ソムリエ/ワインエキスパート試験対策について、教本の出題ポイントをまとめています
昨年度からの変更点や、頻出箇所などポイントを抑えて解説します
最後に確認問題を掲載してありますので、理解度の確認に使用してください!
各項目の出題ポイント、ヒントはボックスで示しました
必ず押さえておくべき用語は青字、人名は赤字、ブドウ品種は緑字で表示しています
その他黒字の部分もできるだけ広く覚えるようにしましょう!
また、重要な箇所は黄色のアンダーラインで示しています

昨年からの主な変更点
ドイツ
- プロフィールが全面改訂【P.470-471】
- 気候風土が全面改訂【P.472-473】
- 2024年ヴィンテージレポート更新【P.473】
- 主なブドウ品種の『主要品種』の説明文が全面改訂【P.473】
- 主なブドウ品種の『白品種の傾向』の説明文が全面改訂【P.474】
- 主なブドウ品種の『PIWI品種の台頭と進化』の説明文一部追記(PIWIは農薬の使用量を~実現している点が注目されている。)【P.474】
- 主なブドウ品種の『代表的なPIWI品種とその特性』の項が新設【P.475-476】
- 『ドイツの地質とワイン』の項が新設【P.476】
- 残糖値とスタイルに①残糖とアルコール濃度、②肩書と格付けが追加【P.479】
- 『ドイツワイン法におけるtrocken表記とpHがもたらす味覚特性』の項が新設【P.479-480】
- 『歴史的醸造スタイルの再評価とリースリングにおける乳酸発酵の復興』の項が新設【P.480】
- その他のワインに『スパークリングワイン』の説明文が追加【P.480-481】
- 2021年の新ドイツワイン法の説明文が追記改訂(2009年のEUワイン市場改革により~多くの課題が残されている。)【P.483】
- アールに『土壌』の項が新設【P.486】
- アールの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.487】
- モーゼルの歴史に一文追記(しかし近年のワインを~危惧されている。)【P.488】
- モーゼルに『土壌』の項が新設【P.488】
- モーゼルの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.489】
- ミッテルラインに『土壌』の項が新設【P.489-490】
- ミッテルラインの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.490】
- ラインガウに『土壌』の項が新設【P.491】
- ラインガウの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.492】
- ナーエに『土壌』の項が新設【P.492-493】
- ナーエの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.493】
- ラインヘッセンに『土壌』の項が新設【P.494】
- ラインヘッセンの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.495】
- プファルツの説明文一部追記(プファルツはほぼ中央にある~Oberhaardtとも称した。)【P.495】
- プファルツに『土壌』の項が新設【P.496】
- プファルツの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.496】
- ヘッシッシェ・ベルクシュトラーセに『土壌』の項が新設【P.497】
- ヘッシッシェ・ベルクシュトラーセの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.498】
- フランケンに『土壌』の項が新設【P.499】
- フランケンの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.499-500】
- ヴュルテンベルクのプロフィール、歴史、気候風土の説明文全面改訂【P.500-501】
- ヴュルテンベルクに『土壌』の項が新設【P.501】
- ヴュルテンベルクの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.502】
- バーデンのプロフィールの説明文全面改訂【P.502】
- バーデンの歴史の説明文一部追記(このイベントは~注目を集めつつある。)【P.503】
- バーデンの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.504】
- ザーレ・ウンストルートのプロフィール、歴史の説明文全面改訂【P.504-505】
- ザーレ・ウンストルートの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.505】
- ザクセンの歴史の説明文全面改訂【P.506】
- ザクセンの主要ブドウ品種に説明文が追加【P.506】
ドイツは各生産地域の説明文が大幅に追記改訂されていますので、ポイントを整理しておきましょう。
オーストリア
- プロフィールの説明文一部改訂(過去5年の収量を~ヴィンテージであることを表している。)(2023年時点で~比べても非常に多い。)【P.311】
- 2024年ヴィンテージ情報が更新【P.312】
- ヴァッハウD.A.C.の説明文一部追記(著名な畑も数多いが~などが挙げられる。)【P.323】
- カンプタールD.A.C.の説明文一部追記(特にリート・ハイリゲンシュタインは~のとは対照的である。)【P.324】
オーストリアは一部のD.A.C.に畑レベルの追記事項がありますので、余裕があれば覚えるようにしましょう。
ドイツ
プロフィール
✅13の生産地域(BA)
・11地域(旧西ドイツ)はフランス国境に近い南西部に集中し、ライン川とその支流に広がる
・2地域(旧東ドイツ)はチェコやポーランドに近い東部に位置し、エルベ川とその支流に広がる
