップには含めていません。

【教本P.61】1874年、山田宥教、詫間憲久の両名が甲府にて初めて本格的ワイン造りをはじめた。
【教本P.61】初の本格的なワインは1627年には、福岡県において造られていたことになる。
【教本P.621】ポルトガルは日本に到達し、これを機に日本では南蛮貿易が始まり、織田信長等の大名の保護のもと、南蛮文化が栄えた。織田信長が好んで飲んだといわれる「珍陀酒」はポルトガルの赤ワインで、ヴィーニョ・ティントが珍蛇に変わって伝わったという説もある。 
※南蛮文化が栄えた(約1580年〜1614年頃と想定)
【教本P.68】甲州ブドウの来歴については確かな記録が残っていない。

南アフリカ

17世紀中頃にオランダから

✅以下のソースから南アフリカにブドウ栽培が伝来したのは17世紀中頃オランダからとしました。

【教本P.104】オランダ東インド会社のリーベックがこの地(ケープタウン)にブドウの栽培を開始したのは1655年のこと

アルゼンチン

16世紀中頃にスペインから

✅以下のソースからアルゼンチンにブドウ樹が伝来したのは16世紀中頃スペインからとしました。

【教本P.145】コロンブスの新大陸発見以降、キリスト教の伝道師がスペインから持ち込んだと言われている。(中略)
アルゼンチンにブドウ樹を運んだ伝道師は三つのグループに分かれるようだ。ひとつは1540年代から1560年にかけて、ペルーからアルゼンチン北西部に入った。

オーストラリア

18世紀後半に南アフリカ、ブラジルから

✅以下のソースからオーストラリアにブドウ樹が伝来したのは18世紀後半南アフリカとブラジルからとしました。

【教本P.158】オーストラリアに最初にワイン用ブドウ樹が持ち込まれたのは、1788年南アフリカの喜望峰とブラジルからシドニーにもたらしたものだった。
※喜望峰(ケープタウンにある岬)

カナダ

19世紀初頭にアメリカから

✅以下のソースからカナダにブドウ樹が伝来したのは19世紀初頭アメリカからとしました。

【教本P.215】カナダのワイン造りは1811年にジョン・シラーがオンタリオ州で始めたのが最初であるが、東部はアメリカのニューヨーク、ペンシルバニア州の影響を受けて発展

チリ

16世紀中頃にスペインから

✅以下のソースからチリにブドウ樹が伝来したのは16世紀中頃スペインからとしました。

【教本P.225】チリのブドウ栽培は16世紀半ばスペインのカトリック伝道者が聖餐用ワインを造るためパイス種を植えたことに始まる

アメリカ東部

17世紀中頃にオランダから

✅以下のソースからアメリカ東部にブドウ樹が伝来したのは17世紀中頃オランダからとしました。

【教本P.311】17世紀中頃オランダ人によってマンハッタン島に初めてブドウが植えられた

アメリカ西部

18世紀後半にスペインから

✅以下のソースからアメリカ西部にブドウ樹が伝来したのは18世紀後半スペインからとしました。

【教本P.286】スペインによる植民地化が進んだ。18世紀後半にフランシスコ修道会が、バハ・カリフォルニアからアルタ・カリフォルニアに北上し、太平洋沿岸にスペイン原産のワイン用ブドウをもたらした。

ニュージーランド

19世紀初頭にオーストラリアから

✅以下のソースからニュージーランドにブドウ樹が伝来したのは19世紀初頭オーストラリアからとしました。

【教本P.607】ニュージーランドに初めてワイン用ブドウが植えられたのは1819年。サミュエル・マースデンが、オーストラリアのシドニーから持ち込んだ

ウルグアイ

17世紀後半にスペインから

✅以下のソースからウルグアイにブドウ樹が伝来したのは17世紀後半スペインからとしました。

【教本P.675】ウルグアイのワイン史の幕開けは17世紀末に遡る。この頃、植民地開拓者たちによりスペインから初めてブドウが持ち込まれ、国の南東に植えられたのがブドウ栽培の始まりである。

まとめ

こうして一つのマップとしてまとめてみると、全体の流れが頭に入ってきて覚えやすいですね!いろんな年代を覚えなければならないので、体系的に記憶すると忘れにくいので、ぜひ活用してください!!

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