✅EUのゾーン分類ではドイツの大半が最も冷涼なゾーンA(バーデンのみゾーンB)
・樺太の北緯に相当
歴史
✅800年 カール大帝がワイン造りの普及に貢献
✅1136年 ラインガウにエーバーバッハ修道院設立→ピノ・ノワールをブルゴーニュから持ち込んだ説あり
✅1720年 ヨハニスベルグでリースリングの苗木が大量に植樹
✅1775年 ヨハニスベルグで貴腐ワインの醸造が毎年試みられるようになる
✅1860年代 ラインガウ、モーゼルで畑の格付けが行われる
✅1960年代~70年代 甘口ワインブーム
✅1985年 ジエチレングリコール混入事件で甘口ワインの不信感が蔓延し、辛口ワインの需要高まる
✅2000年頃 VDP.プレディカーツヴァイン醸造所連盟とラインガウワイン生産者連盟によるブドウ畑の格付け制度導入
✅2000年代前半 辛口リースリングの人気高まる→「リースリング・ルネッサンス」
✅2009年 EU全体で原産地呼称制度が採用→ドイツでも1971年の果汁糖度を基準にした格付け制度に加えて、地理的呼称範囲を基準にした格付けが導入
気候風土
✅旧西ドイツ11生産地域:太平洋と大陸の両方の気候的影響を受ける
✅旧東ドイツの2生産地域:大陸性気候の影響が強い
✅近年は気候変動の影響で、遅霜、猛暑と干ばつ、豪雨と雹、高温多湿にともなう病害の蔓延などのリスク増加
✅カビ体制品種(PIWI)の需要が高まっている
✅2024年ヴィンテージレポート
・多くの地域で遅霜の被害(特にザクセン、ザーレ・ウンストルート、アールで最大80%収穫減)
・収量減により果実の凝縮感が高まり、酸とミネラルによる明瞭な骨格を持ち、アルコール濃度はやや低めな傾向
主なブドウ品種
✅白ブドウの栽培面積が約7割を占める
✅白ブドウ1位(全体1位、ブドウ畑面積の約1/4を占める):リースリング
✅黒ブドウ1位:シュペートブルグンダー
✅重要なシノニム
・ミュラートゥルガウ=リヴァーナー
・グラウブルグンダー=ルーレンダー=ピノ・グリ
・ヴァイスブルグンダー=ピノ・ブラン
・シュペートブルグンダー=ピノ・ノワール
・レンベルガー=ブラウフレンキッシュ
✅ブドウ品種の交配
・ミュラー・トゥルガウ(リースリング X マドレーヌ・ロイアル)
・ドルンフェルダー(ヘルフェンシュタイナー X ヘロルドレーベ)
✅近年栽培面積が増えているのがフランス系の白品種(グラウブルグンダー、ヴァイスブルグンダー、シャルドネ)
✅カビ菌耐性品種(PIWI)の台頭と進化
・ドイツのブドウ畑全体の約3%を占める
・PIWIは農薬の使用を最大で約80%削減できる
・近年「第四世代PIWI」と呼ばれる品種群が登場し、ヴィニフェラに極めて近い味わいを実現
✅代表的なPIWI品種
【白ワイン用品種】
・ソーヴィニエ・グリ
・カベルネ・ブラン
・ソラリス
・ヨハニター
・ムスカリス
【赤ワイン用品種】
・レゲント
・カベルネ・コルティス
ブドウ品種のシノニムや交配は頻出です!
また、最近注目されているPIWI品種の事例も余裕があれば覚えておきましょう
ドイツの地質とワイン
✅ライン粘板岩山地
・4億年前、デヴォン紀の大陸衝突により誕生
・現在のモーゼル、アール、ナーエ上流、ラインガウ北部、ミッテルラインのブドウ畑の母岩
・リースリングに緊張感のある酸と明確なミネラル感、透明感のある味わいをもたらす
✅三畳紀(雑色砂岩、貝殻石灰岩、コイパー)
・ラインヘッセン西部、プファルツ、フランケン、ヴェルテンベルク
・石灰質土壌はブドウの酸を中和し、ワインに骨格と構造をもたらす
✅レス土の産地
・レスと呼ばれる細粒の黄土状堆積物が厚く分布する地域
・ラインヘッセン、プファルツ南部、バーデン南部
・石灰を含み、柔らかく通気性と保水性に優れる栽培上理想的な性質
・果実味が豊かで酸の穏やかなスタイルのワイン
地質と土壌については、今期大きく追記改訂されたポイントです
ワイン法と品質分類
✅1971年のワイン法(収穫時の果汁糖度による格付け)
✅2009年、地理的呼称による格付けが導入(表記は任意、収穫時の果汁糖度による肩書は伝統的表示として維持)
✅1999年、ラインガウではブドウ畑の格付けが施行
✅2001年、プレディカーツヴァイン醸造所連盟による独自の地理的呼称範囲による格付け開始
✅2021年、改正ドイツワイン法が施行され、1971年の収穫時の果汁糖度による格付けから、地理的呼称範囲に移行(2025年までは移行期間、ラベル表記は2026年産から)
ドイツワインの地理的構成
✅13の特定ワイン生産地域(BA:Bestimmte Anbaugebiete)
✅ベライヒ:13の特定ワイン生産地域は51地区のベライヒに分かれる(以下、頻出ベライヒ)
・BAラインガウ:Johannisberg
・BAモーゼル:Burg Cochem、Bernkastel
・BAバーデン:Kaiserstuhl
・BAザクセン:Meissen
✅集合畑(Großlage):ベライヒの次に大きな地理的単位で、複数の単一畑(Einzellage)を包括
✅単一畑(Einzellage):一部に集合畑に属さない単一畑やベライヒに属さない単一畑もある
✅Landwein:特定ワイン生産地域(BA)の他に26のラントヴァイン生産地域がある。フランスのVins de Paysに相当する日常消費用ワインのカテゴリー
✅2014年から、伝統的なブドウ畑の名前をブドウ畑登記簿に登録すればラベル表記可能
ドイツの地理的構成は少しわかりにくいですが、次の品質分類と合わせて覚えましょう!
品質分類
ドイツワインは以下の2つのカテゴリーに分けられる
(A)保護原産地表示のないワイン
(1)EUワイン
(2)原産地呼称のないドイツワイン
(B)保護原産地表示のあるワイン
(1)地理的表示保護ワイン:g.g.A.(Landwein)
・ラントヴァイン指定地域で栽培収穫されたブドウを85%以上使用すること
・アルコール濃度8.5% voL以上
・生産量はドイツワイン全体の4.2%にすぎない
(2)原産地呼称保護ワイン:g.U.
①Qualitätswein
・13のBAの、いずれか1つの地域内で栽培・収穫されたブドウを100%使用
・アルコール濃度7.0% voL以上
・アルコール濃度を補うためのシャプタリゼーション(補糖)が可能
・各BAの品質検査を受け、公的検査番号をラベルに表示する(検査番号の最右2桁は検査年)
・生産量はドイツワイン全体の78.1%
②Prädikatswein
・生産条件はクヴァリテーツヴァインの規定に準じるが、補糖は禁じられている
・アルコール濃度7.0% voL以上(ベーレンアウスレーゼ以上は5.5% voL以上)
・以下6つの肩書き(収穫時のブドウ状態と果汁糖度およびワインスタイルで分類)
a)Kabinett(繊細で軽いスタイル、70~85°エクスレ以上)
b)Spätlese(完熟したブドウを用いる。Kabinettよりも香り高く、味わいに深みのあるスタイル、80~95°エクスレ以上)
c)Auslese(完熟しているか貴腐のついているブドウを用いる。香り高く複雑で深みがあり、貴腐独特の香味が期待、88~105°エクスレ以上)
d)Beerenauslese(貴腐ブドウか過熟したブドウ顆粒を手作業で収穫。香り高く濃厚で複雑なスタイル、110~128°エクスレ以上)
e)Eiswein(樹上で氷点下7℃以下の寒気で凍結したブドウ。糖分とともに酸度の高い濃厚な甘口、110~128°エクスレ以上)
f)Trockenbeerenauslese(相当程度に乾燥した貴腐ブドウを手作業で収穫・選別。濃厚かつ複雑で高貴な甘口であることが期待、150~154°エクスレ以上)
・生産量はドイツワイン全体の16.3%
プレディカーツヴァインの肩書は頻出です。果汁糖度基準の順番に覚えましょう!
残糖値とスタイル
✅残糖値に応じた以下の表記あり(ラベル表記は任意)
・trocken:残糖値が4g/L以下。もしくは9g/L以下で総酸度が残糖値を2g/L以上下回らないこと
・halbtrocken:残糖値がトロッケンを超え、かつ12g/L以下か、18g/L以下で総酸度が残糖値を10g/L以上下回らないこと
・lieblich:残糖値がハルプトロッケンを超え、かつ45g/L以下
・süß:残糖値が45g/L以上
・feinherb:オフドライ
✅残糖とアルコール濃度
・ラベルに「trocken(辛口)」、「halbtrocken(中辛口)」、「feinherb(オフドライ)」といった甘辛表示がない場合、アルコール濃度が高いほど辛口である可能性が高い
・カビネットやシュペートレーゼで辛口表示がない場合、甘口である可能性が高い
✅Oechsle
・Ferdinand Oechsleが提唱したブドウ果汁糖度測定法
その他のワイン
スパークリングワイン
✅ヨーロッパ最大規模のスパークリングワイン生産国であり、世界最大の消費国
✅スパークリングワインは大手7社で全体の75%を占める
(1)Perlwein
・弱発泡性ワイン(炭酸気圧は20℃で1~2.5気圧)
・最低アルコール濃度7%
・イタリアのFrizzante、フランスのPétillantに相当
(2)Schaumwein、Sekt
・Schaumweinは発泡性ワインの総称で、品質ごとに以下4つに分類
①Schaumwein:炭酸気圧は20℃で3.0bar以上、アルコール9.5%以上
②Sekt/Qualitätsschaumwein:炭酸気圧は20℃で3.5bar以上、アルコール10%以上
③Deutscher Sekt:ドイツ国内産のベースワイン(ラントヴァイン)から生産
④Sekt b.A./Qualitätsschaumwein b.A.:BAで生産されたクヴァリテーツヴァインから生産(以下2つのカテゴリーあり)
a)Winzersekt:自家栽培、自家醸造したベースワインをゼクトに仕立てたもの。伝統的瓶内二次発酵。製造期間は一次発酵を含めて9ヵ月以上
b)Crémant:高品質なゼクトb.A.。製造期間は一次発酵を含めて9ヵ月以上
(3)Pét-Nat
・一次発酵途中で瓶詰めする、メトード・アンセストラルと同様の製法で醸造するスパークリングワイン
・Pét-NatはPétillant Naturelの略
・近年ナチュラルワインの台頭をうけて存在感を増している
✅ゼクトに関する近年の動向
●伝統的ゼクト生産者連盟(Verband traditionaller Sektmacher):伝統的瓶内二次発酵で手工業的にゼクトを生産する醸造所団体で加盟醸造所数は44
●VDPの格付けゼクト
・2020年に高品質なゼクトの格付け規約が発表
a)VDP. SEKT
・全貌圧搾、伝統的瓶内二次発酵で15ヶ月以上の瓶内熟成(ヴィンテージ付きは24ヶ月以上)
b)VDP. SEKT.PRESTIGE
・ヴィンテージの有無にかかわらず36ヶ月以上の瓶内熟成が必須
スパークリングワインの分類はややこしいですが、よく問われますので覚えましょう!
ゼクトの動向は今期追加項目なので、要チェックです!
ロゼワイン
(1)Roséwein/Rosé:赤ワイン用品種のみから醸造されたロゼワイン
(2)Weißherbst:単一の赤ワイン用品種から醸造されたロゼワインの一種でクヴァリテーツヴァインもしくはプレディカーツヴァインであることが必要。Weißherbstとラベル表記する場合、品種名も表示しなければならない。ロゼワインと表示してはならない
(3)Blanc de Noirs:赤ワイン用品種のブドウを発酵前に圧搾して醸造。外観は白ワイン。2021年のドイツワイン法改正ではg.U.であることが条件として加わった
(4)Rotling:赤ワイン用と白ワイン用のブドウ、もしくはその果汁を混ぜて醸造。生産地域によって独特の名称あり
・ヴェルテンベルク(Schillerwein)
・バーデン(Badisch Rotgold)
・ザクセン(Schieler)
ビオワイン
✅有機農法の畑:国内ブドウ畑全体の約15%
✅代表的な生産者団体
・ECOVIN:1985年設立、最大規模で227ワイナリーが加盟
・Demeter:バイオダイナミクスの団体、115ワイナリーが加盟
・その他の団体:Naturland、Biolandなど
ビオワインの記載は最近のトレンドとして教本全体で記載ボリュームが増えています
各認証団体の違いを押さえておきましょう!
2021年の新ドイツワイン法
✅2021年にドイツワイン法改正
・新制度によるラベル表は2026年産から義務付け、2028年産から畑の格付けをラベル記載できる
✅収穫時の果汁糖度から地理的呼称範囲へ変更
(A)保護原産地表示のないワイン
(1)EUワイン
(2)保護原産地表示のないドイツワイン
(B)保護原産地表示のあるワイン
(1)地理的表示保護ワイン(g.g.A.)→現行のラントヴァインと同じ
(2)原産地呼称保護ワイン(g.U.)→現行のクヴァリテーツヴァインと同じ
①Anbaugebiet(生産地域名呼称ワイン)
②Region(地区名ワイン)
③GemeindeもしくはOrtsteil(市町村名もしくはその区域名ワイン)
④Einzellage(単一畑ワイン)か、それよりも狭い範囲の地理的呼称
⑤Erstes Gewächs(プルミエ・クリュ辛口)およびGroßes Gewächs(グラン・クリュ辛口)
2021年新ドイツワイン法の格付けは、各カテゴリーの格付け順位や、その地理的呼称範囲を押さえるようにしましょう!
ブドウ畑の格付け
ドイツにおけるブドウ畑の格付けの経緯
(1)ラインガウブドウ栽培者連盟の格付け
・1999年にラインガウで格付け制度始まる(Erstes Gewächs)
(2)VDP.プレディカーツヴァイン醸造所連盟の格付け
・ドイツのブドウ畑の格付けを推進している生産者団体
・約200の醸造所が加盟
・2001年にファルツとラインヘッセンのVDP加盟醸造所を中心に3段階の格付けが決定(Großes Gewächs、Ortswein、Gutswein)
・2006年に最上ブドウ畑をErste Lage、そこから産出される辛口をGroßes Gewächsと呼ぶことに
・2012年に3段階から4段階の格付けとなる(VDP. Großes Lage、VDP. Erste Lage、VDP. Ortswein、VDP. Gutswein)
【VDPの品質基準】
①VDP. Gutswein(醸造所名入りワイン):エントリーレベル
②VDP. Ortswein(使用村名入りワイン):市町村名ワインに相当
③VDP. Erste Lage(1級区画):プルミエ・クリュに相当
④VDP. Große Lage(特級区画):グラン・クリュに相当
ワインの産地と特徴
アール
✅ドイツ西部における最北のブドウ栽培地域
✅2021年7月に豪雨に続く大洪水で、ほぼすべての醸造所が深刻な被害→ボトルに泥が付いたままのボトルを「洪水ワイン」として販売
✅土壌
・ライン粘板岩山地の一部
・上流から下流にかけて粘板岩→硬砂岩→肥沃な土壌に変化し、ワインの香味の違いとして現れる
✅郷土料理
・Wildschweinbraten(イノシシのソテー)
✅主要ブドウ品種
・赤ワイン用ブドウ栽培比率約80%(ドイツ最大)→シュペートブルグンダー最大
・ピノ・マドレーヌ(=フリューブルグンダー)
✅ベライヒ(1)
・Walporzheim/Ahrtal
モーゼル
✅2006年まではMosel-Saar-Ruwerと称していた
✅渓谷の斜面の約4割が斜度30%の急斜面の畑(Steillage)
✅辛口からオフドライのワインが約4割を占める
✅気候風土
・ブドウ畑はフンスリュック山地とアイフェル山地に挟まれた渓谷にある
・年に数日アイスヴァインの収穫が可能
✅土壌
・ライン粘板岩山地の一部
・中流域のヴェーレン村周辺は青色粘板岩が多く、銘醸地が集中
✅郷土料理
・Dibbelabbes(すりおろしたジャガイモ)
・Gräwes(ザウアークラウトと炒めたベーコンをジャガイモのピュレに混ぜたもの)
✅主要ブドウ品種
・白ワイン用品種の比率9割(ドイツ最大)→リースリングが約60%で最大
✅ベライヒ(6)
・Burg Cochem
・Bernkastel
・Ruwertal
・Saar
・Obermosel(ルクセンブルクの対岸、エルブリングの特産地)
・Moseltor
ミッテルライン
✅栽培面積はドイツで最小
✅ブドウ畑の85%が斜度30度以上の急斜面
✅郷土料理
・Rheinischer Sauerbraten(牛か馬の肉塊をマリネし、焼き色を付けマリネ液で蒸し煮)
✅主要ブドウ品種
・リースリングがブドウ畑の2/3を占め最大
✅ベライヒ(2)
・Siebengebirge
・Loreley
ラインガウ
✅若手醸造家育成のガイゼンハイム大学がある
✅1136年エーバーバッハ修道院が設立→シュペートブルグンダーをラインガウに持ち込んだ
✅ワインの肩書カビネットの語源は特別に優れた品質のワインを貯蔵する部屋(Cabinet)
✅1867年にドイツで初めてブドウ畑を3段階に格付けした地図が刊行
✅土壌
・東部はレス土やローム質の肥沃な土壌
・中央部は多様な土壌
・西部はより岩盤質となり粘板岩や珪岩などが土壌の主成分→特にアスマンズハウゼンはシュペートブルグンダーに適した区画とされている
✅郷土料理
・Himmel und Erde(天国を意味する「ヒルメン」はアップルムース、地上を意味する「エアデ」はジャガイモのピュレ。この2つの付け合わせとグリルの盛り合わせ)
✅主要ブドウ品種
・白ワイン用品種の比率85.2%→リースリング約76%
・赤ワイン用品種はシュペートブルグンダーが12.6%を占める
✅ベライヒ(1)
・Johannisberg
ナーエ
✅ラインヘッセンとミッテルラインに挟まれた産地
✅郷土料理
・Handkase mit Musik(サワーミルクのチーズにタマネギのみじん切りをのせたもの)
✅主要ブドウ品種
・リースリングが主要品種
✅ベライヒ(1)
・Nahetal
ラインヘッセン
✅ドイツ最大のワイン生産地域
✅若手醸造家が2001年に団体Message in a bottleを結成し高品質なワイン造りに取り組む
✅ヴォルムスの聖母教会の周囲にあるブドウ畑から造られた甘口ワインがリープフラウミルヒとして18世紀半ばころから有名に→1971年のドイツワイン法で特定の個性を持つ甘口白ワインとして規定され、他の地域(ナーエ、ファルツ、ラインガウ)でも造られるようになった
✅「千の丘のある地方」と呼ばれている
✅東部のライン川沿いにはローター・ハングとして知られる赤色を帯びた土壌の斜面がある
✅郷土料理
・Zwiebelkuchen(炒めたタマネギとベーコンを生クリームと卵に混ぜこんで焼いたパンケーキ)
✅主要ブドウ品種
・約2/3を白品種が占める
・ジルヴァーナーはフランケンに次いで栽培面積が広い
・赤ワイン用品種の栽培面積が、この10年間で倍以上に増えた
✅ベライヒ(3)
・Nierstein
・Wonnegau
・Bingen
プファルツ
✅ドイツで2番目に大きなワイン生産地域
✅南端はフランスとの国境に接し、一部のブドウ畑はフランス側にある
✅ドイツワイン産地の中でも特に温暖で乾燥した地域
✅西側のハールト山地(プファルツの森)により大陸性気候がもたらされる
✅郷土料理
・Saumagen(豚の胃袋を使用したソーセージ)
✅主要ブドウ品種
・リースリングが1/4を占める
・ドイツ全体の約4割のソーヴィニヨン・ブランが栽培
・赤ワイン用品種は全体の3割(ドイツ最大)
✅ベライヒ(2)
・Mittelhaardt-Deutsche Weinstraße(北部)
・Südliche Weinstraße(南部:かつてはOberhaardtとも称した)
ヘシッシェ・ベルクシュトラーゼ
✅ドイツで二番目に栽培面積の狭いワイン生産地域
✅ドイツのトスカーナあるいはリヴィエラと称され、風光明媚で温暖な気候
✅ドイツで春が最も早く訪れ、冬の訪れも遅い→リースリング栽培に適している
✅郷土料理
・Odenwälder Frühstückskäse(牛の生乳を使ったソフトチーズ。マンステールと同じ製法)
・アップルワイン、蒸留酒が名産
✅主要ブドウ品種
・リースリングが約35%を占める
・ローター・リースリング(リースリングの祖先ではないかとされる)を特産品主としてアピールしようとする動きあり
✅ベライヒ(2)
・Umstadt
・Starkenburg
フランケン
✅マイン川
✅バイエルン州に属する
✅従来の3つのベライヒが、2017年に12のベライヒに細分化された
✅昔から辛口にこだわって生産
✅ボックスボイテルという、ずんぐりとした平たいボトルが特徴
・ボトル使用率は約30%
・語源は「山羊の睾丸袋」、「祈祷書を入れる袋」、「体の前に装着した袋」などの説あり
・2015年に新しいデザインのボックスボイテル「Bocksbeutel PS」を発表(2020年時点でボックスボイテル全治の約2/3を占める)
✅郷土料理
・Karphen blau(シュタイガーヴァルト南部のアイシュグルントでは鯉の養殖が盛んで、鯉料理が名物。クリスマスシーズンに食される)
✅主要ブドウ品種
・白ワインが約8割を占める
・ジルヴァーナー(約25%)、ミューラー・トゥルガウ(約22%)の栽培面積が多い
・赤はドミナが栽培面積最多
✅ベライヒ(新12)(旧3)※以下旧ベライヒを示す
・Mainviereck
・Maindreieck
・Steigerwald
ヴュルテンベルク
✅ネッカー川の中・上流域とその支流に分布
✅栽培面積はドイツで第4位の規模を誇る
✅レムスタールは冷涼で緊張感のある白ワイン産地として評価
✅郷土料理
・Maultasche(四角いパスタ生地に具材を入れて茹でた郷土料理。残り物を有効活用するシュヴァーベン地方の倹約精神から生まれたとされる)
✅主要ブドウ品種
・栽培面積の65%を赤ワイン用品種が占める
・2019年にリースリングがトロリンガーを抜いて栽培面積1位
✅ベライヒ(6)
・Kocher-Jagst-Tauber
・Württembergisch Unterland
・Remstal-Stuttgart
・Oberer Neckar
・Württembergischer Bodensee
・Bayerischer Bodensee
バーデン
✅ドイツで3番目に大きなワイン生産地
✅「ブルゴーニュの門」Burgundische Pforteといわれる低地から暖かい風が流れ込み、南部の地区に影響を与えている
✅郷土料理
・Flammkuchen(フランスのタルト・フランベでピザ)
✅主要ブドウ品種
・シュペートブルグンダーが栽培面積の32%を占める
✅ベライヒ(9)
・Tauberfranken(最北)
・Badische Bergstraße(ライン川沿いの最北)
・Kraichgau
・Ortenau
・Breisgau
・Kaiserstuhl(ドイツ有数の長い日照時間→凝縮感と力強さのあるワイン)
・Tuniberg
・Markgräflerland(最南、グートエーデルの名でシャスラが伝統的に栽培)
・Bodensee(ボーデン湖畔の飛び地)
ザーレ・ウンストルート
✅ドイツ最北のワイン生産地(北緯51度付近)
✅ロートケプヒェン社(ドイツ国内最大規模のゼクトメーカー)
✅醸造家団体Breitengrad 51(ドイツ語で北緯51°):高品質なワインを少量生産し産地の可能性を切り開いている
✅郷土料理
・Altmärkische Hochzeitssuppe(伝統的に結婚式の最初に出てくるスープ)
✅主要ブドウ品種
・ミュラー・トゥルガウ、バッフス、ケルナーなどが一定の比率で残る
✅ベライヒ(4)
・Mansfelder Seen
・Schloss Neuenburg
・Thüringen
・Werder(Havel)
ザクセン
✅ドイツで最も東寄りの産地(ポーランドとの国境近く)
✅州都ドレスデンと磁器で有名なマイセンを含む
✅ザクセンコイレと呼ばれるボーリングのピンのようなボトルが特徴
✅郷土料理
・Dresdner Stollen(ドレスデンが発祥とされるお菓子)
✅ベライヒ
・Elstertal
・Meissen
✅主要ブドウ品種
・特産のゴルドリースリング(リースリングとフリューアー・マリングレの交配)
各生産地域はその特徴、地図上の位置、川の名前を把握しておきましょう!
ベライヒは重要なものだけでも、どの生産地域に位置するのかを覚えましょう!
オーストリア
オーストリア概要
✅ブドウ栽培面積の約70%を白ブドウが占める
✅オーストリアワインの特徴
・小規模な生産者が多い→多彩な個性のワインが産出される1つの理由
・生産量の8割が国内消費→オーストリア人自身によってオーストリアワインが支持
✅国民1人当たりのワイン消費量は世界第5位
✅ホイリゲ(新酒を指すオーストリアの用語で、ワイン生産者兼居酒屋の意味も持つ)
✅ニーダーエステライヒとブルゲンラントが2大生産地域(全体の87%を占める)
✅2024年のヴィンテージ情報
・2023年に続いて不安定な天候に悩まされる
・収穫量は平均に比べ大幅減
歴史
✅栽培の最古の痕跡は、紀元前700年頃、ケルト人によるもの
✅1524年、ルスト産ワインの樽にRの文字を記して売る特典→原産地呼称の先駆け
✅1860年、クロスターノイブルク修道院においてブドウ栽培とワイン醸造の学校と研究所が開設(世界最古の醸造学校)
✅1907年、オーストリア最初のワイン法が制定
✅1922年、クロスターノイブルク栽培醸造学校でロートブルガー誕生(ザンクト・ラウレントとブラウフレンキッシュの交配)→1972年にツヴァイゲルトレーベとして登録され、1978年にブラウアー・ツヴァイゲルトと改名
✅1950年、Laurenz Moser IIIによって樹高の高い垣根仕立てが発明→オーストリアの9割の畑で採用
✅1985年、ジエチレングリコールが添加されたルスト産ワインが発見され、輸出市場は壊滅→現代のオーストリアワインを生み出す原動力
✅2001年、D.A.C.制定→2003年にヴァインフィアテルD.A.C.発足から始まり、2023年でほぼ完了
✅2023年、単一畑(一級畑、特級畑)の公式格付けの法的基準が確立(フランス以外では初めて)
気候風土
✅大陸性気候でドイツに比べ温暖→厚みのあるワインが造られる
✅土壌は極めて多岐にわたる
✅レス(氷河期にアルプス山脈を氷河が削ってできた砂が風によって運ばれ堆積)
→グリューナー・ヴェルトリーナーの印象に寄与している
✅ブドウ栽培地域は北緯47〜48度でブルゴーニュとほぼ同じ緯度
主なブドウ品種
✅g.Uとg.g.Aワインで40品種が認可(白26品種、黒14品種)
✅栽培比率(オーストリアのブドウ栽培面積の約3分の2を白ワイン品種が占める)
✅白ブドウ
・白1位(全体1位):グリューナー・ヴェルトリーナー(32%)
・白2位:ヴェルシュリースリング(北イタリアのリースリング・イタリコと同じ品種)
✅黒ブドウ
・黒1位:ツヴァイゲルト(ザンクト・ラウレントとブラウフレンキッシュの交配品種)
・黒2位:ブラウフレンキッシュ
✅PIWI品種(耐カビ性品種):気候変動がもたらす病害への対処、自然農法への貢献、労働環境の改善を目指し開発。認可40品種のうちPIWI品種は次の5品種
・ブリューテンムスカテラー(白)
・ムスカリス(白)
・ソーヴィニエ・グリ(白)
・ラータイ(黒)
・レースラー(黒)
オーストリアは何といっても、グリューナー・ヴェルトリーナーが圧倒的なので、後述のD.A.C.とも関連付けて覚えるようにしましょう
また、単一畑の格付け導入は最新のトピックなので頭に入れておきましょう
ワイン法と品質分類
✅KMW糖度(Klosterneuburger Mostwaage):ワインを造る前の果汁糖度を計る単位
✅2002年ヴィンテージ以降、原産地呼称制度D.A.C.を導入(フランスのA.O.C.のような制度)
✅D.A.C.を含む限定生産地域:18(2003年にヴァインフィアテルから始まったD.A.C.化手続きは、2023年のテルメンレギオンD.A.C.認定により全地域を包摂)
✅包括的生産地域:9
✅ブドウ栽培地方:3
品質分類
(1)地理的表示なしワイン
・オーストリアまたはオーストリアワインとのみ表示できる
・ベルクワイン(傾斜26%を超える急斜面に植えられたブドウ樹から収穫したブドウで造られたワイン)とホイリゲ(新酒。ヴィンテージ表記が必須)の名称は使用可能
(2)地理的表示保護ワイン(EUの分類:g.g.A)
・ラントヴァインと表示(単一のブドウ栽培地方のみのブドウから造られる)
・使用ブドウは40認可品種のみ
(3)原産地呼称保護ワイン(EUの分類:g.U)
・国家機関による品質分析と官能味覚検査をパスしなければならない
・以下の4つが属する
①Qualitätswein
・単一の生産地域内で収穫されたブドウから造られる
・40認定品種のみ使用可能
・熟度は最低15°KMW
・最低アルコール含有量9.0%
②Kabinett
・クヴァリテーツヴァインで一定の要件を満たしたときにカビネットの名称で販売可能
・熟度は最低17°KMW
・補糖不可
・ワインへの糖分添加不可
③D.A.C.(Districtus Austriae Controllatus)
・クヴァリテーツヴァインで当該産地がD.A.C.申請し承認されれば、D.A.C.を名乗れる
・各D.A.C.内のワインは以下3段階のピラミッド型位階構造に分類される
(1)Gebietswein(D.A.C.を包括するワイン):地域名ワイン
(2)Ortswein(単一の村ないし自治体のワイン)/Grosslage(いくつかの畑の集合体名のワイン):村名ワイン
(3)Riedenwein(単一畑のワイン):一級・特級ワイン
④Prädikatswein
・特定の製法で造られたクヴァリテーツヴァイン
・以下の6つのカテゴリーに分かれる
(a)Spätlese:完全に熟したブドウ、最低糖度19°KMW
(b)Auslese:粒よりしたブドウ、最低糖度21°KMW
(c)Beerenauslese:過熟または貴腐ブドウ、最低糖度25°KMW
(d)Eiswein:収穫時に凍結したブドウ、最低糖度25°KMW
(e)Strohwein/Schilfwein:完熟して糖度の高いブドウを藁や葦のマットの上で3ヶ月以上乾燥させたものを発酵、最低糖度25°KMW
→3ヶ月以上乾燥させなくても、2ヶ月以上で糖度が30°KMWに達したら発酵を始めることができる
(f)Trockenbeerenauslese:大半が貴腐化したブドウないし特に乾燥したブドウ(自由都市ルストで造られるものはアウスブルッフと呼ぶことができる)、最低糖度30°KMW
ドイツのプレディカーツヴァインの肩書きと比較しながら覚えましょう
✅Ried
・法的に規定された単一畑から生まれるワインは畑名の前にRiedをつけてラベルに表記しなければならない
✅Sekt Austria
・3段階の品質分類の規定がある
①Sekt Austria:クヴァリテーツヴァインの生産に認可された品種のみ使用可能。瓶内発酵は最低9ヶ月、滓とともに熟成タンク内発酵の場合は最低6ヶ月
②Sekt Austria Reserve:クヴァリテーツヴァインの生産に認可された品種のみ使用可能。製法は瓶内二次発酵のみ。最低18ヶ月、瓶内で澱と共に熟成
③Sekt Austria Große Reserve:クヴァリテーツヴァインの生産に認可された品種のみ使用可能。製法は瓶内二次発酵のみ。最低36ヶ月、瓶内で澱と共に熟成
※Hauersekt:二次発酵用リキュール添加、滓抜き、門出のリキュール添加が、当該ゼクトの原料ブドウを栽培する農家自身によって行われる場合、Hauersektの名称記載可能
✅Sturm
・すぐに飲用されるべく発売される、部分的に発酵したブドウ果汁
✅Perlwein
・ワイン、発酵中のワイン、ブドウ果汁、部分的に発酵したブドウ果汁から造られる発泡ワイン
・炭酸ガスは発酵からもたらされるか、炭酸ガス注入法によって得る
✅Schaumwein
・ブドウ、ブドウ果汁、またはワインから、アンセストラル法、シャルマ法、トラディシオネル法のいずれかで造られる発泡ワイン
✅Bergwein
・斜傾が26%を超える段丘や急斜面に植えられたブドウ樹から収穫したブドウを原料としたワイン
ゼクト・オーストリアの細かい規制が近年改訂されていますので、要チェックです
ワインの産地と特徴
✅オーストリアは3つの栽培地方>9つの包括的生産地域>18の限定的生産地域に細分化
ニーダーエステライヒ州
✅オーストリア東北部に位置し、栽培面積はオーストリア全体の60%を占める
✅グリューナー・ヴェルトリーナーがこの州の栽培面積の49%を占める
✅ヴァッハウD.A.C.
・Vinea Wachau Nobilis Districtus協会を1983年に創立
・著名な畑:アハライテン、ケラーベルグ、ロイベンベルグ
・協会独自の3つの品質基準(高級順)
①Smaragd(エメラルド色のトカゲ):シュペートレーゼ級のブドウから造り、最低糖度KMW18.2°、一流レストランに欠かせない存在
②Federspiel(鷹狩の道具):エレガントなワイン、最低糖度はKMW17°、カビネットランクに相当
③Steinfeder(きゃしゃな野草):軽くフルーティでクヴァリテーツヴァインのランクに相当
・2020年にヴァッハウD.A.C.発足
【規定品種】(白、ロゼ、赤)グリューナー・ヴェルトリーナー、リースリングなど
・Marilenと呼ばれるアプリコットで有名
ヴァッハウは2020年にD.A.C.に認定された産地なので、しっかり覚えましょう!
地図問も何度か出題されていますのでテキスト地図上の位置も要チェックです
✅クレムスタールD.A.C.
【規定品種】(白)グリューナー・ヴェルトリーナー、リースリング
✅カンプタールD.A.C.
・リート・ハイリゲンシュタイン(オーストリアを代表する畑で、リースリングに適している)
【規定品種】(白)グリューナー・ヴェルトリーナー、リースリング
✅トライゼンタールD.A.C.
【規定品種】(白)グリューナー・ヴェルトリーナー、リースリング
✅ヴァーグラムD.A.C.
・ヴァーグラム独自の固有品種:ローター・ヴェルトリーナー
【規定品種】(白、ロゼ、赤)グリューナー・ヴェルトリーナー、ローター・ヴェルトリーナー、リースリングなど
✅ヴァインフィアテルD.A.C.
・オーストリア最北かつ最大のD.A.C.
・オーストリア最初のD.A.C.
・グリューナー・ヴェルトリーナーが栽培面積の約50%を占める
【規定品種】(白)グリューナー・ヴェルトリーナー
✅カルヌントゥムD.A.C.
・ローマ帝国が駐留していた歴史ある土地
・Rubin Carnuntumという任意団体を立ち上げ、樽熟成ツヴァイゲルトの地位を築く
【規定品種】(白、赤)白:グリューナー・ヴェルトリーナー、ヴァイスブルグンダー、シャルドネ
赤:ツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ
✅テルメンレギオンD.A.C.
・2023年からD.A.C.認定
【規定品種】(白、赤)白:ツィアファンドラー、ロートギプフラー、ピノ・ブラン、シャルドネなど
赤:ザンクト・ラウレント、ツヴァイゲルト、ピノ・ノワールなど
ブルゲンラント州
✅ワインは赤が主体(オーストリアの赤ワインの半分を生産)
✅ノイジードラーゼD.A.C.
・ザンクト・ラウレント品種に関してオーストリア最高の産地
【規定品種】(赤、甘口)クラシックはツヴァイゲルト単一、レゼルヴェはツヴァイゲルト主体のブレンド
✅ライタベルクD.A.C.
・白は樽発酵・樽熟成されることが多い→品種を問わずクリーミーでリッチ
【規定品種】(白、赤)白:シャルドネ、ピノ・ブラン、グリューナー・ヴェルトリーナー、ノイブルガーの単一もしくはブレンド
赤:ブラウフレンキッシュ主体
✅ルスター・アウスブルッフD.A.C.
・ルスト市で生産される貴腐の甘口ワインのD.A.C.
・ルストは郡に属さない憲章都市(Statutarstadt)
・生産地区はライタベルクD.A.C.の中にある
【規定品種】(貴腐甘口)クヴァリテーツヴァインの認定白品種1つ以上(最も重要な品種はヴェルシュリースリング)
【最低糖度】30°KMW→トロッケンベーレンアウスレーゼの条件を満たす必要あり
✅ロザリアD.A.C.
・2018年にD.A.C.(赤・ロゼが認められている)
・オーストリアで最も小さい栽培面積のD.A.C.
【規定品種】(ロゼ、赤)赤はブラウフレンキッシュとツヴァイゲルト、ロゼはクヴァリテーツヴァイン認可黒ブドウ
✅ミッテルブルンゲンラントD.A.C.
・ブルゲンラント州で最初のD.A.C.
【規定品種】(赤)ブラウフレンキッシュ
✅アイゼンベルクD.A.C.
・アイゼンは「鉄」の意味
【規定品種】(赤)ブラウフレンキッシュ
ルスター・アウスブルッフD.A.C.は特徴的なD.A.C.のため、必ず押さえましょう!
その他D.A.C.は、ブルゲンラント州に属していることを押さえましょう!
ウィーン州
✅ウィーン(ヴィーナー・ゲミシュター・サッツD.A.C.)
・ゲミシュター・サッツはウィーンのみならずオーストリアの伝統的なワイン
・混植混醸というワインのスタイルに与えられたD.A.C.で、限定生産地域ウィーンとは併存する
【規定品種】(白)3つ以上の認定品種の混植・混醸ワイン
シュタイヤーマルク州
✅ヴルカンラント・シュタイヤーマルクD.A.C.
✅ズュートシュタイヤーマルクD.A.C.
・ソーヴィニヨン・ブランの産地として有名
✅ヴェストシュタイヤーマルクD.A.C.
・強烈な酸を持つロゼ「シルヒャー」で有名な産地
オーガニックワイン
✅1988年農業法
✅全農地中のオーガニック比率27.3%(EUで1位)
・全ブドウ栽培面積の23.7%がオーガニック、27%がサスティナブル認証を取得
・オーストリアのオーガニック認証マークあり【テキスト参照】
✅バイオダイナミック農法の支持者が増加→ルドルフ・シュタイナーはオーストリア人のため
オーガニックワインは近年注目トピックのため、要チェックです!
ドイツ、オーストリア 予想問題
理解度の確認のため、10問全問正解するまで帰れま10にチャレンジしてみましょう!
10問全問正解するまで何度もチャレンジしてみてください。問題には教本の該当ページを記載してありますので、間違った問題や解答に迷った問題は、都度教本に戻って復習してみてください。

